【20年保存版】シンガライフがシンガポールリバーサファリとバードパークをガイド

たくさんのフラミンゴ

シンガポール動物園と並んで人気の観光施設「リバーサファリ」と「バードパーク」をシンガライフが徹底取材

シンガポール動物園を紹介したこちらの記事に続いて、今回はシンガポール動物園と同じくらい人気観光スポットの「リバーサファリ」と「ジュロンバードパーク」をたっぷりと取材しました。リバーサファリの目玉動物・パンダの動画のほか、バードパークで密かに人気のあの鳥のことも紹介します。
シンガポール動物園には行ったことはあるけれど、リバーサファリとバードパークはまだ行ったことがないという読者の方もいるはず。是非この記事を参考にしてください!

リバーサファリ(River Safari)

2013年にシンガポール動物園に隣接するエリアにオープンしたリバーサファリは、その名前の通り世界各地のリバー(河川)を再現し、そこに住む魚類や爬虫類、哺乳類など約200種類計約6000匹を展示しています。
サファリというネーミングから、日本のサファリパークのように乗り物に乗って園内を巡るというイメージを持たれがちだそうですが、一部にそのようなアトラクションはあるものの園内のほとんどは徒歩で回ります。動物園と異なり順路はほぼ一本道な上、日差しを遮る屋根も付いているので、快適に見て回ることができます。
リバーサファリの目玉展示は2頭のパンダ。水辺に住む動物ではありませんが、ここで飼育されておりエアコンの聞いたパンダ舎は人間にとってもオアシスとなっています。
今回も動物園に引き続き日本人スタッフの野口さや香さんに特別にご案内いただきました。

◆世界の河川を再現
リバーサファリでは、世界最長のナイル川や世界最大の流域を誇るアマゾン川など世界を代表する次の八つの河川を再現しています。
・メコン川(ミャンマー、ビルマ、タイ、カンボジアなど) 長さ約4100Km
・アマゾン川(ペルー、ブラジル、エクアドルなど)    長さ約6500Km
・メアリー川(オーストラリア)             長さ約2500Km
・ミシシッピー川(アメリカ)              長さ約3700Km
・ナイル川(エジプト、ケニア、ウガンダなど)      長さ約6600Km
・ガンジス川(インド、バングラデシュ)         長さ約2500Km
・長江(中国)                     長さ約6300Km
・コンゴ川(コンゴ、ルワンダ、タンザニア)       長さ約4700Km
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大きな魚
それぞれのエリアに設置された巨大な水槽には、世界最大級の魚であるピラルクやアロワナのほか、アリゲーターガーが優雅に泳いでいます。実際の河川とは異なり、水槽では水の透明度が高いので水槽全体を見渡せて泳いでいる魚の姿をはっきりと見ることができます。

神秘的な水槽
一匹一匹の魚の大きさに驚かされるとともに、それぞれの生息地から輸送してくるのは大変な労力だったろうな、と感じざるを得ませんでした。日が差し込む水槽の中は神秘的な雰囲気すら漂います

マナティ
こちらはマナティ。愛らしいシルエットでリバーサファリの人気者です

◆みんなの人気者、パンダ

リバーサファリで目玉の動物といえばジャイアントパンダ。オスの「Kai Kai(カイカイ)」とメスの「Jia Jia(ジャジャ)」です。それぞれの名前の由来はカイカイは「勝利」、ジャジャは「美しい」という意味だそうです。
2頭は2012年9月に中国から貸与されました。
パンダのKAI
水辺に生息する動物ではないのに、なぜリバーサファリに展示されているのか。「リバーサファリにお客さんを呼び込むための文字通りの客寄せパンダなのか」という邪な考えが頭に浮かびましたが、パンダの可愛らしい仕草を見ているとそれも吹き飛んでしまいます。

