米関税の不透明感の中、シンガポール経済は第2四半期も堅調に成長

世界的な貿易の減速と米国の関税政策の不透明感が続く中、シンガポールの2025年第2四半期の経済成長率は前年同期比4.3%となり、前四半期の4.1%の成長を継続した。季節調整済みの前期比では1.4%の拡大を記録し、前四半期の0.5%の縮小から回復。
成長をけん引したのは、製造業(前年同期比5.5%増)とサービス業(同4.8%増)で、特に製造業は関税前の駆け込み出荷が後押ししたと分析されている。
情報通信、金融・保険、専門サービス分野も引き続き堅調で、観光業の回復により宿泊・飲食部門も改善が見られた。これを受けて、シンクタンクや銀行各社は2025年の通年成長率見通しを上方修正しており、メイバンクは2.4%から3.2%に、OCBCは1.6%から2.1%に引き上げた。
一方で、米国の追加関税が実施されれば、外需に依存するシンガポール経済への下押し圧力となり得る。今後の成長は政策対応と国際環境に左右される展開となりそうだ。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
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