【ジャパングリーンクリニックドクターズルームから】皆さんに届けたい！つぶやきコラム -Vol.13- PR
医療・健康
2025.08.29

胸やけやゲップ、胸の違和感といった不快な症状が続いているのに、検査では「異常なし」と言われたことはありませんか？それは「非びらん性胃食道逆流症（NERD）」の可能性があります。近年注目されているこの疾患について、専門医がわかりやすく解説します。

その症状はNERDではありませんか？

「胸やけが多い」「ゲップをよくする」「胸につかえる違和感がある」
これらの症状がある方は、胃食道逆流症の可能性があります。

胃食道逆流症は2タイプあります。

①びらん性胃食道逆流症：
内視鏡で粘膜に異常があり、裂孔ヘルニア（食道と胃の接続部の緩み）を伴うことが多く、一般的に逆流性食道炎と認識されているのはこちらです。

②非びらん性胃食道逆流症（non-erosive reflux disease： NERD）：
自覚症状はあるのに内視鏡で粘膜に異常がなく、裂孔ヘルニアを伴わないことも多く、逆流性食道炎とは異なる要因が考えられています。

実は、NERDの方が患者数が多いという報告があり、最近注目されるようになっています。

また、NERDは一般的な逆流性食道炎のイメージとは異なり、比較的若い、やせ型の女性で、過飲過食などの習慣がない人に多く、健康診断での内視鏡検査やバリウム検査でも異常なしとされている事も多々あるようで、適切な治療開始が遅れてしまう傾向があります。

何かお気付きやお心当たりの症状などがあれば、一度医療機関を受診して原因を明らかにしましょう。