パンダのKAIKAI

パンダのKAI

この日は活発に動いていたKai Kai。来園者には目もくれず熱心に食べ続けていました。

ジャイアントパンダと同じパンダ舎内には、レッサーパンダもいるのでぜひそちらにも気を配ってください。

パンダ舎を通り抜けると見えてくるカフェには、名物「パンダまん($2.9)」が売られています。それがこちら↓

パンダまん

なんとも可愛らしい見た目で、ガイドをしてくれた野口さんも「せっかくですから、ぜひ食べてみてください」と激推し。写真の2つは同じように見えますが、中身によって目の色が異なります。目が黄色の方はチョコレートまん、白い目の方はあんまんです。リバーサファリを訪れたらぜひ食べ比べて

■まとめ

リバーサファリのハイライトはやはりパンダ。ずっと見ていても飽きない動物はパンダぐらいでしょうか。
シンガポール動物園と比べると、リバーサファリは徒歩で回るのがとても楽チンです。順路のほとんどがスロープになっているので、ベビーカーでも高齢者でも安心。
シンガポール動物園を見てから、リバーサファリという流れで見て回る方も多いかと思いますが、日程が許すならば、動物園とは別の日にした方が体力的に余裕があるので、リバーサファリを楽しめると思います。

◆ジュロンバードパーク(Jurong Bird Park)

シンガポール動物園より2年早い1971年に開園したのがジュロンバードパークです。ペンギンやインコなどからタカやワシといった猛禽類まで約400種類3500羽の鳥類が展示されています。バードパークは2022年内にシンガポール動物園に隣接するエリアに移転する予定で、現在の場所で見ることができるのもあとわずかなので、移転前にぜひ訪れてみてください。

◆一番のみどろこ!鳥たちが披露するショー

ジュロンバードパークの一番のみどろこは、鳥たちが様々な芸を披露するショーです。観客を巻き込んで展開されるショーでは、観客が手に持ったフラフープをカラフルなオウムが通り抜けたり、空き缶や空きペットボトルを分別してゴミ箱に捨てる姿に、観客たちは思わず拍手。鳥の賢さに驚かされます。

オウムの前に並べられたゴミ箱。左から紙、金属、プラスチックとそれぞれ分別して捨てなければなりません。スタッフが指示すると、オウムはクチバシに加えたプラスチック容器をちゃんとプラスチック用のゴミ箱に投入します。

迫力満点のバードショー

こちらは観客が手に持った輪っかを通過する。みんな大興奮したようすで見つめています。

たくさんのフラミンゴ
ショーの最後にはフラミンゴやペリカンなどさまざまな鳥が総出演

◆強面なのが愛らしい!?動かない鳥ハシビロコウ

筆者が個人的にバードパークの目玉の展示と感じたのは、こちらのハシビロコウです。アフリカ大陸に生息するハシビロコウは、その強面の表情と動かない鳥として日本で人気に火が付いています。東京の上野動物園で飼育されているハシビロコウは、ジャイアントパンダに負けないぐらいの人気者。バードパークには2羽のハシビロコウが展示されており、鳥舎の周りはそれほど混雑していないのでガラス越しに「ハシビロコウが動くまで」じっと観察することができます。

怖い顔のハシビロコウ
光の当たり具合でとても怖い表情になります

口を開けたままのハシビロコウ
口を開けたままのハシビロコウ。その姿は雄大かつきれいで、どんな風に餌を食べるのか、どんな風に飛ぶのか、そのようすを実際に見たくなりますがそれを見られるのは何時間待機していればいいのやら。

◆鳥たちを間近で見られるWaterfall Aviary

Waterfall Aviary(滝がある巨大な鳥かご)と名付けられたこのゾーンは、高さ30メートルの巨大な人工の滝がある放し飼いエリアになっています。ここには約600羽の鳥が放し飼いになっており、絶滅が危惧される希少なインコのほか、孔雀やカンムリバトといった鳥を間近で見ることができ、鳥好きにはたまらないエリアとなっています。

