シンガポール、レジ袋有料化の具体的検討へ
シンガポール政府がスーパーマーケットのレジ袋有料化に向け、具体的な検討を開始したことが4月10日、環境水資源省幹部のエイミー・コー氏による公開セッションで明らかになりました。
コー氏によると同省は現在具体的な課金方法を検討しており、課金額は1袋(取引)あたり5〜10セントになる可能性があるとのことです。(課金の単位が袋ごとなのか取引ごとなのかは検討中)
これまでにレジ袋削減に向けた実証実験が行われ、シンガポールの大手スーパーマーケット・FairPrice25店舗とコンビニエンスストア・Cheersで、レジ袋有料化の試験導入を実施。コー氏は、導入から1年で1560万枚のレジ袋を削減することができたと述べました。
またそれ以外にも、ドラッグストアWatson’sや、衣料品のH&Mとユニクロ、肌ケア商品販売のThe Body Shopなど、シンガポールに店舗を持つグローバル企業が買い物袋の有料化を実施していますが、多くの顧客がこれを受け入れ支持しているとも述べています。
同省はレジ袋の課金方法や課金額以外にも、収益の使い道や各小売企業が有料化に対応するために必要な期間などについても検討します。
本セッションはFacebookでライブ中継され、こちらから4月10日の模様を視聴できます。
レジ袋の有料化は、市民から成るワーキンググループによる8つの提言の1つです。
ワーキンググループは、すべてのスーパーマーケットで、3枚目以降の使い捨て袋を1枚ごとに有料化すること、薬局ではすべての買い物袋を有料化することなどを2021年1月に提言していました。
日本でも2020年7月にレジ袋が有料化され、コンビニなどでもレジ袋に3円〜5円ほどを払う必要があります。世界を見渡しても2018年の時点で既に127ヶ国以上でプラスチック製買い物袋は有料化もしくは禁止されているなど、もはやグローバル・スタンダードになりつつあるこの流れにシンガポールはどう対応するのでしょうか。
この記事を書いた人
SingaLife編集部
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