<スムーズ?痛い?>シンガポールで始まったワクチン接種。空港勤務の日本人女性の体験レポート

2020年12月30日から、ここシンガポールで始まった新型コロナウイルスのワクチン接種。新型コロナと最前線で接する医療従事者から接種が始まり、エッセンシャルワーカーや高齢者へと、接種が進んでいます。

2021年1月27日からは、アンモキオやタンジョン・パガーなど高齢者の多い地域で試験的プログラムが開始します。もちろんワクチンによる副反応を心配する向きもありますが、新型コロナの感染を予防できるのであればワクチンの接種をしておくのが賢明ではないでしょうか。

今回、シンガライフではワクチンの1回目を接種したチャンギ空港で働く日本人女性の職員に話を聞くことができました。そのレポートをお届けします。

フロントライン・ワーカーの最前線、空港職員の方に体験談を聞きました

接種場所

シンガポールでも数は少ないとはいえ、新型コロナの陽性者が発生しており、そのほとんどが”imported cases”、つまり海外からシンガポールに来た人というのが現状です。それはつまり、空港や港で働く人々の近くにコロナウイルスが存在するということです。

whatsappで毎日送られてくる感染者情報

今回お話を伺ったAさんも航空、チャンギ空港で働い空港で働いています。現在は、フライト数が減っているので、自宅でのスタンバイ状態が続いていますが、いつ緊急招集がかかるかもわからないので、会社から「社員は全員ワクチンを接種するように」との指示があったそうです。


以下、Q&A形式

シンガライフ(以下、シ): 接種を受けたのはいつですか?

A: 会社から一斉メールが入ったのが、1月13日です。オンラインで申し込みできるから、各自するようにというものでした。現在も空港業務に出ている人は数日前に招待という形でメールがきたようです。そこですぐに予約を入れました。簡単なもので社員番号と名前、連絡先を送るだけでした。その後、数日してワクチン担当から連絡が入り、接種日程を受け取りました。

シ:ワクチンの接種は断れないのですか?

A: 強制ではないと思いますが、同僚が「ワクチンを接種しなかった場合は、どうなるのか」という質問をしたら、「接客業務はできない」との返答があったそうです。

シ: ワクチンによる副反応(副作用)が出た人もいるそうですが、恐怖心はなかったですか?

A: 実は、アメリカに住む義姉が新型コロナによる合併症で亡くなりました。その際に人工呼吸器をつけているにもかかわらず、5時間ほどまるで溺れる人のように息ができず苦しんだと聞きました。私は、この経験から仕事云々に関わらず、ワクチンを受けないという選択肢はありませんでした


ワクチン接種はシステマチックでスムーズ

申し込んだのが1月13日で、連絡が届いたのが15日、接種したのは20日です。当日は接種30分前にワクチン接種の会場である、チャンギ空港ターミナル4へ行きました。ここのアライバルホールが接種会場となります。仮設の診察室(注射場所)があり、個別に仕切られ、入り口にはカーテンがかっています。

まずは会社の受付へ行き、社員番号と名前を伝えます。その後、シンガポール保健省の受付へ行き、基本的な健康チェックをします。24時間以内発熱したか、過去2週間以内に注射をしたかなどです。

受付

その後、2回目の接種の日程、時間を決めてその場で予約します。友人はすぐにSMSで日程の案内が来ましたが、私は何故かかなり遅れてきました。そのあと、番号をもらい、待合場所へ行きます。

ここで待ちます

注射場所の個室の前には、椅子があります。係員に呼ばれたら、一人づつ個室の前へ行き、その椅子で自分の番を待ちます。個室は全部で20部屋ぐらいあったと思いますが、この日は10個のみ使用していました。

前の人が出て、医者に呼ばれたら中に入ります。先程と同じように名前、IC、健康チェックもあります。さっき調べたにも関わらず、再度確認。慎重にやっているのだなと返って安心しました。

違いはあるかもしれませんが、私は中に入ると既に液は注射器に入った状態でした。怒られるかなと思いつつ、スマホで撮らせてくれました(笑)。

痛みは全くなく、普通の注射より痛くないくらい。終わったら経過観察で30分、場所を移動して待ちます。個室を出るときに、医者が経過観察終了時間を書き込みます。

ゾーン2

個室の外に待機場所があり、まずはゾーン2で待ち、15分くらいでゾーン1へ移動。自分の終了時間を呼ばれたら、ディスチャージステーションと書かれたところにいる、係の元へ。そこで体調を聞かれ、最後に紙をプリントしてくれます。そこには1回目の注射終了と書かれたあります。2回目の注射の際にそれを持ってくるように言われました。

ここが最後の砦。これで終了です

正にWell Organizedで、きちんと準備され、スムーズに進むので本当に安心でした。こんなにスムーズに行くのは、さすがです。


シ: 体調はいかがでしたか?

A: 私の場合はひたすら眠かったのと、体が火照った感じでした。熱はないのですが、なんだか暑い感じで。その他は全く、何もなく。会社の人に聞いたのですが、1月18日から接種が始まったけれど、私が受けた20日まで1人も副作用が出た人はいなかったそうです。

シ: 次の接種はいつですか?

A: 2月10日です。


お話を聞いて…

やはり思ったのは、シンガポールのワクチン接種の過程が、実にシステマイズされておりスムーズだという事。プロしか対応できない部分はプロに、知識がなくてもできる部分は人を入れて、医療機関や政府機関の職員たちに過剰な負担がかからないようにしているなという事です。

ニュースなどで、日本では保健所職員が対応に追われて疲弊しているという事を聞きます。もちろん人手を投入しているとは思いますが、もっとアルバイト職員などを大量に入れて、保健所職員を助けてあげてほしいと思います。

この日も、会場には学生らしい係員が何人もいたそうです。シンガポールはその辺の力の抜き加減も上手いのかなと感じました

シンガポールにおける新型コロナワクチンの現状

シンガポールでは2020年末から、ワクチン接種が始まっています。ワクチンの安全性を自ら証明しようと、リーシェンロン首相もすでに受けています。

シンガポール政府が認可しているワクチン3種類

・米ファイザー社のワクチン
・米モデルナ社のワクチン
・中国・科興控股生物技術のワクチン

どの会社のワクチンにするかを、選択することはできません。その日、その場所で割り当てられたワクチンを受けるしかありません。また、シンガポールでは外国人も含む居住者全員に無償でワクチンの接種を行う方針です。


これからワクチン接種会場も増え、ワクチン接種のスピードも加速していくと思いますが、シンガポールにいる私たちは無料で接種できるので幸運なのかもしれません。

もちろん、ワクチンによって、新型コロナに100%かからないわけではありませんが、ワクチン接種によって症状が軽くなり死亡という事態に陥らなければ十分だと、個人的に考えます。

命の選択は自分で選ぶものかもしれませんが、皆さんはいかが思われますか?


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポールライフをもっと楽しく豊かに、をコンセプトに、在留邦人や短期滞在者、またシンガポールに興味がある方に、実用的で生活に役立つ情報を提供しています。