オーチャードの新ホテル、アーティゼン シンガポールで味わう特別なアフタヌーンティー 視覚と味覚から現代的アジアンティストを楽しむ
豊かな歴史を再現
2023年12月にグランドオープンをしたArtyzen Singapore(アーティゼン シンガポール)。オーチャードMRTからわずか10分、オーチャードロードから一本入った場所にあるこのホテルは、便利さと静寂を兼ね備えた、スタイリッシュなホテルです。
アーティゼン シンガポールは、シンガポールの有名な慈善家、故タン・トックセン氏のひ孫である植物学者タン・フン・シアンが建てた邸宅「ヴィラ マリー」、トロピカルガーデンを持つ広大な邸宅の跡に建てられました。全室にバルコニー、バスタブ付きのバスルーム、そして高い天井にはシーリングファンを備えた部屋になっています。
そしてルーフガーデンには、25mの片持ち梁式インフィニティ プール(底はガラス!)
サンクン ラウンジ、香り豊かなハーブで構成されたハーブガーデンがあります。ペッパーやカレーリーフ、パンダンなどが群生する美しいガーデンです。
落ち着いたインテリア
部屋を含む全体のインテリアは、シンガポールの多彩な文化を反映したオリエンタルスタイル。
エレベーターにはシンガポールなどでよく見られる二階建て店舗付き住宅、ショップハウスがカラフルに描かれています。レストランも温かみを感じるインテリアで居心地の良い空間を演出しています。もちろん食に関してもシンガポールならではのユニークな食事をご用意しています。
今日はその中からロビー階、1階にあるカフェ クエニーノの魅力的なアフタヌーンティーをご紹介します。
オールディダイニング
カフェ クエニーノは朝食から昼食、夕食、サパーまで多彩なメニューを楽しめます。
床から天井まで届く大きなガラス窓からは、明るい光と屋外の景色が見えます。もちろんあちらこちらに配置された豊かなグリーンは、まるでリゾートにいるような気分にさせてくれます。
テラス席は昼はもちろん、夕方からのアルコールタイムに利用したい場所。シンガポールフレーバーのカクテルと一緒に楽しみたいですね。もう少しするとユニークな、あのフレーバーのカクテルも仲間入りするとか。乞うご期待ですね。
ダイニング総指揮Victor Liong ビクター・リョン
アーティゼン シンガポールの料理を指揮するのは、メルボルンの人気レストラン、リー ホー フックのオーナーシェフ、ビクター・リョン。ブルネイ生まれ、シドニー育ちのビクターシェフは、中、洋が融合したモダンチャイニーズ料理の旗手です。
1階にはカフェ クエニーノ、4階にはシンガポールの多民族料理とコンテンポラリーなティスティングメニューを提供する、ファインダイニングのクエニーノ バイ ビクター・リョン。そしてザ ルーフガーデンではライトなフィンガーメニューの全てを監修しています。
チームを率いるエグゼクティブシェフ リョン・チンホン
ビクターシェフは、3か月に一回ホテルを訪れ、クオリティチェックや新メニューの開発などを手がけます。そして彼と料理哲学を共有し、この3店のカリナリーチームを率いるエグゼクティブシェフが、奇しくも名字も同じリョン・チンホン シェフです。
リョン シェフはマレーシア生まれ、プラナカンの血を引いています。幼い頃から料理上手のおばあさん、お母さんの手料理を味わい、シェフの道を目指したリョンシェフ。彼も西洋料理、ヨーロピアン料理を極めた後、アジア料理に傾倒しました。
エグゼクティブシェフ リョン・チンホン プロフィール
リョンシェフは、マレーシアで料理学校を卒業後、国内で働き、その後台湾、そして香港の一流レストランで働き、3年前にシンガポール人の奥様と一緒に、お子さんの小学校入学前にシンガポールへ帰国。アジア各国でのレストランでの経験を活かし、また幼い頃から体験しマレー、インド、チャイニーズ料理の味わいを料理に反映させ、そして培った西洋料理をアジアの食文化を融合、昇華させたイノベーティブな料理を提供しています。
