日本人学校から50校以上のインターナショナルスクールまで、”恵まれすぎ”といっても過言ではないシンガポールの教育環境において、学校選びは一大トピック。今回は日本で生活していた頃には「インター」という選択肢など頭によぎりもせず、近場の保育園に5年間お世話になった私が、どう学校を選んだかについてお話します。
そもそもの私は「娘を日本人学校に入れる」―その一択しか考えていませんでした。
前回の記事のとおり、習い事も家での知育もやっていない娘の英語力はゼロ。むしろ夫の仕事柄、娘が小学校に上がる頃には海外に数年住むことになるだろうという予想だけは常にあり、「そのとき英語は自然と身につくだろうから、いま日本で習う必要はない」という甘〜い考えを持っていたのですから、日本を発つ時点で娘が英語を話せないのは当然です。
英語力ゼロの子どもはインターの門戸を叩くことすらできないだろう、と思い込んでいた私は、シンガポール駐在が決まったことを友人に話し「娘ちゃんはインターにでも入れるの?」と聞かれても「いやいや日本人学校があるから、日本人学校だよ〜」と即答していました。
きっと夫も同じ考えだろうと思っていると、ある日突然「インターにいれるのはどうかな?」と言うではありませんか!
夫が会社の先輩などに聞いたところ、どうも入学時点で英語力ゼロでも受け入れてくれる学校はいくつかあるということなのです(特に低学年の場合)。
可能性が少しでもあるとなると話は別です。当時、某キム◯クの2人のお嬢様が芸能界デビューを華華しく飾り、インター出身のスキルを存分に活かした国際的な活躍を魅せていることに影響を受けた私は、さっそく「シンガポール インターナショナルスクール 英語ゼロ」でググってみました。
検索結果に表示されるのは、海外ドラマに出てくるようなきれいで充実した設備をもつスクールの数々。なんだか気分がウキウキしてしまい、受け入れてもらえる余地があるならインターもいいかも〜と思い始める単純な私。
一方、さすがに親としてミーハー気分を抜きにして冷静に考えてみようよ、と1割のまともな私が叫びます。改めて考えてみると、娘はマイペースで、好きなものと嫌いなものがはっきりしている性格。「みんながやっている」という理屈は、通らないタイプです。
言われたことを素直にこなす日本の教育ぴったりだった私自身とは違うだろうな…というのは保育園生活でも薄々感じていたため、海外の教育を試してみるのは案外娘に合っているのかも、と思い始めました。
こうしてインター校選びを始めた私が重視したポイントは、一つ。「日本語がわかる先生がいること」。
10歳までの母語の形成が云々〜という教育学見地に基づいて、というよりは(そういう知識もなかった)、率直に英語力ゼロな娘にとって、学校で迷子になったり、何か困ったことがあったりしたとき、一人でも日本語のわかる先生がいれば安心感が随分変わると思ったのです。
これを基準とした時点で、候補は数校に絞られました。その中から、夫とともに学校にアポイントを取って、資料をもらったり実際に見学をしたものの、知れば知るほどどの学校も魅力的に感じられます…
そんな中、結局今の学校を選んだ決め手となったのは友人でした。
私の友人の一人が高校生の頃にシンガポールに住んでいたのですが、よくよく話を聞いてみると、なんとまさに私たちが見学したうちの一校に通っていたというのです!
娘が小学生なのに対し、友人が通っていたのは高校生の頃。さらに卒業してから10年以上経過していることもあり、変わっていることも多いと思いつつも、その子自身が学校で楽しい思い出をたくさん作れたということ、そして友人が話す綺麗な英語と温厚な人柄を常々尊敬していた私は、迷いなくその学校に決めました。
ミーハーな理由×決め手は自分の友人、というこれからシンガポールでインター校を探そう!という方にとって、全く参考にならないような個人的背景で恐縮ではありますが…私たちはこのように学校を選びました。
学校選びという一大トピックを無事完了して一安心な私たち。しかしあくまでも学校選びはスタートに過ぎず、これから家族の誰もが経験したことのない学校生活が始まっていくのです…
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