1年間のまとめ《英語編》〜意識低めのわたしが、娘をインターに入れてみたら #19〜

約7ヶ月間にわたって、シンガポールでのドタバタ!インターナショナルスクールライフをお届けしていた本連載。突然ではありますが、今回を入れてあと2回で連載を終了させていただくこととなりました。

2020年9月からシンガポールのインターにGrade1で通い始めた娘も、2021年8月に無事進級してGrade2になり、学校に通いはじめて早1年を迎えようとしています。

英語力ゼロからいきなり放り込まれたインター生活で揉まれる中で、娘はどんな風に成長したのか?英語力にスポットを当てた《英語編》と、それ以外も含めた全般的な《マインド編》の2回にわたって、振り返られればと思います。今回お届けするのは《英語編》です。

アルファベットすら怪しかった娘は…


#2の学校選びの回でもお話したとおり、当初私は娘を日本人学校に通わせるつもりだったため、彼女のインター生活は英語力ゼロ(アルファベットも怪しいレベル)からのスタートでした。

「わかりません」「もう一回言ってください」といったヘルプの出し方すらも知らなかった状態で、一日中英語環境の場所に放り込む(しかもそもそも慎重な性格にも関わらず)とはなかなか酷なことをしてしまったな…と今となっては反省しつつ、それを乗り越えて一年頑張ってきた娘および先生方には称賛&感謝の気持ちでいっぱいです。そういえば、授業中に名前のスペルを猛練習していたこともありました…(せめて名前くらいは入学前に書けるようにしておくべきだった、とこれも反省)

そんな状態から約1年が経ち、今では家でふと思い立って私に英語で手紙を書いてくれるくらいには成長しました。

ご覧のとおり、まだまだ文法や英単語の一つ一つのスペルは発展途上です。が、入学して3ヶ月目くらいまでは毎日のように「学校に行きたくない!」「英語もうやだ」とこぼしていた娘が、家で自主的に英語で手紙を書いてくれたのは本当にうれしく、成長を実感する出来事でした。

スペリング(ライティング)以外においても実際のところ、娘は想像していた「ペラペラの英語」を話せるわけではありません。よく言われる「英語が苦手な親に代わって、店員さんが話す英語を聞き取って通訳する」といったシーンも残念ながらまだないです(私自身も努力を続けなければなりませんね…!)。家でアニメなどを観るときも、日本語があれば日本語を選びたがります。

しかしゼロからスタートしたにも関わらず、今では当然のように英語ですべての科目の授業を受け、いろいろな国から来たお友達や先生とやり取りしている娘を見ると、一年前からは考えられないくらい成長したなと思う今日この頃です。

英語で情報を入れられるメリット


ライティングやスピーキング、リスニングは上記のような状態の娘ですが、リーディングについては入学当初にフォニックスをみっちり学習していたのが良かったのか、入学後3ヶ月くらいには一つ一つの意味は取れずとも、なんとなく英文を読めるようにはなっていました。

そうしたことから、英語の読みに関しては4分野の中でも特に抵抗が少ないようで、英語の本やワークブックや日本語のものと変わらないくらい自分から手に取っています。(そもそも本が好きなタイプではないので、日本語でも長い本は手に取らない、というのもありますが)

▲最近は、K-POPガールズグループ・BLACKPINKにハマり中。先日、映画も観てきました(日本語字幕はなかったので英語で)

そんな形で英語でのインプットに抵抗がなくなり、情報源を日本語に限らず広く取れるようになったことは、長い目で見ても財産になるのではと感じています。

それと関連して「英語で習い事ができる」ようになったことも、情報源が広がって良かったと感じることの一つです。

ありがたいことに、日本人コミュニティーが充実するシンガポールでは日本語での習い事の選択肢も他国に比べて比較的多いと聞きますが、それでもやはり英語でしかやっていないプログラムがあったり、英語でできた方が曜日や場所の選択肢が広がるもの。