カフェ クエニーノのアフタヌーンティー
ここで1階のカフェ クエニーノのアフタヌーンティーをご紹介します。アフタヌーンティーはシルバーの三段トレイで提供されます。
2人分S$135++ですが、1人分だけでも注文できます。例えばお子様とご一緒の場合、ややスパイシーなメニューも含まれるため、1人分だけオーダーしてお子様はスコーンやクロワッサン、マレー風餅菓子クエセットをオーダーすればいいでしょう。
セイボリーもたっぷり
リョン シェフによると、カフェ クエニーノのアフタヌーンティーの最もおすすめの点は、セイボリーに力を入れているところ、とのこと。
確かに、アフタヌーンティーといえば、ミニケーキをはじめスイーツの種類が多いけれど、セイボリーは今ひとつボリュームが足りないお店もあります。筆者も他の場所でトライしたアフタヌーンティーが、甘いものばかりでやや食傷気味になったこともあります。
ですが、カフェ クエニーノのアフタヌーンティーのセイボリーは、地元のベーカリーと提携し、カフェ クエニーノ用に作られたポテトパン(ふわふわ!)にたっぷりとボストンロブスターの身を詰めたものなど、セイボリーはバラエティ豊かなものがたくさん!
フィンガーサンドイッチはチキンとブラックペッパービーフの2種類があり、こちらもフィリングがたっぷり。大きさもやや大ぶりなので、満足度があります。そしてブラックペッパービーフは、なんと72時間もじっくりと煮込んだもので、コショウも白、黒、緑と3種類使い風味豊かに仕上げています。調理工程にも手抜きはありません。
そしてもう1プレート、セイボリーがあるんです!
見るからに新鮮なサーモン。オタをスチームしてからエビと一緒サッと揚げた、サクサクのトースト。日本から輸入したミニホタテは魚のすり身を揚げたケースに入っています。そしてユニークな食感。チリクラブ入りタルトはまさにシンガポール!
スペシャルポイント
そしてカフェ クエニーノのアフタヌーンティーの特別なところは、一捻りしたシンガポールの味わいが生かされていることです。例えば前述のボストンロブスターのソースにはマヨネーズにプラスして四川風チリが入っていたり、チキンにはカピタン風カレー風味がついていたり。キングサーモンの厚切りスライスの下にはサーモンの皮をパリッと揚げたものが隠れていて、ユニークな歯応えになっていたります。
スイーツもスープデザートのボボチャチャを固めてムース風にしたりと、シンガポールの代表的なメニューでありながら、予想する味わいを覆してくれます。
アフタヌーンティーにつきものの焼き立てスコーンには、チューブに入ったグラ メラッカ(椰子糖)が刺さっています。このチューブを絞り、スコーンに染み込ませてフレッシュクリームと一緒に味わうのがおすすめ。
まさにここでしか食べられない味です。その他、プレーンなスコーンを自家製カヤジャムと一緒に食べるのもいいですね。
おすすめの食べ方
アフタヌーンティーはまずはセイボリーから始めましょう。
そして優しい味わいのスイーツ、パッションフルーツやロンガン入りゼリーでお口をリフレッシュ。そして温かいうちにスコーンも。その後はお好きなスイーツをどうぞ。
ローカルコーヒー(コピ)にチョコレートをプラスした濃厚な味わいなので、モカクリームブリュレはラストに。そんなにたくさん入っている印象はないのですが、多彩な味わいで味覚も視覚も満足するからか、お腹が一杯で幸せ気分です。
ドリンクセレクション
アフタヌーンティーにはもちろんドリンク付きです。ローカルの人気ティーブランド、クリッパーティー(ポット)かバッチャコーヒー(1杯)、もしくは最澄スパークリングティー付きにアップグレードするのもいいですね。
