突然のオンライン授業〜意識低めのわたしが、娘をインターに入れてみたら #14〜

2021年5月16日(日)の夜、新型コロナウイルスの市中感染が再燃するシンガポールにて、それは突然宣告されました。

「5月19日(水)から、小学校以上はHBL(自宅学習・オンライン授業)になります」

平和だった日曜の夜は、この知らせにより一変。

まだまだ英語は発展途上の娘が果たしてオンラインで授業についていけるのか?スケジュールはどんな感じ?あ、課題を印刷するプリンターがない!そもそも長〜い時間をお互いにストレスなく家で過ごせるのだろうか。自分の時間はどう確保しよう…

シンガポールの新型コロナウイルスの状況が一旦落ち着いていた2020年8月に来星した筆者にとっては、今回が初めてのオンライン授業。いろんな疑問が次々と頭に湧き上がります。さらに、発表から実施までの猶予が少ないこともあって学校のママ友LINEも阿鼻叫喚の嵐…初めての状況に対する不安と少しの興奮でその夜はなかなか寝付けませんでした。

今回は、そんなドタバタ劇の中で始まったシンガポールのインターナショナルスクール(Grade1)に通う娘の初オンライン授業のリアルな3日間についてお話します。

ドタバタの準備期間

衝撃の発表の翌日は月曜日。オンライン授業の始まりは水曜日からなので、自分の時間がまとまって取れるのは今日と翌日のみです。

昨年4月から6月の外出制限措置=CB(サーキットブレイカー)でオンライン授業を経験したママから「プリンターと文房具(のり、セロテープ、画用紙等)は必須!」と聞いたため、まずは家電量販店とDAISOにダッシュ。その他、しばらく買い物にいかなくても済むように食料品を多めに買い込んだり、やらなければいけない仕事を先に終わらせたりなど、準備に奔走しました。

一方、娘もこれまで学校に置いていた大量の教材を持って帰宅。「これからZOOMで授業やるんでしょ?」と口にするなど、オンライン授業で使用するZOOMについて学校で教わってきたようです。

前日の夜ともなると、精神的にも物理的にも家庭側の準備は整いました。が、学校側から肝心の時間割についてなかなか連絡がなく(先生方も大変ですよね…)、クラスのWhatsAppグループでママ同士で質問が飛び交う事態に。そんな中、深夜0時にやっと時間割が届きました。

Grade1の娘のクラスは毎朝9時の体育の授業から一日がスタートし、15時のホームルームで終了。空きコマもあるとはいえ、合間に課題をこなさなければいけないことを考えると想定以上に多忙なスケジュールです。

しかし準備が整いスケジュールもはっきりしてくると、当初は不安ばかりだった感情も一変し、これまで謎だったインターナショナルスクールの授業を垣間見れることが楽しみな気持ちに。お弁当を作らなくていいし、朝寝坊できるぞ〜!とポジティブなマインドで床につきました。

どっと疲れた1日目

ついに幕を開けたオンライン授業初日。いつもより1時間ほど遅く起床すると、学校から今日の授業&課題に関する大量のメールが!買ったばかりのプリンターをあわててセッティングしながら急いで課題を印刷し、まずは9時から体育の授業がスタートです。

エクササイズに取り組みながらも、時折ZOOMの画面で友だちが映ると「あ、●●だ!」と喜ぶ娘。15分ほどの体育の授業が終わって5分休憩した後、すぐに担任の先生によるホームルームと英語の授業が始まります。筆者家族にとっては初めてのオンライン授業でしたが、学校としては昨春に続いて2回目ということもあり、ここまでの流れは思ったよりスムーズでした。

その後、プログラミングの授業が開始。しかし、この授業はクラス単位ではなく学年全体(70名ほど)で行われたため、かなりカオスな状況でした

友達同士で勝手に会話をはじめる生徒たちに対して、先生がミュートにしても子ども自身でミュートを外してしまういたちごっこ…その状況に”Very messy! Mute please!”と、叫ぶ女の子たち…

収集がつかなくなったのか、先生も10分ほど説明をしたあと「参考動画を送るから、残りは自分でやってね」と授業を切り上げZOOMは終了。カオスな状況に何がなんだかよくわかっていない娘…

まぁ、小学校低学年のオンライン授業だし、初日だしすべてが上手くいくわけないよね…と私自身も気持ちを切り替え、空きコマは

課題に取り組む(できた課題は写真を撮り、先生にメールで提出します。私や夫の在宅勤務を横で見ていた娘はメールに憧れがあったようで、初めてのメール送信にテンションが上がっていました)
お昼ごはんやおやつを食べる
自分の好きなYouTubeを見る、折り紙を折る

