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「コロナ自粛」時間活用でスキルアップ セントーサ島の高級リゾートホテル女性スタッフ

昨年、新型コロナウイルスの感染がシンガポールでも広がり、国内では外出制限が敷かれた上、海外からの観光客の受け入れを制限したため、シンガポール国内のホテルの客室稼働率は大きく下がりました。一時休業したホテルも多くありました。ホテルにとって厳しいこの期間を利用して、スキルアップに励んだホテルスタッフがいます。キンバリー・タンさん(25歳、女性)です。

タンさんは、シンガポールのリゾート地・セントーサ島にある高級リゾートホテル「シャングリ・ラ ラサ・セントーサ リゾート&スパ」の接客部門のシニアオフィサーで、約5年間勤めています。

タンさんが利用したのは、シンガポール政府が支給する補助金制度。政府は従業員のスキルアップを推進する事業者を対象とした補助金制度を設けています。その制度を活用して、様々なトレーニングコースを受講したのです。コースの一つは、仕事の場で起こる難しい状況を、ゲストと関わり同僚とうまくコミュニケーションをとってどう切り抜けるかを学ぶ実践的な内容でした。

タンさんは学び始めた理由について「新型コロナの感染拡大期はホテル利用客がとても少なかった。けれども、新しいスキルを身につけより良い仕事をしていくための時間にできると感じた。以前のようにホテルを利用してもらえるようになったときに貢献できるようになれたら」と語ります。

タンさんは、補助金とは別の政府の支援措置にも助けられたといいます。シンガポール政府は、シンガポール国民に600シンガポールドルの一時金を支給し、さらに観光振興策として100シンガポールドル分のバウチャーを配りました。タンさんと家族がコロナ禍を乗り切る上で役に立ったようです。

トレーニングの受講以外にも、タンさんはシンガポールの感染対策に貢献しようと、2020年5月から11月の約半年間「SGクリーンアンバサダー」としてボランティア活動にも参加しました。アンバサダーは、シンガポール国内のホーカーセンター各所を回り、密になっていないかどうか、食後すぐにマスクをしているかどうかなどの感染対策をきちんと取っているかをリマインドするのが役割です。

タンさんは現在、セントーサ島のホテルの仕事に戻り、ホテルできちんと感染対策が取られているかを確認する役割も担うようになりました。「ボランティア活動を通して感染対策のルールに詳しくなった。今は利用客や同僚がきちんとルールを守っているかアドバイスもできる。学んだことは仕事のあらゆる場面で役立っている」と話します。

感染対策の自粛期間はつらさもありますが、通勤や飲み会が減って時間ができた人もいるかもしれません。うまく時間を見つけて「アフター・コロナ」や「ウィズ・コロナ」に備え学びに時間をつかうのもよいでしょう。


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