アルコールが飲めない奥様のために、夫婦で開発したというスパークリングティー最澄。ほうじ茶(海藻、ヘーゼルナッツなど、ほのかな酸味とほうじ茶の香りが楽しめます。)とダージリンがあります。アフタヌーンティーをアップグレードすれば一緒に楽しむこともできます。もちろん単独でオーダーも可能。
アフタヌーンティー以外のおすすめメニュー
多彩な朝食やボリュームたっぷりのランチ、夜はアルコールと一緒にローカルフードがおすすめです。朝食ならカヤ フレンチトースト(S$16)、温泉卵、ピーナッツ、スモークトラウト、自家製サンバルチリを添えたナシレマ ケジャリー(S$22)などはぜひ試していただきたいとか。もちろん一口食べるとうれしい驚きがあるメニューばかり。
カフェだけでなく、4階のクエニーノ バイ ビクター・リョンでは、プレリュードとフォーカスメニューの2種類のコースがあり、お好みで選べます。店名のクエニーノ(クレオール語で小さいという意味)が表す通り、自慢のメニューがティスティングサイズでいろいろと味わえます。さまざまなアジアンテイストを試せるメニューです。リクエストでベジタリアンメニューも可能とか。
ゆったりとした時間を
昨年末にグランドオープンしたばかりのアーティゼン シンガポールは、現在人気が上がっているホテルですが、まだ隠れた宝石と言える場所です。オーチャードの喧騒を感じない、ゆったりとした時間を過ごせる場所です。
ショッピングが終わって一息つきたい時、旅先でシンガポールらしさを満喫したいときにぴったり。シンガポールの歴史を感じる情緒漂う特別なアフタヌーンティーを楽しみたいなら、カフェ クエニーノしかありません。思い出に残る午後のひと時をどうぞ。
カフェ クエニーノ 住所:9 Cuscaden Road, S249719 Artyzen Singapore 1F 最寄り駅:Orchard駅 営業時間:6:30-00:00 定休日:無 電話番号:9851 2246 WEBサイト |
🔶アフタヌーンティーセットメニュー 2名様S$135、1名様S$85 バチャコーヒー1杯またはクリッパーティー各種(ポット)をお選びいただけます。 最澄スパークリングティー飲み放題 1名様S$65 サンガー グロウワー シャンパーニュ飲み放題 1名様S$138 ▪焼きたてスコーン ホイップクリーム、自家製カヤジャム、グラ・マラッカ、ストロベリージャム添え ▪フィンガーサンドイッチ ニューイングランド産ロブスターロール、ボストンロブスター、チリクリスプ、イクラ添え アンガスビーフのブラックペッパー、パセリ風味 ローストチキンのカピタンペーストとカレーリーフ風味 ▪カナッペセレクション えびのトースト 自家製スパイス海老のムースとハーブ添え ワタリガニのタルトレット シンガポール風チリと黒とびっこ風味 ベビーホタテのソテー グリーンマンゴーとコリアンダーライム添え キングサーモンのタタキ クリスピーサーモン皮添え ▪スウィート カナッペ セレクション パッションフルーツ 高麗人参 雪燕の巣 竜眼入りゼリー モカクリームブリュレ、地元産コピとダークチョコレートカスタード添え スイートコーン、菱の実、ココナッツ入りクエタコ サツマイモ、山芋、サゴとココナッツのクエボボチャチャ 🔶アフタヌーンティータイム アラカルトメニュー 焼きたてスコーン S$12 ホイップクリーム、自家製カヤ、グラ・マラッカ、ジャム添え クエ・トリート S$12(クエ サラット、クエ ブブル チャチャ、クエ ウビ ビンカ、クエ タコ) クロワッサン(バター、チョコレート、シナモンレーズン)各S$5ほか |
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!