インターの学校行事をご紹介〜意識低めのわたしが、娘をインターに入れてみたら #13〜

これまで2回にわたって、シンガポールのインターナショナルスクールの保護者面談や、誕生日イベントについてご紹介してきましたが、その他にも節目節目に行われるイベントはたくさん!
今回はクリスマスやバレンタインデー、母の日&父の日といった定番(?)以外の、インターならではのその他のイベントについてご紹介します。
インターナショナルデー
まず、インターらしいイベントともいえる「インターナショナルデー」。生徒それぞれが母国の民族衣装を着て登校するイベントです。
インターに入学したら、こうした自国の文化を発表する機会はきっとあるだろうと予想していた私は、日本から甚平を持参していました。しかし、当の娘は「鬼滅の禰豆子みたいな服が着たい!」とのこと…。娘の希望を叶えてあげたいところではありましたが、日本から衣装を取り寄せると5000円以上かかってしまうため、妥協点としてもう少し安く入手できる「袴」(風のデザインの服)を着ていくことにしました。
普段はスクールバスで通学する娘ですが、この日の朝は準備に手間取ってバスに乗り遅れてしまい、私が学校まで送ることに。すると、生徒だけでなく先生もみんなそれぞれの民族衣装を着て、友達同士でおしゃべりしたり写真を撮ったりと校内中がまるでお祭りのような賑やかさではありませんか!
女の子はインドのサリーや、韓国のチマチョゴリ、中国のチャイナ服など色とりどりの華やかな衣装。男の子は伝統衣装を着ている子もいれば、国旗をモチーフにした色合いのコーディネート(例えばイタリアなら、白・赤・緑で統一)を身にまとう子も。思いがけずバスに乗り遅れたことで、私自身もグローバルな雰囲気を体感できたイベントでした。
年に2回のコンサート
他にも、日本の学校でいう生活発表会のような日頃の練習を発表するようなイベント「コンサート」もあります。娘のインターでは、12月にホリデーコンサート、4月にグローバルコンサートと年に2回発表があります。
コンサートといっても、楽器を演奏するのではなく、4〜5分のダンスをステージで披露するもの。
クラスごとに発表のテーマや使用曲が違うのですが、娘のクラスでは12月は中国、4月はスペインがテーマということで、チャイナ服およびフラメンコ風の衣装を準備する必要がありました。(チャイナ服はチャイナタウンで、フラメンコ風衣装はEC通販Shopeeで購入、どちらも15ドルほどと安く購入できました)
日本の保育園時代から発表会が好きだった娘は、家でもダンスの自主練に励む毎日。時に私や夫が生徒役となって、娘に「ここはこうでしょ!」と鬼コーチばりの指導を受けることも…
それぞれ1ヶ月ほどの練習期間を経て、ついに迎えた発表当日。今はコロナの影響で保護者が学校へ直接見に行くことができないのが本当に残念ではありますが、その代わりに当日衣装を着てステージで踊っている様子が動画で送られてくることになっていました。
いまかいまかと動画を待っていると、ついに担任の先生からメールで動画が届きます。まず自分一人で見て、子どもが帰ってきて後に一緒に見て、夫や日本にいる祖父母にも送信!日本の学校ではなかなかお目にかかれないインターナショナルな発表に、祖父母も驚いていました。
コンサートは子どもの頑張りをダイレクトに(といっても今は画面越しですが…)見ることができ、衣装の準備が必要ではありますが親子ともども楽しみにしているイベントです。
授業が始まって100日の記念日
最後にご紹介するイベントは、ある日娘が持ち帰った学校からの手紙書いたあった内容が発端でした。書かれていた内容は下記の通り
…要するに、「来週はGrade1が始まって100日になります!この特別な日を、100を表す何かを身に着けて、お祝いしましょう」ということ。この提案には思わず「付き合いたてのカップルか!?」と突っ込んでしまいました。
「100を表す何か」と言われてもピンとこず、何を準備しようか迷ったのですが、娘と話し合った結果100個のビーズでネックレスを作ることに。
他のお友達はみんな何を用意してくるのだろうと気になっていたところ、娘によると千羽鶴ならぬ「百羽鶴」を折ってきた日本人のお友達や(ナイスアイディア!)、無地のTシャツに”100”とペイントしたり、カチューシャに”100”のデコレーションをして髪に飾っているお友達がいた模様。この日の様子は写真で見たのみですが、みんながそれぞれのアイデアで工夫を凝らしており、統一された衣装とはまた違う個性や多様性を感じられるものでした。
この「100日記念日」は学校の公式な年間予定表には入っていなかったので、きっと娘の学年の先生の誰かが考案したのだと思いうのですが、きっとプライベートにおいても記念日を大事にするタイプなんだろうな〜と勝手に推察(余計なお世話)。
しかし、お互いに記念日を大事にするカップルの方が長続きするように(※私調べ)、節目節目のイベントがあるからこそ生徒と学校の絆が強くなるのでしょう。「準備が…」というめんどくさがりの心をしまって、イベントだらけのインター生活を娘と一緒に楽しんでいきたい次第です。

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この記事を書いた人
risako taira
2020年8月に来星したWebライター歴4年の一児の母です。初めての海外生活。シンガポールの好きなところは、夜景と辛いものが充実していること。