インターの保護者面談〜意識低めのわたしが、娘をインターに入れてみたら #11〜

インターナショナルスクールでは、シーズンごとに行われる学校行事もバラエティ豊か。今回の記事から何回かにわたって、そんなインターの学校行事についてご紹介できればと思います。
まず今回は、日本の学校でもおなじみの「保護者面談」について。セメスターごと(娘の学校では年に2回)に行われる保護者面談は、日本の保護者面談のイメージとは違い、まるで大学のオープンキャンパスのようなお祭り感にあふれているものでした。
保護者面談は一大イベント!学校は2日間休みに
そもそも、保護者面談のことを英語では「Parent Teacher Conference」と言い、娘の学校でもそう呼ばれています。呼び名が違えど、面談で行われる内容は基本的には日本と同じ、生徒と保護者および先生の三者で(三者か二者かは学校によって違うかもしれませんが、娘の学校は三者)、セメスター(学期)ごとの評価や良かった点および改善点、家庭での様子について話し合います。
保護者面談に際し、まず私が驚いたのは、2日間にわたって行われる面談の日は学校の授業が全日2日間休みになることです。
たしかに、日本の学校でも午前だけの短縮授業の期間中に面談が組まれたように記憶していますが、インターでは授業がまるまる2日間も休みになるなんて!
4の記事でもお伝えしたとおり、ただでさえ休みが多いインターナショナルスクール。こういったトリッキーな休みもあるので注意が必要です。(とはいえ、年間予定計画にはちゃんと記載されているのですが、Parent Teacher Conferenceと書かれているのみだったので、まさか休みだとは思わず。汗)
面談のスケジュールについては、1ヶ月ほど前のタイミングで指定された時間枠の中から都合の良い時間を第一希望〜第三希望まで選んでWebに登録し、学校側が調整します。
担任の先生との30分、算数の先生との10分の時間はデフォルトで時間を組まねばならず、他の教科は先生に個別に連絡してアポを取るか、アポ無しでも当日先生が空いていたら10分間ほど話すことができる、といったシステムでした。
「保護者面談でアポを取る」という考えが日本ではなかったので新鮮だったのと、日本の面談は担任の先生と10〜15分くらい話すのみと記憶していたので、時間の長さも印象的でした。
当初は「なぜ保護者面談のために授業が2日も休みに!?」と思っていましたが、インターの面談の仕組みを知るにつれ、わざわざ2日間授業を休みにするくらい、気合の入った一大イベントなんだな〜と実感させられました。
学校内を縦横無尽!まるで大学のオープンキャンパス
そうして迎えた懇談の日。英語に自信のない私は先生と英語でやり取りするのに不安があったため、夫にも有給を取ってもらい家族3人で面談に出向きました。
日本の学校では保護者面談といえばお母さんだけが来ているイメージでしたが(今は違うのかな…?)、娘のインターでは他のご家族も母親と父親ふたりで足を運んでいる家庭の方が多いように感じられました。
学校に到着後、まずは娘のホームクラスで30分間担任の先生との面談です。#6の記事で書いたとおり、留年の危機などもあったタイミングだったのでドキドキしてましたが、三者面談スタイルである娘の学校では面談=生徒を褒める場、というのを主眼においているようで、改善点などの指摘はもちろんあったものの基本的にポジティブな内容でした(ホッ)。
そのあとは、すぐに算数の先生との10分間の面談へ。しかし、娘の学校では教科ごとに教室を移動しているため、算数の先生と会うためには先ほどのホームクラスとは違う算数の教室に行かなければなりません。
しかし親にとってはめったに来ない、広〜い学校のキャンパス内で私と夫はまごまご。ただ、さすがに毎日通う娘は慣れている様子。「Ms.XX(算数の先生)は11階にいるよ」と言いながらエレベーターを駆使して颯爽と私たちを案内し、6歳ながらも頼もしい姿を見せてくれました。
次に、事前にアポを取っていた国語の先生と面談したのち、たまたまタイミングの合った体育やICTの先生とも10分ずつ話すことができました。いわゆる副教科の先生とはお会いするのも初めてでしたが、1対1で時間を取って聞く話はとても新鮮。ホームクラスでは英語にまだ自信を持ちきれないことからか大人しめのキャラのようですが、体育の授業は積極的に取り組み、クラスメイトに負けまいと必死に走ったり競技に参加したりしているということを教えてもらうなど、担任の先生から聞いた話とは違う顔を娘が見せていることも知り、嬉しい発見でした。
さらに先生と話すだけでなく、学校内に掲示された展示などを見て回ったりしたため結局2時間ほど学校に滞在し、帰るころにはみんなぐったり。
しかし、広いキャンパス内を縦横無尽に歩き回って目新しい施設や展示をくまなく見たり、教室のほか、廊下などに作られたブースでいろんな先生たちと話したりするこのワクワク感はいつかどこかで感じたもののような気がする…そう思っていると、夫から「なんか大学のオープンキャンパスみたいだね〜」と言われ、まさにそれ!と盛り上がりました。
こんな一大イベントとも言える、インター校の保護者面談。本内容はあくまで娘の通うシンガポールのインターナショナルスクールのお話なので、全ての学校にあてはまるわけではないと思いますが、いわゆる「保護者面談」のイメージとは少し違ったワクワク感が伝わっていれば幸いです。しかしティーンと違うのは、終わるとぐったり疲れることです…


この記事を書いた人
risako taira
2020年8月に来星したWebライター歴4年の一児の母です。初めての海外生活。シンガポールの好きなところは、夜景と辛いものが充実していること。