シンガポール教育の特徴を徹底調査!シンガポールが高い教育水準にある要因とは?日本との違いも

世界的にもトップ水準のシンガポールの教育。芸能人や投資家が、教育を目的に家族でシンガポールに移住するのがメディアで取り上げられることが度々あります。

この記事では、2021年7月現在の「シンガポールの教育事情」をご紹介します!シンガポールに教育移住をお考えの方、世界トップレベルを誇る国の教育に興味がある方は必見ですよ!


シンガポールと日本の教育の違い

学校制度

シンガポールでは、基本的に次のような学校制度のもと、子どもたちは進学していきます。

1. プレスクール Preschool

日本での幼稚園や保育園に当たる3〜6歳の子どもを対象とする任意教育。政府や民間企業、宗教団体などが運営する。

2. プライマリースクール Primary School

日本での小学校。6歳から6年間の義務教育。最初の4年間が基礎教育で、残りの2年間はセカンダリースクール進学のための準備教育期間。卒業時には卒業試験(Primary School Leaving Examination=PSLE)があり、この試験の結果によってその先の進路が決まる。また、試験の成績に応じて進学するコースを決める制度を「ストリーミング制」と言う。

ストリーミング制については、見出し「①ストリーミング制」でご紹介します!

3. セカンダリースクール Secondary School

日本での中・高等学校。12歳から4〜5年の中等教育。修了時にはその先の進路を決める試験を受けるため 、その準備期間ともなる。

4. ポストセカンダリースクール Post-secondary School

修学期間は 2〜3年 。セカンダリースクールでの修了試験の結果によって、大学進学のためのコース(ジュニアカレッジ)と、就職のための技能教育研修所(ITE)と、 高度な専門分野の実務教育のためのコース(ポリテクニック)に分かれる。

義務教育の期間

日本とシンガポールでは、義務教育の期間が異なります。日本の義務教育期間は、満6歳~満15歳であるのに対し、シンガポールは満6歳~満12歳となっています。現在、小学校のみが義務教育になっているシンガポールですが、ほぼ全ての子どもたちが中学校へと進学しています。

2学期制

そのほかの違いとしては、日本の学校は4月始まりの3学期制であるのに対し、シンガポールの学校は1月始まりの2学期制となっています(各学期は前期と後期に分かれていて、日常的には1学期〜4学期と呼ばれています)。


<シンガポールの学期>
1学期:1月〜5月
2学期:7月〜11月

長期休暇は、3月に1週、6月の学期末に1ヶ月、9月に1週、学年末に1ヶ月半となっています。

シンガポールが高い教育水準にある要因とは?

①ストリーミング制

シンガポールの教育の特徴の1つは、ストリーミング制です。

上記で述べたように、ストリーミング制とは、試験の成績に応じて、進学するコースを決める制度のこと。シンガポールでは、各学校を卒業する際に次の段階への試験が行われ、進学できるかどうかや、進学する学校のレベルが決まります。

シンガポールが高い教育水準にあるのは、この制度が要因のひとつだと言われています。

日本で一般的なのは、中学校を卒業するときに高校の入学試験を受けることですよね。しかし、シンガポールでは小学校を卒業する際に、卒業試験「PSLE」を受け、その後進学する学校が決められます。PSLEで不合格になってしまった場合には、留年が決定してしまいます。

PSLEの成績で、

① Express
② Normal(Academic)
③ Normal(Technical)

のコース3つに分かれることになります。

そのため、シンガポールの子どもたちは小学生の頃から進学を意識して勉強をしていると言われています。

ストリーミング制の廃止が決定

シンガポールの高い教育水準の要因にもなっているストリーミング制ですが、試験へのプレッシャーや疲労からくるストレスの問題、試験の結果のみで長期的な進路が決まってしまうことに対する批判の声もあがっており、シンガポール教育省(MOE)は、2024年から本格的に4年かけて段階的にストリーミング制を廃止することを決定しました。

新たに変化するPSLEのシステムでは、全員の中での位置を確認し学力を中心に伸ばしていこうとする教育から、個人別にその特徴を伸ばしていく教育へと変化している様子がうかがえ、新たな制度に期待が高まっています。

