シンガポールに「オリエント急行」が上陸。欧州各都市を結んだ豪華列車に乗って、欧州貴族気分を味わっては?

シンガポールの人気観光スポット「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」に、豪華寝台列車「オリエンタルエクスプレス(オリエント急行)」がお目見えしました!

なかなか目にすることがない豪華列車を間近で見るチャンスは二度とないかもしれません!鉄道ファンでなくとも、その迫力に圧倒されるはず。

シンガポールの他、中国、エジプト、イタリアの4カ国を巡る企画展「Once Upon A Time on The Orient Express」で、最初の地がシンガポールという栄誉!オリエンタルエクスプレス(オリエント急行)は、ヨーロッパ以外では初の開催だということです。

オリエント急行といえば、かつて欧州の各都市を結んでいた高級寝台列車。上流階級の方々がパリからウィーンへ、さらにトルコ・イスタンブールへと移動するのに使った列車です。

過去に何度となく映画化され、その美しい姿は世界の人々の憧れとなりました。
構想から実現まで実に4年の歳月をかけて叶った今回の企画展。150年以上前にフランスで製造された機関車や、1930年代の寝台車など、300以上の貴重な品や資料が展示されています

ベイフロント駅からすぐ

オリエント急行の展示場は、ベイフロント駅E出口を出て小道を進むと、すぐです。ガーデンズバイザベイのウエストローンに位置します。

マリーナベイサンズのちょうど足下に、オリエント急行が発着していた当時の駅を再現。正面脇に入り口があり、一歩足を踏み入れれば、当時のパリのストラスブール駅のプラットフォームに立っているような気分に浸れます。

ここはチケットを購入し、予約済みの方しか入れず、24時間空調が入った内部はひんやりとしていて心地いい。

出発の時間となり、前に進むと、狭いタラップ。気をつけながら上ると、パッと開ける景色。オーク材の重厚な作り、象徴的なステンドグラスの窓のデザイン。今まで何度となく見てきた「オリエント急行殺人事件」の舞台が目の前に広がります。

Photo:Lola Hakimian

革の天井やクリスタルのレリーフ、銀製品のカトラリーなどすばらしいものばかり

多くの著名人やスターを虜にした、優雅な列車。世界に3台しか現存しないものです。車両は今まで人が座っていたかのようにデコレーションされており、そこに添えられた写真付きのタグで誰だかわかるようになっています。

アメリカのジャズ歌手で女優のジョセフィン・ベーカーや外国の王族など絢爛たる人々が実際に座ったソファーと思うと、感慨一入。

この装飾は、全てレプリカやそれらの人々をイメージして配置されています。美しく、当時に想いを馳せることができます。そこに置いてある書き物までも本人の直筆のように思えるくらい。

客車を過ぎると貨物車。数え切れないくらいのトランクが置かれていたこの場所は、車掌などが休む場所でもあったそうです。アガサ・クリスティに関連する品物もありました。もう一つ、「オリエント急行殺人事件」に関わる大事な品(?)もあります。それが何かは行ってからのお楽しみ。

そこからオリエント急行に関連するものが展示されたスペースへ。トランクの形をしたショーケースには、パリからアスワンを通るルートでの風光明媚な場所やそこで途中下車した乗客気分が味わえます

Photo:Orient Express

他にも写真、ニュースビデオ、映画でのシーンやアンティークのポスターなども多数展示。ルイヴィトンの巨大なトランクや最上位の個室、美しい洗面台など贅を尽くしたつくりはため息もの

ヴィトンアンティーク
最高級個室!
旅のルート

食堂車でディナー体験も

今回のオリエント急行の展示では、ただ見るだけでなく、食堂車で食事することもできます。筆者としてはこの食堂車が最も嬉しい!

しかも料理を手掛けるのは、フランスのオテルルシュヴァルブランでミシュランの3つ星を獲得したシェフ、ヤニック・アレノ氏

レプリカのアナトリア食堂車で、当時の乗客が味わったような豪華な食事を楽しむことができるんです!エキシビション開催当時から、料理の監修を務めるヤニックシェフは、列車のルートで回る国々にインスパイアされたメニューを提供。

この食堂車で食事を楽しめるのは、こちらはチケット購入者のみ。また、12歳以下のお子様は体験できません。大人の方々のみのお楽しみです

ここで美食を堪能

ハイティーはすでに開始していますが、ランチやディナーはクリスマス前に始まるそうです。詳しくはWEB をご覧ください。早くも完売の日が続出です。お早めに!!  

<ハイティー:$78++>
メニュー(抜粋)
サンドイッチ
アヒルのフォアグラとイチジク、きゅうりとクリームチーズのスモークサーモン
コンテチーズとサボラソース
サフランタルトとマンゴー
キャビアライムマドレーヌ
スコーン
コーヒーと紅茶

ランチやディナーは一時間半のコースメニューで、内容によってお値段が異なります。高い!けれど、どうしても体験したい!

・ランチ($188++)
・サンデーブランチ($250++)
・ディナーファーストシーティング($298++)
・ディナーセカンドシーティング($398++)こちらのみ2時間コース

カフェもあるので、ティータイムはいかが?

こちらには食堂車でなく、別にカフェも併設されており、こちらもヤニック氏が監修しています。コーヒーなども楽しめ、カフェは、チケット購入者でなくてもエンジョイできます。ぜひ。

カフェ。アルフレスコもあります

もちろんグッズショップもあります。

レプリカのポスターやポストカード、扇、季節柄マスクなどもあります。一番欲しいのは厚みのあるオリエントエクスプレスの本ですね。

ぜひ求めたい本!表紙はマレーネ・ディートリッヒ

シンガライフが行った日はプレビューでまだ準備中。値段はご確認ください。

シンガポールにいながらヨーロッパ気分が味わえるエキシビション。新型コロナの影響で、旅行に行けない今だからこそ、ぜひ訪れたいイベントです。


チケットはsistic.com.sgで$ 25からチケットはこちら
チケットほかレストラン予約など詳細についてはこちら
期間:2020年12月12日より2021年6月13日まで
時間:10:00 –21:00(月、火、金、日) 10:00 – 19:00(水、木)10:00 –22:00(土、クリスマス、元旦、チャイニーズニューイヤー)


Gardens by the Bay
住所:18 Marina Gardens Drive Singapore 018953 West Lawn (next to Bayfront Plaza)
電話: 6420-6848


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この記事を書いた人

林じゅん子

長崎県出身。バブル期の東京で浮かれて過ごし、そのままシンガポールへ。気がつけば20数年!香港映画がきっかけでアジア芸能にはまり、シンガポール初日本人芸能記者(自称)に。ラジオ、雑誌ともに芸能一筋、出会った芸能人は数知れず。 現在はエンタメ以外の3大好物、イケメン、おいしいもの、アニマルネタ目を光らせる。期間限定&新製品にも目がない、ローカルどっぷりジャパニーズ

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