などして休憩を取りました。

15時には再度担任の先生とのホームルームで今日の授業や明日の予定について確認し、オンライン授業初日はなんとか終了。

初日は私も娘の横にほぼつきっきりでZOOMのセットアップやミュートの切り替えを手伝ったり、課題の提出方法について一緒に確認したりとかなり気を張っていたため、授業終了後はまるで自分が授業を受けていたかのようにどっと疲れが…しかし、当の娘は案外元気で授業後はコンドのプールで泳ぐなど、疲れた私を横目に運動に励んでいるのでした。

オンラインでの挙手に成功!記念すべき2日目

2日目も体育の授業から一日がスタート。この日は、Math(算数)や日本語、英語のWritingなどの授業が行われましたが、すべてクラス単位の少人数のものばかりだったので、昨日よりもだいぶ締まった授業をしている感がありました。

さらに昨日は授業についていくのに精一杯で手を挙げて発言することができなかった娘と「今日は手を挙げてみる」という目標を立て、それも無事に達成!一つ成功体験を得ることで、この日のオンライン授業では昨日より娘の笑顔も多く見られた気がしました。

また私自身授業に付き添う中で、娘が今学んでいる具体的な内容について知ることができたり、先生たちが生徒に対してどんなことを身に付けてほしいと思っているのかを感じ取れたりと、オンライン授業は子どもとの関わり方について改めて考え直せる良い機会だと実感できました。

さらに今までは写真でしか見たことのなかったクラスメイトに対しても、授業での発言を通してそれぞれのキャラがわかって愛着が湧くように(多国籍なインターといえど、ふざける男子とおませな女子という基本構図は変わらず…みんなかわいい!)

…と、オンライン授業ならではのメリットを享受する余裕は生まれつつも、やはり付添いとはいえ気が張っている&自分の時間軸で動くことができないストレスで、この日も授業後にはどっと疲れが。15分ほど仮眠し、デリバリーで頼んでおいたデザートを娘と食べて糖分を補給してなんとか乗り切ったものの、またしても親の私が先に音を上げてしまうのでした…

華金の3日目はみっちり授業

水曜日から始まったオンライン授業も、ついに3日目の金曜日!今日を乗り越えれば、ひとまず週末です。

先生の”Happy Friday~!”という掛け声とともにはじまった3日目は、空きコマのない多忙なスケジュール。「忙しくないかな?疲れないかな?(※自分も含め)」と心配していたものの、意外とスムーズに。

逆に空きコマがある方が自分の遊びに入ってしまう→それを切り上げるのが難しく、うまく授業モードに入れない場面が多々ありました。そういえば自分も大学生時代、空きコマがあると友達と遊びに出てしまい、その後の授業をよくサボってしまったような…(遠い目)

3日目ともなると、ミュートの切り替えなどは娘自身でも行えるようになってきたため、私が目を離せる時間も増え(とはいえ、授業ごとのZOOMの入り直しなどは引き続きサポート必須)、私自身もだいぶリズムをつかめてきました。そんなこんなで1~2日目は一日が長く感じられましたが、3日目はあっという間に終了です。

さらに全ての授業が終わったあと、なんとクラスのママの一人が子どもたちだけでおしゃべりができるようにとチャットルームを作ってくれたのです!毎日顔を合わせながらもなかなか直接話す機会がなかった子どもたちにとっても、一人の時間を渇望していた大人(主に私)にとっても、この上なくありがたい提案でした。

このときばかりは娘も一人でiPadを持って自室に行き、30分間ほど楽しそうにおしゃべり。オンラインでも友達と楽しんでいる娘の姿を見て安心したのと同時に、はやく直接遊ばせてあげたいな、と切なくも感じた瞬間でした…

以上、インター校で初めてオンライン授業を経験した娘の3日間をお伝えしました。筆者家族は昨年日本で休校を経験したのですが、その期間はオンライン授業はなく、まとまった分量の課題だけを渡されて「これをやってね」と言われたのみ。

そのときはなかなか生活にメリハリをつけられず大変だったのですが、それに比べると今回はオンライン授業のスケジュールがしっかり引かれているため、生活のメリハリという面でのストレスは少ないです。(もちろん、スクリーンタイムが長くなる、運動不足で寝付きが悪く就寝時間が遅くなる、など問題はありますが)

始まる前は不安ばかりだったオンライン授業ですが、少しずつ慣れつつある今となっては授業の様子が垣間見え、親子のより良いコミュニケーションの機会になるというメリットも感じている今日この頃。とはいえ、親にとって一人の時間が取れないのは辛いし、子どもたちにも直接友達と思いっきり遊ばせてあげたい…!一刻も早く学校に戻れる日が来ることを切に、切に願っています…

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この記事を書いた人

risako taira

2020年8月に来星したWebライター歴4年の一児の母です。初めての海外生活。シンガポールの好きなところは、夜景と辛いものが充実していること。