Waterfall Aviary
人工と分かっていても迫力があります

手が届く距離を歩いている鳥たち
警戒もしていないようすで手が届く距離を歩いている鳥たち

木に止まる鳥たち
鳥かご内で樹木にとまる鳥たち


《リバーサファリとバードパークの取材を終えて》

リバーサファリとバードパークのどちらも楽しめる展示内容が満載で、とくにバードパークで披露される鳥のショーは、童心にかえることができる内容で必見です。バードパークは2022年内の移転が決まっているようですが、移転後のバードパークがどのような園内構成になるのか今から気になります。移転後の園内もシンガライフでお伝えしますので、ご期待ください!
合わせてこちらのシンガポール動物園の記事もご覧ください。

リバーサファリとバードパークの入園料金

リバーサファリとジュロンバードパークは、ワイルドリザーブシンガポールという企業が運営しています。リバーサファリとバードパークの他に、シンガポール動物園とナイトサファリも運営しています。入園チケットは、1つの施設が対象の「シングルパークチケット」と複数の施設がセットになった「マルチパークチケット」があります。

シングルパークチケット

リバーサファリとバードパークのそれぞれ単体の入園料は、シンガポール在住者とシンガポール非在住者とで金額が異なります。
<リバーサファリ>
・シンガポール在住者  大人:$28.90 子ども(3〜12歳):$19.20
・シンガポール非在住者 大人:$32.40 子ども(3〜12歳):$21.60
<バードパーク

・シンガポール在住者  大人:$25.60 子ども(3〜12歳):$16.80
・シンガポール非在住者 大人:$28.80 子ども(3〜12歳):$18.90

マルチパークチケット

マルチパークチケットは4つの施設のうち2つを選ぶタイプのチケットで、リバーサファリとバードパークとそれぞれの他の施設との組み合わせでは、
<リバーサファリ>
・リバーサファリ+動物園     大人:$61.75 子ども:$40.85
・リバーサファリ+バードパーク  大人:$61.75 子ども:$40.85
・リバーサファリ+ナイトサファリ 大人:$71.25 子ども:$50.35
<バードパーク>

・バードパーク+動物園      大人:$61.75 子ども:$40.85
・バードパーク+ナイトサファリ  大人:$71.25 子ども:$50.35
となっています。
チケットの詳細は以下のリンクから確認できます。
チケット情報:https://www.wrs.com.sg/en/ticketing/admission-and-rides/tickets-selection.html

4パークチケット

こちらはリバーサファリ、バードパーク、動物園、ナイトサファリにそれぞれ1回ずつ入れるチケットとなっています。
4-Park Admission 大人:$80.75 子ども:$59.85

年間パスポート

リバーサファリとバードパークに1年間に複数回訪れる人にとっては、年間パスポートがお得になっています。大人2人と子どもの分がセットになったファミリー向けパスポートもあります。
<リバーサファリ年間パスポート>
大人:$55
ファミリー向け年間パスポートの料金
大人2人+子ども1人=$125.00
大人2人+子ども2人=$135.00
大人2人+子ども3人=$145.00
大人2人+子ども4人=$155.00
大人2人+子ども5人=$165.00
<バードパーク年間パスポート>
大人:$39
ファミリー向け年間パスポートの料金
大人2人+子ども1人=$99.00
大人2人+子ども2人=$109.00
大人2人+子ども3人=$119.00
大人2人+子ども4人=$129.00
大人2人+子ども5人=$139.00
年間パスポート情報:https://www.wrs.com.sg/en/ticketing/membership/membership-selection.html

<リバーサファリ>
住所:80 Mandai Lake Rd, 729826
営業時間:10:00-19:00(Last entry at 18:30)
Web:https://www.wrs.com.sg/en/river-safari.html
※チケット情報など詳しいことは上記のリバーサファリ公式ページから(英語)
<ジュロンバードパーク>
住所:2 Jurong Hill, Singapore 628925
営業時間:8:30-18:00 (Last entry at 17:30)
Web:https://www.wrs.com.sg/en/jurong-bird-park.html
※チケット情報など詳しいことは上記のバードパーク公式ページから(英語)

この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

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