在宅勤務の中でHRができることとは?
新型コロナウィルス感染症拡大防止措置として、シンガポール政府によるサーキットブレーカーの導入が4月7日から始まり、業務の変革が必然となりました。
そこで、大手日本人向け人材派遣会社リーラコーエン、アシスタントマネージャーの飯田洋平氏に『HRができる役割』を中心に話を伺いました。
・8~9割の会社が在宅勤務に対応している。
・新型コロナウィルスにより業績が『現在』そして『今後』マイナスに影響(どちらかというとマイナスに影響を含む)と回答した会社が約75%あります。
・採用活動を継続している会社が13%に対し、一部または全面的に延期・見送りにしている会社が約40%あり。
・シンガポール市場における求人数の減少は進む見込みに対し、求職者の動向には変化が見られていません。(リーラコーエンによる市場調査結果から)
上記に加え、在宅勤務で会社が困っていることの3大要素は、社員とのコミュニケーションがとりにくい、生産性の確認や、勤怠管理が困難であるなどが挙げられているので、各会社のHRは、業務内容や採用計画の見直し、そして在宅勤務の社員一人一人がパフォーマンスできる環境を整えることが必要ではないかと思います。
コーリング(calling)などのビデオミーティングシステムを使用し、一日に3回全体ミーティングを実施。それ以外にも、1on1ミーティングも行っています。
また、チャットツールを積極的に取り入れ社員全員に浸透させていくことが重要だと思います。これらを実施していくことで、お互いのコミュニケーションが向上し、社員一人一人のモチベーションを維持するのにも役立っています。
また、オンライン上で座ったままでもできるエクササイズを、音楽をかけて全員で行ったり、ランチを共にするなど、楽しくコミュニケーションを図れる取り組みにも思考を凝らしています。
今だからこそ社員の働く質を見直すシステム導入を検討する良い時期。例えば、ITシステムの業務管理ツール(Qasee)の導入などがあります。
人材採用に関しては、採用活動を延期・一時見送りしている企業が多いですが、求職・転職希望者の全体数に変動がないことから、優秀な人材が確保できる確率が以前よりも高くなっているという事が言えます。
このような現状であるからこそ、人材の採用を検討されるのも一つの対策だと思います。また、現段階でオンライン面接に切り替えを検討している会社も多くみられます。そして、サーキットブレーカー終了後に本採用に向けて現段階から準備を進めている会社もあります。
コーリング(calling)・業務管理ツール(Qasee)の紹介記事はこちら
困難な状況下にあっても経済は動き続けています。電車が生活のインフラであれば、人材会社は経済のインフラを担っていると考えています。そして、経済のインフラの役割として「社会を熱くする・世の中を元気にする」ことが求められていると思っています。
世界中が困難に立ち向かっているこの時期だからこそ、優秀な人材を採用したいという思いで動いている企業様も多く、我々はその期待に応えるべくサービスを提供していきたいと思っています。
この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!