具体的には、娘はキッズキャンプ(ボール遊びや宝探し、アーチェリーなどを公園で半日ほど行うもの)やスイミング、スケートといった習い事をこれまで英語で受講しました。(キッズキャンプとスケートは私が調べた限り日本語でのプログラムは皆無、水泳教室はあったものの日本語で縛ると時間と場所・予算の選択肢がかなり限られる状況でした)

シンガポールに来た当初は私自身も英語への抵抗が強かったのと、娘自身も「学校でずっと英語なのに、放課後や休日にさらに英語なんて絶対イヤ!」というスタンスで、選択肢が少なく結局半年間ほどは日系の塾以外の習い事はできずだったのですが、

英語への抵抗感が下がった段階で、一度英語の習い事にチャレンジしてみると、習い事きっかけで娘の趣味や友達が増える→英語で何かを学ぶって楽しいと思える、の好循環でより英語がポジティブなものになったように感じます。

インター生の日本語力問題、実際どう?


以上、インターに通うことのメリットを挙げましたが、デメリットとして避けては通れないのが日本語力は実際どうなる?問題ではないでしょうか。結論から言うと、「維持はできても、向上させるのは難しい」というのが私の所感です。

インター生は日本語が課題、という説を聞いた当初は正直なところ、「両親ともに日本人で家では完全日本語環境なのに、日本語を忘れることなんてある?」と疑問に思っていました。

実際我が家の場合(家では完全日本語)、娘が日本語を忘れるといったことは現時点でありませんし、今後インターに通い続けたとしても日本語を忘れてしまうことはおそらくないでしょう。

しかし、インター生にありがちな「ルー大柴現象」(日常会話でカタカナ語が多発すること)は起きており、例えば


印刷プリント
消しゴムイレーサー
色を塗るカラリング


といった学校で使うことの方が多いワードは英語が先に頭に浮かぶのか、日本での保育園時代よりカタカナ混じりで話しているように感じます(反対に「体育」「合唱」「下駄箱」といった日本の学校ならではの言葉は、触れる機会がないため知らない模様)。

その他にも、やはり家族というのは良くも悪くも少ない言葉でも意思疎通ができてしまうため、家では日本語環境といっても新しい語彙を使った会話をするのはかなり意識しないと難しい、と痛感しています。

こうしたことから、現時点での日本語力の維持はできても、学年相応に日本語の語彙をレベルアップさせていくのは想像以上に骨が折れると感じる日々です。

この英語と日本語の両立についてはずっと悩みのタネで、解決策も子どもの特性やご家庭の方針によりけりかと思いますが…私自身はいろいろな状況を鑑みた結果、一旦は「日本の時事的なニュースにできるだけ触れる機会をつくる」「漢字は正確に書けなくても、パソコンで変換できるようとりあえず読めるようにする」という方針で、今のところはなんとかやっています(先輩ママパパのお知恵もぜひ拝借したいところです)。

…以上、インター生活1年を迎えようとする娘の英語力の成長についてお話しました。ただ、これは子どもの年齢や特性、家庭環境や方針などなどに応じて一人ひとり全く違うものだと思いますので、あくまで一例としてお読みいただけますと幸いです!

何にせよこの1年で私自身が切実に感じたことは、「帰国子女ってすごい」(ご家族も含め)の一心。自分自身が学生だったときから今にいたるまで、ずっとお気楽に「帰国子女はうらやましい〜」と思っていたのですが、英語をマスターしながら日本語力もキープするのは相当な努力の上に成り立っていたんだと、当事者になってやっと気づきました(汗)

帰国子女のみなさんとそのご家族により一層の敬意を表しながら、娘の漢字プリントをせっせと印刷します…

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この記事を書いた人

risako taira

2020年8月に来星したWebライター歴4年の一児の母です。初めての海外生活。シンガポールの好きなところは、夜景と辛いものが充実していること。