悩む子どもにどう言葉をかけるか 親子関係における「親身」とは

相手の立場に立つことを「親身になる」と言います。好ましい意味合いで使われることが多い言葉ですが、親子関係において、特に子どもが友だちづきあいなどに悩んでいるときは、親身にならないようにする必要があります。

親子で親身になると、親は子を自身の分身と錯覚してしまいがち。分身と思っている親は子どもの交友関係が必要以上に気になるもの。意見を言えず周囲の言いなりになっている姿を見ては「思っていることを言いなさい」と歯がゆさを覚えたり、自分の主張を通そうとする姿を見ては「ワガママいったらダメよ」と叱ったりするものです。

周囲を思いやる優しい子ならば「意見を言っていいのよ」「あなたはどう思うの?」と、背中を後押ししてあげることになりますが、内弁慶の子どもに親が何を言ったところでどうにもならないのが実状。「胸のなかにはいろいろな気持ちを抱えているのよね」と、前向きに受け入れて子ども同士のつき合いに関しても、口出ししないことです。

ただしモラルに反するような場合、話は別です。わが子は自分ではない別の人間とはいえ、教育しているのはほかでもない親。「よしあし」の区別をつけさせ、悪いことをしないよう育てるのが、親の務めだからです。

例えば、子どもがモラルに反するようなことをしている仲間に入ってしまったら、何と言葉をかけましょうか。「あの子たちと仲良くするのはやめなさい」でしょうか。気持ちはわかりますが、ここでは仲間がしている行為は「してはいけないこと」であって「するな」とキッパリ伝えることが重要です。

わが子だからと大目に見るのではなく、悪い行為に対してNOを突きつける。それでいて、子ども自身は否定しないことにも、留意しておきたいですね。

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