「中学3年生へ」KOMABA 塾長 石川先生
「夏を制す者は受験を制す」
夏休みは自分のやりたい課題を勉強できる最後のチャンスです。
シンガポールにいる子供たちはすごく真面目な子供たちが多く、受験の直前はみんな一生懸命に勉強します。同時に焦り、その時にもっともっと時間があればいいのにと、つい夜更かしをしてしまいます。
夜遅くまで勉強するということは一見すごくカッコイイように見えますが、実は全然そんなことはなく、返って学習効率が落ちて行ったり、心のバランスが崩れて行ったり、いろいろなマイナス要素を生み出してしまいます。いずれそうなることを踏まえた上で、自分のやりたい勉強について自由に時間を使える最後のチャンスだと思って取り組んで欲しいというのが夏休みの過ごし方です。
自分のやりたい勉強というのが実はすごく大事で、塾に行っていたらその塾の宿題をやっていくとなるのですが、やらされた勉強だけをやる癖をつけてしまうと、今度は受験を潜り抜けて高校に入ってから自分から課題に取り組めない子になってしまいます。理想は子供たち自身が自分の課題を自分で見つけられるようにする修練、訓練をして欲しいです。それはいきなりは上手く行かないのですが、ついサボってしまったり、逆に自分に課題を課しすぎてパンパンになってしまったりという経験をした上で、9月以降に臨めたらその子は絶対に伸びます。
KOMABAの理想は、なかなか難しいのですが9月以降宿題をなしにしたいのです。子供達自身がこの課題をやりたいということを、それぞれが自分で取り組んだり、我々先生に相談してきたりというようになると、そこで1週間の時間の使い方を考えます。自分自身で課題を探せるようになった時に、当然それをどんな風に1週間の中でやっていけば良いのかも考えるようになります。そうするとバランスがとれた教科学習になり、苦手な部分に時間を掛けてやったりと、それがKOMABAの伝えたい「自律と自立」という部分になります。

・試験が終わり合格発表の前にやり切った表情の子
・負荷を楽しめる子
・自分の積み重ねを実感できる子
・規則正しい生活ができる子(朝起きることが大事です)
・受験勉強だけではなく、学校や日常生活が楽しめる子
・課題を見つけられる子
・来年の自分を楽しみにできる子


この記事を書いた人
writer_irie
シンガポールで中学生の娘と小学生の息子を子育て中。子どもたちは日本で、自閉症の子どもたちと一緒に学ぶ混合教育の小学校に通わせて、それぞれ個性があること、人と違いがあることはいいことだということを感じてもらいました。モンテッソーリ教育、フォニックスも勉強し、シンガポールならではの教育事情にフォーカスして書いています。