②ニ言語教育政策

シンガポールでは、英語が共通言語の機能を果たす言語であるという姿勢を取りつつ、母語も学ぶニ言語教育政策を行っています。

シンガポールの公用語は、英語のほか中国語、マレー語、タミル語の4つですが、英語が主流言語になっています。日本の外務省によりますと、シンガポールは民族独自のアイデンティティを培うことや文化などを保つためにも母語が重要であると認識し、英語と母語の両方を学ぶニ言語教育政策を取っているのだそうです。

シンガポールが高い教育水準にあるのは、「ストリーミング制度」と「二言語教育政策」が要因だと考えられています。

シンガポールの学生の成績

国立教育政策研究所がまとめた直近2018年の「OECDが実施した生徒の学習到達度調査(PISA)*」によりますと、シンガポールは参加した全79ヵ国・地域の中で、中国についで「読解力」「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」の項目3つで、第2位となっています。2015年には、シンガポールは全項目で第1位を誇っています。

また、11種類の指標でアジア各大学650校を評価している「QSアジア大学ランキング2021」では、シンガポール国立大学(National University of Singapore)が第1位、シンガポールの国立大学のひとつである南洋理工大学(Nanyang Technological University)が第3位となっています。

ちなみに日本の東京大学は、このランキングでは15位に位置しています。

PISA(Programme for International Student Assessment):OECD(経済協力開発機構)加盟国において3年ごとに実施される15歳児の学習到達度調査

シンガポールの日本人学校の特徴

シンガポールには東部にあるチャンギ校と西部にあるクレメンティ校の2つの日本人小学校があり、さらに日本人学校中学部1校があります。

日本人学校は文部科学省が運営しているため、教育基本法に基づいた教育システムやカリキュラムが行われておりますが、毎週の英語の授業や水泳など日本の公立学校と少し異なる授業が取り入れられています。  

特に英語のイマージョン教育も盛んで、美術や家庭科などの授業を英語で取り組む工夫もされています。

日本と同じように4月が学年の始まりですし、小学校入学の基準も4月1日の時点で6歳になっている子供が1年生になります。学期も日本と同じ3学期制で、長期休みは夏休みが8月の1か月、冬休みは10日ほど、春休みが学校関係者や企業の移動の時期と重なるため1か月近くと長くなっています。日本の祝日はゴールデンウィークなどは休みになりますが、全ての祝日が休みというわけではありません。また、シンガポールの祝日はもちろん休みになります。

シンガポールの日本人向け高等教育機関

日本人がメインとなる高等教育機関としては、早稲田渋谷シンガポール校があります。入学資格は「保護者が日本国外に居住(予定も含め)している」生徒です。もちろんアジア圏でなくても構わず、メキシコやドバイから入学してくる生徒もいるそうです。

8割以上の生徒が早稲田大学へ内部進学できることも魅力となっており、近年志願者が増えています。

詳しくはこちらの記事をご覧ください!

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まとめ

シンガポールが高い教育水準にあるのは、ストリーミング制とニ言語教育政策が要因であると考えられています。そんなストリーミング制ですが、2024年から本格的に4年をかけて段階的に廃止することが決まっています。

PISAやQSアジア大学ランキングでシンガポールは常に上位に位置しており、国の今後の成長が大いに期待されています。

シンガポールの教育事情はその年によって変化しますので、必ずご自身でシンガポール教育省(MOE)のウェブサイトで確認するようにしてくださいね。

今回の記事は、International Gakko Asiaでローカル校を担当する原田 幸子さんが監修者となっております。

【International Gakko Asia】

ローカル校担当:原田 幸子

40ヵ国以上を訪問し、短期留学やホームステイ等の引率を兼ね現地スクールを視察。シンガポール移住7年。自身の子供もローカル校在学中。ファイナンシャルプランナーとして、教育資金の相談にも。

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この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポールライフをもっと楽しく豊かに、をコンセプトに、在留邦人や短期滞在者、またシンガポールに興味がある方に、実用的で生活に役立つ情報を提供しています。