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シンガポールで大学内セクハラ事件の続発受け 学生の防犯意識向上

昨年明るみに出た学生寮のシャワー室における盗撮行為などシンガポール国内の大学において発生した一連のセクハラ事件を受け、セクハラ行為に対する学生の意識が変化している実態が、オンライン調査の結果、明らかになりました。

調査は10月下旬、シンガポール国立大学(NUS)と南洋理工大学(NTU)の在校生440人を対象に6日間にわたり実施。シンガポールの地元英字紙サンデー・タイムズがオンライン市場調査会社ミリュー・インサイトに依頼して行われました。

調査結果によると、調査対象の学生の68%が、「過去約1年間の間に行われたセクハラ行為に対する在籍大学の対応方針の変更について、認識している」と回答。「大学側はセクハラ行為を重大視している」、「ニュースで最近報じられた教員・学生による複数のセクハラ事件を懸念している」と答えた学生は、それぞれ全体の76%、80%超に達しました。

「過去1年間に、卑猥な冗談・テキストメッセージ、学内におけるストーカー行為、のぞき見、痴漢などのセクハラ被害に遭った」と回答した学生は2%にとどまった一方、「セクハラ被害を受けた友人を知っている」と答えた回答者は20%に上りました。

また、セクハラ事件の増加を踏まえて、学生の間で防犯意識が高まっている実態も判明。60%近くの学生(女子73%、男子44%)が、「過去1年間にセクハラ行為に対する予防策を講じるようになった」と回答しています。

具体的には、「学内の移動時はなるべく裏道よりも公道を歩くか、友人と同行する」と答えた学生が、このうちの約60%。同様に約60%が、「シャワー室を利用する際は、外部の者がいないか確認し、学生寮の自室に在室時は鍵をかける」と回答し、約15%が「寮を退寮した」と答えたほか、「深夜に学内を歩き回らない」ようにしている学生もいました。

大学側はシャワーブースの盗撮防止策の強化やトイレ周辺への防犯カメラ設置などの対策を講じているものの、「大学による安全対策強化・セクハラ行為を働いた者に対する処罰の厳罰化の結果、学内は安全になったと思うか」との質問に対する学生の回答(“変わらない”: 53%、“安全になった”: 42%)は分れており、さらなる対応を大学に求める声も学生らから上がっています

私たちも、犯罪率が世界的に低いとされるシンガポールにおいても、最低限の防犯意識は常に保ちつつ、日々暮らしていきたいものです。

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