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最近辛い食べ物が食べられない?!もしかしたらそれは年齢のせいかも?!

シンガポールをはじめとする東南アジア諸国には、刺激的なフードがたくさんあります。麺やスープ、米料理のトッピングとして、大量の唐辛子を加えている人の姿はおなじみです。
つい最近まで、激辛ラーメンを毎週のようにすすり、ハムやソーセージのプラッターに乗るチーズを食べても、別になんてことはなかったのに。。。ただ、年齢を重ねてから、誕生日にケーキを一つ食べた後にトイレに駆け込むようなことになりたくないならば、それらの刺激的な食べ物を食べるかどうかを考えた方が良さそうです。

辛いものを食べた時に、内臓器官では何が起きているのでしょう?

シンガポール総合病院・消化器科及び肝臓科のアンドリュー・オン医師は、辛い食べ物には、カプサイシン、唐辛子、パプリカ、胡椒といった辛い成分が含まれ、それを食べると、単に唇や舌、口が刺激を感じているだけではなく、を胃や腸全体で辛さを感じ、それが辛いものを食べた時の灼熱感を生み出しているのだと言います。

実はその辛さを感じる部分=受容体は、お尻全体にも存在し、だからこそ火鍋を食べた翌朝は腹部の痛みや下痢、胸焼けの症状が起こり、トイレではお尻が焼けるように感じるのです。カプサイシンを感じる受容体が小腸だけでなく、結腸や大腸にもあるため、下痢が起こってしまいます。

身体は防御システムを働かせ、辛い食べ物をとにかく早く体から出そうと、腸の中を速く移動させるため、水分を吸収するという通常の働きが作用せず、結果、下痢となってしまうのです。

なぜ歳を取った今になってこれが起こりやすいのか?

オン医師によると、中高年は高コレステロールや高血圧などの慢性疾患の治療を開始する可能性が高く、これらの薬の副作用が辛い食べものに対して敏感になり、消化器官を刺激することにつながるということです。

次に、サンドイッチ世代と呼ばれる子どもと高齢の親を世話しているような世代は、他の世代よりもストレスを抱えがちで、ほんの少しの香辛料でさえ、胃が活発になってしまうそうです。ストレスが消化器官の働きを下げることは研究で明らかになっており、ストレスを抱える人はより症状が出やすいことがわかっています。

もう一つの可能性として、アジア人の食生活は、近現代になって西洋料理など他の地域の料理にシフトしつつあり、かつてほど辛い食べ物への許容度が低くなったことも理由としてあげられるそうです。

では解決策はあるのでしょうか

簡単な解決策は、辛い食べ物を控えることです。もし辛い食べ物をしばらく食べていない期間があれば、身体が順応するよう徐々にならしていきましょう。
これはショック療法に似ていますが、辛い食べ物を摂取し続けることで、自分の感覚を鈍感にできるかもしれません。

消化器官のある種のやけどを抑えるために、制酸薬を服用するのはどうなのでしょうか。オン医師によると、一部の研究でカプサイシンが胃の酸生産を助けると言われており、制酸薬の効果のほどはわからないが、胃のむかつきは治るかもしれないとのことです。

シンガポールでは刺激的な辛くて美味しい食べ物で溢れています。しかし、思った以上に体は、辛さから刺激を受けているのかもしれません。

思いのままに食べるだけでなく、自身の症状を観察しながら、体に摂り入れるものを選択していくのが健康の秘訣かもしれないですね。

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