子どもの言葉と考えを引き出し 考える力を育む「30秒」の魔法

親である私たちは、大人になる過程においてある程度の経験を積み重ねてきています。ですから、まだまだ経験が浅い子どもたちとのやりとりにおいて、自分と同じ思考スピードを求めがちです。

例えば子どもに質問を投げかけても、その返事がなかなか返ってこない場合、皆さんはどのように対応しているでしょうか。間髪いれずに「こう思っているのかな?」「あれがしたかったのよね」と勝手に結論づけてはいないでしょうか。あるいは、別の質問にすりかえてはいませんか。

親としては、子どもの胸の内にある思いを引っ張りだしてあげているつもりでも、実はこの行為が子どもから「自分で考える時間」を奪ってしまっています。このようなとき、心がけたいのは「30秒待つ」ということ。投げかけた質問に対して、すぐに答えが返ってこないときはせめて30秒待ってあげてください。

30秒とは、何かをしているとほんのわずかな時間ですが、黙って待つとなると意外と長く感じられるもの。たった30秒、されど30秒。この時間を待つことに費やすことで、子どもは自分の頭で考え、考えたことを言葉にするようになるのです。

大切なのは、子どもから出てきた言葉を必ず一度受け止めるということ。論点のズレたとんでもないような答えであっても「あなたはそう考えたのね」と受け入れる。そうすることで、子どもは「自分の意見は貴重なのだ」と思えるようになります。

意見を求められ、考えて発言し、受け入れられる。こうした環境下で成長した子どもは、自分の考えや意見に対して自信を持てるようになるはずです。すると、どこに行っても「自分が考えた」ことを「自分の言葉」で「堂々と発言」することができるようになる、というわけです。特にいま、海外で生活されている皆さんであれば、この力の重要性を身をもって実感されていることでしょう。

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