子育てコラム

幼少期におけるスポーツの重要性 家でもできる運動遊びを楽しもう

ここ数年、日本の幼児教育市場において熱を帯びているのがスポーツです。運動をカリキュラムの中心においた”スポーツ幼稚園”の人気はもはや不動。幼少期の習い事ランキングを見ても水泳が1位、体操やダンス、サッカーといった身体を動かすものがトップ10に入ってきています。 子どもの頃に身体を動かすことが運動神経を育むのに役立つのはもちろん、運動を介して得られる成功体験は、壁にぶちあたっても折れない強い心に直結します。それがチームスポーツであれば仲間たちと笑ったり、泣いたり、喜んだり…。子どもの本能や感情にダイレクトにアプローチし得る刺激にも溢れており「想像力」「協働性」「バランス感覚」を総合的に養う、つまりそれぞれの可能性をより引き出し、広げる体験型の教育となっていくのです。 「でも、外遊びをさせられる環境にないし…」「忙しすぎて体を動かす時間がないのよね」と皆さんの声が聞こえてきそうですが、そんなときは発想の転換。場所や時間がないのなら、家のなかで”運動遊び”をしましょう。 まだ子どもが小さいようならお母さんと一緒に。例えば、子どもを足の甲に乗せて歩く「ペンギン歩き」。子どもは

怒ってしまうのは愛ある証拠 「叱るは伝える」を心がけて

前号までの記事では「ほめる」をテーマにしてきましたが、子育てにおいては子どもを叱らなくてはいけない場面も多々あります。実際のところ、ほめるより叱ることに頭を悩ませる親御さんのほうが多いのではないでしょうか。 「私自身、叱ることはたくさんしてきましたし、非常に重要なことだと思っています。今回は、子どもを叱る際に気をつけてきたことを具体的にご紹介したいと思います。 まず、「ほめる」ことは「叱らない」ことではありません。叱るは伝える。私は自分でそう定義して、叱るときは常に「それは違うよ、そうじゃないよ!なぜかというとね…」と伝えるようにしていました。そのとき心がけていたのは、なるべく冷静になること。「コラ!」と言いたくなった口で一呼吸おいたり、「もう!」を「気をつけてね」に言いかえたり。その場を一時的に去ることもありました。しばらく一人でいると、次第に冷静さを取り戻せるようになるものです。 とはいえ、お母さんだって人間です。ときに怒り、感情のままに激高してしまうこともよくありました。頭ではわかってはいるけれど、感情が先にたち冷静さを失ってしまうのです。もちろん,怒るより冷静

わが子を「ほめる」際の注意点 過程に目を向け、変化を見よう

前回のコラムは「ほめる」ことが子どもの無限の可能性を引き出す、をテーマにお届けしました。今回は、ほめるときに忘れてはいけないことをお伝えしたいと思います。 ほめられるのは誰にとっても嬉しいことです。自己肯定感が高まり、もっとがんばろうという気持ちが沸き起こります。わが子の様子を見ていて「へえ〜!」「すごい!」と思ったら、どんな小さなことでも声に出し、直接本人に届けてあげましょう。 ただし、そのときに1つだけ気をつけたいただきたいことがあります。それは結果だけを評価しない、ということです。 わかりやすいのはテストの例。親はどうしても点数=結果だけを見て評価してしまいます。100点であれば文句なしに「すごい!がんばったね」と言えると思いますが、60〜70点では「次はがんばろう」とは言えても「よくやったね!」という言葉は出てこないでしょう。 けれど、もしも子どもがテストのために数日前から朝6時に起きて勉強をしていたとしたら——。一生懸命勉強をした、という行為はがんばったことであり、大いに認めてあげるべきことです。 物事には結果に至るまでの過程があります。よりよい結果を

「ほめる」が広げる子どもの可能性 想いは言葉にして、相手に届けよう

はじめての寝返り。ハイハイをして自力で進んだ小さな一歩。手をパチパチ叩いて喜びを表した瞬間。ほっぺを触るしぐさで「おいしい」と気持ちを伝えてくれたとき——。子どもが小さかった頃は、日々成長を目の当たりにしては感動し、どんなにささやかでも”できるようになった”ことが嬉しくて「すごいね」「上手だね」とほめてきたと思います。 大人もそうであるように、子どもはほめられればうれしいもの。『じょうずだね』と声をかけられた子は自分の可能性に気づきます。『スゴい!』とほめられたら、自分はできるという思いが心を強くします。『ありがとう』と伝えられると、自分の言動に自信をもつことができ、人に優しくできる心が育ちます。 「プラスの感情を声に出す」行為は、発する側にも受け取る側にも、いい影響を与えます。受け取る子どもは生き生きとして、その姿を見ることによって、発したお母さんたちも幸せな気分になります。この繰り返しにより、親子の関係も徐々に変化していきます。ここは「親子なのだから想いは伝わる」で済まさずに、うれしい気持ちや喜び、驚きの感情を声に出して相手に届けましょう。 ほめるのが苦手という方

イライラが止まらないときは 無理に抑えず「視点」を変えて

私は常々、親子関係に大きく関係しているのは両者をつなぐ「言葉」だとお伝えしています。言葉を変えれば伝わり方が変わり、関係性までもが変わってくるからです。しかし言葉とは時に感情に任せて出てきてしまうもの。特に親子関係とはなんでも言い合える間柄であり、親として子育てに本気で取り組めば取り組むほど、愛ゆえの「イライラ」がついてまわるのです。 そんなとき、無理にイライラを抑えてニコニコ顔のお母さんを演じても、持続は難しく根本解決には至りません。ならばイライラしてしまう自分を認めつつ、子どもに対する新しいアプローチ法を探ってはいかがでしょうか。 例えば、子どものイヤな部分ばかりが目についてしまうとき。「私はどうしてイヤだと感じてしまうのだろう」と考えてみましょう。そして、眼鏡をかけ替えるイメージで、「この子の良いところはどこだろう?」と見方を変えてみます。お母さんが子どもに対してイヤだな、ダメだなと感じている部分も、視点を変えれば才能として捉えられるかもしれません。 「すぐ泣く」のは感受性が強いから。「気が散りやすい」のは好奇心が旺盛で、「物事が遅い」のはじっくり取り組むタイプ