シンガポールの歯医者さんに聞く!気づかないうちに起こっている?!口の中の問題

痛くないから大丈夫と思っている人が多い、お口の中の健康状況。しかし、そう思って定期検診やお手入れを放っておくと、いつの間にか虫歯や口内の病気が進行しているということもあるそうです。

今回は、シンガポールにある歯医者さんMeiplusの先生に私たちが放っておいてはいけないお口の問題やサインをお聞きしました。




私たちが気づかない間に起こっている口内問題

健康問題は私たちが気にかけていないことで、見落とされてしまうことがあります。痛くなければ気にならないということもありますが、痛みを我慢してしまうこともあります。

歯はどうでしょうか?毎日歯磨きやケアをしても、実際に痛くなければ行こうと思わない場所が歯科です。歯科は多くの人にとって恐怖の場所です。治療中に聞こえる機械の音や歯科の匂い、マスクを着用している医師たち(最近ではコロナの影響で以前よりも拒絶感が少ないようですが。)歯科の診療台だけでも怖いと感じる人がいます。

もちろん、遺伝的に健康な歯を持っている方は管理がうまくいかなくても虫歯や歯周病にかかりにくい。でも残念ながら、そういった方はごく稀なため、ほとんどの人は定期的に歯科を受診し、注意を払う必要があります。

では実際に、私たちが感じることのできない症状でも絶対に無視してはいけない信号や状況はどのようなものがあるでしょうか?以下では7つの症状をご紹介します。


1.虫歯と初期症状

虫歯が最も発生しやすい箇所は噛む面です。食べ物が凹んだ山谷のような形状で詰まり、食べ物が砕かれることで微小な隙間に挟まりながら徐々に化学反応が起こります。初期の虫歯や中期の虫歯は痛みが現れませんが、目で見ると黒い線として見えます

子どもの場合、親が発見して歯科検診に来ることもあります。大人の場合、歯磨き中に発見したり、口腔検査時に医療スタッフから指摘されることがあります。虫歯は一般的に温度のある食べ物に反応したり、甘い食べ物を食べる際に痛みを感じることがあります。


2.歯の摩耗現象

体内で最も硬い組織である歯は時間の経過とともに徐々に摩耗(まもう)します。歯の摩耗は瞬時に起こるものではなく、徐々に進行します。一日に何千回も接触する歯は、お互いの力や歯磨き剤の成分、または無意識のうちに噛みしめる癖によってわずかに摩耗します。特に寝ている間の歯ぎしりの癖は最も強い力によって摩耗が進む現象です。

冷たい水を飲むときにしみたり、目で確認したときに通常のざらざらした歯の姿ではなく平らな姿であれば、すでに摩耗が進行しているサインです。


3.見えなかった歯根、気づけば伸びていた歯

歯の一部は歯茎骨や歯茎に覆われています。歯の頭部は最長で10mmほど歯茎から出ていますが、歯の頭部と歯根の色は少し異なります。

歯根が見え始めると歯茎が下がっている合図であり、摩耗現象と同様に徐々にしみる症状が頻繁に起こります。特に歯周病は特別な症状がなくやってくるため、ご注意を!


4.見えない歯の黒い影(側面、歯間の虫歯)

食事の後、歯の間に食べ物がよく挟まり、いつも歯間用具を使っている場合、歯間の虫歯が生じる可能性が高いです。

歯間は歯糸が抵抗を感じるほどの狭いスペースで密着しているため、このスペースに食べ物が挟まり始めると虫歯に進行しているサインともいえます。食事は頻繁に摂っているのに歯間用具を使わない、もしくは口腔衛生に十分な注意を払えない外出時には、より進行が早くなることがあります。

また、食事や飲酒、喫煙といった要素が重なると、より活発に進行する可能性があります。特に側面や根の部分の虫歯は肉眼では見えにくいため、検査しなければ発見するのが難しいです。先に述べたように、初期の虫歯を経て中期や後期に至った場合、症状が現れるため、常に症状に注意し、口腔衛生に十分気をつける必要があります。


5.突然始まる口臭、ベトつき感

いつも歯磨きをしても何か爽快感がなく、突然口臭が出るようになった場合、まずは歯の周囲の清潔さと共に古い補綴物(補綴物=被せもののこと)の点検を行う必要があります。歯に補綴物被せたり取り外した箇所に隙間が生じることで発生する場合、また歯間に詰まった食べ物の残りカスからも発生します。

さまざまな症状の中でも、自己診断で感じることのできる代表的な症状の一つが口臭です。歯磨きをより丁寧に行ったり変化を与えても症状が改善されない場合は、検査に行きましょう。


6.親知らずのサイン

奥歯の内側の端にある親知らずは、歯磨きをしてもなかなかきれいにならないため、細菌が生じたり、歯茎が腫れて痛むことがあります。特に親知らず(智歯)の場合、食べ物が挟まると口臭とともに出血することもあります。

炎症が起きるとすぐに抜歯することは難しいため、普段からケアするか予防的に抜歯することも役立ちます。


7.歯肉の色が濃くなる

健康な歯肉の色はピンク色です。薄いピンク色を示すこともありますが、歯肉炎や歯周炎が始まると色が次第に赤みを帯びてきます。人によっては歯から歯が浮いていると表現することもあり、しみる症状を感じることがあります。

歯磨きの際に出血がある場合は、歯科を受診し、頻繁に鏡を見ながら自己チェックをすることを勧めます。歯周炎は三大口腔疾患の一つで、誰もがかかる可能性のある厄介なものです。


シンガポールにいても普段のケアと歯医者での定期検診を忘れずに!

健康は健康な状態で守るべきです。私たちの体から送られるサインは予防になることもありますが、サインが出てからでは遅いこともあります。普段のケアを怠らず、健康を守るために定期的な検査を習慣化し、時間と費用を最小限に抑えることが良いでしょう。

シンガポールで楽しむことができる世界各国の美味しい食べ物、せっかくの味わうことのできる美味しさを健康な口内環境と共に楽しんでみてはいかがでしょうか。


”Meiplus Dentalcare”について

Meiplus Dentalcareは”歯科治療サービスを通じて審美的な美しさを提供する”というビジョンを掲げ、アメリカ、イギリス、韓国、シンガポールで経験を積んできた3人の医師チームが治療にあたっています。

口腔内の治療はもちろんのこと、歯の外観から得られる患者様の自信など内面的なことも考えきめ細かくサポート。今回お話を伺ったインプラントから矯正、歯のクリーニング、子どもの検診など幅広く診療を行っています。日本語サイトもあり、お問い合わせに対しても日本人スタッフの方が日本語でご対応くださいますので、安心です。

Meiplus Dentalcare(メイプラス デンタルケア)
住所:1 Tanjong Pagar Plaza #02-24, S082001
最寄駅:Tanjong Pagar駅
営業時間:月水金 9:00-18:00、火木 9:00-20:00、土 9:00-16:00
定休日:日祝
電話番号:6538 1400、9787 1209
WEBサイト




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この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

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