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外出制限期間を6月1日まで延長。理美容院は営業停止、買い物も単独で行くよう要請

6月1日まで職場と学校も閉鎖

シンガポールのリー・シェンロン首相は21日、国民向けに演説を行い、現在実施中の外出制限措置(サーキット・ブレーカー)を6月1日まで延長すると発表した。職場と学校の閉鎖も継続し、全ての市民に極力外出をしないように呼びかけた。

外出制限措置に一定の効果

リー首相は演説の中で「4月7日から始めた外出制限措置は一定の効果があった」と振り返ったものの「まだ探知できていない隠れた感染源が存在する可能性がある」として延長を決定。
さらに、1日当たりの感染者の数を1ケタ以下かゼロにする必要があると述べた。その上で「効果的な治療法やワクチンが手に入るようになるまで、恐らく1年以上かかる」として、完全に収束するまでには、なお長い時間が必要になるとの認識を示した。

スーパーの入り口で体温検査

22日からはすべてのスーパーマーケットで入店の際に体温の計測が始まる上、新型コロナウイルスの感染者が発生した際に、政府が来店客と連絡を取りやすくするために連絡先などの記入が求められるようになる。

明治屋でも検温がスタート

買い物は単独で行くよう要請

ショッピングモールやマーケットが家族と一緒に買い物に訪れる市民で混雑している状況を懸念し「買い物には、家族を連れて行くのではなく単独で行くように」と要請。ジョギングやウォーキングなどもできる限り一人で行うことも求めた。
シンガポール国内の主な4つのローカルマーケットでは、買い物客による混雑を避けるため、IDカードの下1ケタの番号が奇数と偶数とで、マーケットに入場できる人を選別する措置も始める。4つのマーケットは
(1)Geylang Serai Market
(2)Chong Pang Market at Block 104/105 Yishun Ring Road
(3)Market at Block 20/21 Marsiling Lane
(4)Market at Block 505 Jurong West Street 52

理美容院やタピオカ店は休止

人との接触をより一層減らすために22日からは理美容院の他、タピオカ店やフルーツジュース店、ペット洋品店なども営業を休止する。営業休止期間が6月1日までなのかは明確になっていない。市民生活がこれまで以上に制限されることになるが「愛する家族や他人を守るため」と理解を求めた。

シュークリーム店なども閉鎖されていた。

 

制限措置解除に向けた3つのステップ

リー首相は演説の中で、外出制限措置を解除するための3つのステップについて触れた。
(1)安全であることを確認しながら少しずつ制限措置を解除していくこと。措置を解除することを早まって、再び新型コロナウイルスの感染が拡大し、2度目のロックダウンを行うことは避けなければならない。日本の北海道のような状況になるのは避けたい。
(2)新型コロナウイルスの感染をすぐに検出できるように、新しい検査キットを外国から輸入するのと平行して、自国でも開発・製造できるようにする
(3)ITの力を使って濃厚接触者を素早く正確に補足できるようにする。政府が開発した「Trace Together(トレース・トゥギャザー)」という位置情報を使って濃厚接触者を割り出せるスマートフォン用アプリを利用することが、感染拡大の防止に役立つ
※Trace Togetherの詳細はこちらから(英語)

感染者の数は2日連続で千人超

シンガポールでは、新型コロナウイルスの感染者の数が20日と21日の2日連続で、1,000人を超えている。主に建設業に従事する低賃金の外国人労働者(Work Permit=WP)の中で、感染者が急増。
これ以上の感染拡大を防ぐため、建設業で働くWPの出勤を5月4日まで停止することを決めた。
シンガポールにおける新型コロナウイルスの感染者は、21日の時点で9,125人、死亡者は11人となっている。

4月19日時点での感染者累計

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