早稲田アカデミーインター校 校長 五十嵐先生


「夏を制す者は受験を制す」


入江 さくら 
入江 さくら 
中学3年生の受験生、夏休みの過ごし方について教えてください。

夏休みは自分の限界値を上げる、訓練の場です。
高校受験に向かう夏は、自分の限界値を上げる訓練が必要かと思います。日本に比べ、部活動の時間が短く、入試日程が早いシンガポールの高校入試の場合、この夏で「量を追いかけること」が秋以降のタメを作ります。具体的には、日々の勉強時間を記録する、志望校の過去問の傾向を知る、その日の課題はその日にクリアするという3点です。
 勉強時間を記録するというのは、この1ヶ月間で自分がどこまでできるのかを数字として見るということです。学校が再開すると、学校に合わせ時間を使うようになります。ですから、受験だけに集中して学ぶことができるのは、この夏が中心になるという意識をまず持つことです。
 過去問の傾向を知るというのは、目標到達点を明確にするということです。この時期は点数を意識する必要はなく、現在勉強していることが最終的にどう使われるのかを知ることが目的です。
 その日の課題はその日のうちにというのは、噛み砕くと、身につくためには、振り返りが必要だという言い方になります。長所を伸ばし、短所を克服するためには、一定の練習時間が必要です。そして、その積み重ねを一ヶ月続ければ習慣化できます。夏期講習などで授業を受けたあとは、独力でそれを演習し、できるようにするという家庭や自習室での取り組みがポイントになります。ここは、孤独に慣れるという訓練でもあります。

入江さくら
入江さくら
最後に勝つ子の特徴は何ですか?

・学校の勉強もおろそかにしない
・他の人の合格が決まっても自分のペースを崩さない
・必ず合格すると思っている
・両親と受験に対する指針がぶれない
・講師に質問、相談する回数が多い

*五十嵐先生のご意見も高校受験となると、夏休みは自己鍛錬の場で、受験に限らずこのように目標に立ち向かっていくことができるならば、人生においても納得の行く結果が出せると思いました。身が引き締まる思いという表現はこのような時に使うのですね。
入江さくら
入江さくら

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この記事を書いた人

writer_irie

シンガポールで中学生の娘と小学生の息子を子育て中。子どもたちは日本で、自閉症の子どもたちと一緒に学ぶ混合教育の小学校に通わせて、それぞれ個性があること、人と違いがあることはいいことだということを感じてもらいました。モンテッソーリ教育、フォニックスも勉強し、シンガポールならではの教育事情にフォーカスして書いています。

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