地震に強い都市・シンガポール、その安全性は?

3月28日にミャンマーで発生したマグニチュード7.7の大地震は、遠く離れたバンコクでも揺れをもたらし、改めて東南アジア全体の地震リスクが注目されている。震源地から約2,000km離れた地域でさえ被害が出たことで、地震波の影響の大きさが浮き彫りになった。
シンガポールは地震の少ない地域とされるが、専門家は「安全地帯」との過信に警鐘を鳴らす。特に、活発なスマトラ断層がシンガポールからわずか400kmの距離にある点は無視できない。ナンヤン工科大学の地震学者らは、地震に関する地域データが不十分であることを課題とし、リスク評価の強化を求めている。
ただし、シンガポールではヨーロッパの設計基準「ユーロコード」に準じた耐震設計が導入されており、構造物の安全性は一定程度確保されている。建築物は水平振動にも対応できるよう設計されているが、専門家は、想定外の揺れに備え、今後もデータの蓄積や対策の見直しの必要性を強調している。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
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