10月からシンガポール総合病院ではロボットが検温。マスク非着用の来院者を拒否

検温機

2020年10月から、ジュロンイーストにあるシンガポール総合病院(黄廷方総合病院)では病院入り口で行うセーフエントリーチェックインをロボットがチェックし、検温もすることになります。

また、館内をロボットが巡回し、マスクを着けていなかったり、ソーシャルディスタンスを守れていなかったりする来院者の入館を拒否するということです。

エン・テン・フォン総合病院ではロボットは10月1日より稼働し、アレキサンドラ病院では11月1日より稼働します。同時期に、国立大学病院ではセキュリティロボットが混雑や怪しい動きをする人などを認識し、警備室に警告を通知し始めます。

シンガポール国立大学保健システムは、「ロボット、ドローン、タッチフリー技術でできることは機械にまかせて、人間の労働力をその他の分野で効率的に使えるようにすることが重要」と述べています。余計なコストのカットと、効率的な働き方ができるようになるそうです。

国立大学保健システムの最高責任者であるエン・キアン・スワン氏は、「病院スタッフに代わって、ロボットなどのテクノロジーを使うわけではありません!テクノロジーで彼らの仕事をサポートし、スキルアップする機会を与えるのです。」と強調。

一部のスタッフは働きながらテクノロジーを学び、ドローンの講習コースに派遣されていると言います。最前線にロボットを配置して監視し、ビデオ分析を使用することによって、緊急事態に対応し、安全意識を広めるなど、より意味のある業務に集中できます。

細菌やウィルスの感染を防ぐために、4つの病院全てで、エレベーターにタッチフリーボタンが設置される予定です。すでに、エン・テン・フォン総合病院のタワーBの一部エレベーターで試験的にこのタッチフリーボタンが設置されています。

テクノロジーの利用により、スタッフの安全と効率化が図れるならば、病院だけでなく、公共交通機関などでもロボットが見られる日も近いかもしれないですね。最前線で勤務している方の感染リスクが減ることを心から願います。

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SingaLife編集部

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