「中学受験を迎える6年生へ」enaシンガポール校 校長 中内先生
「夏休み、子供はドラマの主人公なのです」
夏休みは、受験をするにあたり非常に重要な時期であるという認識があります。もちろん勉強の中味についても夏休み前までに一通り単元を終わらせ、そこから受験に向けてのまとめに入って行く段階です。夏休みに勉強したことが直接受験の結果に関わってくることになります。ですから、夏期講習の時間をどれだけ充実させて行くのかというのは大きなテーマになって行きます。
一方、子供たちにとっては受験が初めてでで、その重要さは分からなかったりするので、まずはそこをきちんと伝えて分かってもらう、という所から始めます。その上で、やるべきことはこちらの方で指示を出していくのですが、授業中はもちろん、授業の前後の時間の使い方も含めて無駄がないように効率的に勉強させていきます。enaの6年生は帰国枠受験が中心なので、英語の科目の重要さと算数・国語のバランスがお子さんによって違います。例えば、海外経験が長いかどうかや、受験勉強をいつスタートさせたかなど、様々なので割合と対応を変えていかないといけません。一人一人の状況と志望校がどこなのかという所を踏まえて、何をどうやらせていくのかという作戦のもと進めていきます。
小学生の場合、ご家庭の協力が不可欠になってくるので、保護者の方にもそこをご理解していただき、塾に来ている時間はもちろん家にいる時間も管理していただくことが重要です。

・明るく、素直で元気な子
→面接でもそうですし、こちらもストレートに接することができます。先生は叱りやすいので、子供はそこから這い上がって来ます。こちらが言うべきことをストレートに言うと子供にも響きますから、素直な子ですとそれがきちんと伝わります。また、直前で病気になって不意になってしまうという話はありますので健康は大事です。
・自分を信じられる子、自信がある子
→合格するつもりで試験会場に行かないと受かるものも受からないですし、実力も出せません。
・分からないことをそのままにしない子、解決しようとする子
→分からないことがイヤダ、解決したいと思える子
・つい勉強をやってしまう子
→なかなかいないのですが、1時間だけやると決めたのに、気付いたら2時間3時間経っていたという子
・家族が受験に向けて一致協力する体制ができている子


この記事を書いた人
writer_irie
シンガポールで中学生の娘と小学生の息子を子育て中。子どもたちは日本で、自閉症の子どもたちと一緒に学ぶ混合教育の小学校に通わせて、それぞれ個性があること、人と違いがあることはいいことだということを感じてもらいました。モンテッソーリ教育、フォニックスも勉強し、シンガポールならではの教育事情にフォーカスして書いています。