”自ら調べ自ら考える力”を3年間で養う「早稲田渋谷シンガポール校」 留学体験をしながら早稲田大学へ!
シンガポールにある早稲田渋谷シンガポール校。「東南アジアにも日本の高校を」という理念のもと、1991年に設立された早稲田大学の系属校です。生徒はシンガポール国内のみならず、マレーシアやタイ、インドネシア、中国などアジア各国はもちろんのこと、世界中から入学してきます。早稲田渋谷シンガポール校に通う生徒の多くは日本人。ですが、小学校・中学校時代を過ごしてきた国や地域がそれぞれ異なり、多様な価値観が育まれています。
早稲田渋谷シンガポール校を訪れて、取材しました。どんな学校なのか、のぞいてみましょう。
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開放的な校舎に私服OKの自由な校風
早稲田渋谷シンガポール校を訪れて、まず驚いたのは、校舎にも体育館にも壁が少ないこと。風が吹き抜ける開放的な構造に「日本の学校の校舎とは大きく違う」ことを実感。
校舎1階ピロティ。昼食や学習スペースとして活用されます。
さらに、生徒のほとんどが私服で登校していること。制服はあるものの、通常時は私服での登校が認められています。それぞれの生徒が思い思いの服装で登校する光景を見ていると、早稲田渋谷シンガポール校に自由さがあることを感じられ、通っている生徒も伸び伸び過ごせることは、間違いありません。
スクールバスではなく公共バスで通学
シンガポール国内にあるインターナショナルスクールは専用のスクールバスで通学することが多いですが、早稲田渋谷シンガポール校にはスクールバスはありません。自宅生の多くは電車やバスといった公共交通機関を使って通学します。
スクールバスがないのは、治安がいいのはもちろんのことですが、「自分達が暮らすシンガポールとの接点を少しでも持たせたい」という学校の思いも込められています。
これからの必須スキル「英語」の授業が充実
早稲田渋谷シンガポール校を特徴づける要素の一つが英語の授業です。教科書に沿って、先生の講義を聞いているだけの受け身ではなく、生徒自身が「英語を話して」「英語を書いて」という能動的に関われるような工夫が取り入れられています。
代表的な授業をいくつか見ていきましょう。
(1)時事英語
シンガポールの地元の新聞やテレビ局が報じているニュースを授業教材として活用し、シンガポール理解を深めながら英語を学びます。時には、生徒が自分自身の興味に合わせて教材をピックアップ。なぜこのニュースを選んだのか、このニュースのポイントは何なのかを生徒が発表するとともに、教員がニュースに基づいた問いを生徒に投げかけ、内容を一緒に確認します。
(2)英話会話
1クラスを10教室に分けて、1教室当たり3〜4人の少人数で実施するのが英語会話の授業。英語ネイティブの先生と生徒との会話のキャッチボールをしながら授業を進めていきます。
少人数だから発言する機会も多くなり、結果として会話力が身に付く。早稲田渋谷シンガポール校が重視する実践的な英語力を養うことができます。
(3)コミュニケーション英語
ナショナルジオグラフィックがTED Talksとパートナシップを結び、開発した洋書テキストを用いて、4技能バランスよく習得できる授業を展開しています。生徒は自分の意見を積極的に発言し、教員、生徒、教材が一体となって授業が作り上げられていきます。
英語においても建学の精神の一つ「自調自考」を大切にしています。
早稲田大学への推薦枠
早稲田渋谷シンガポール校は、早稲田大学の系属校。そのため早稲田大学への内部進学枠が82名分あります。1学年の定員が100人なので、8割以上の生徒が早稲田大学に内部進学できることに。進学先の学部は、政治経済学部や理工学部をはじめとして、全ての学部に枠があります。
もちろん早稲田大学以外の大学への進学もOK。他の私立大学への推薦枠もあり、最近では国立大学医学部を目指す生徒も。そういった進路を希望する生徒には、放課後に補講を行うなど先生も全力でサポートします。
国外からの生徒には寮完備
シンガポール国外から入学する生徒は、学校敷地内にある男子寮と女子寮にそれぞれ入寮することに。男子寮も女子寮もともに個室で、寮内はwi-fiが完備。食事は敷地内にある食堂で朝昼晩の3食を食べられます。もちろん外食だってOK。
20時10分を門限として、毎日の放課後や週末の外出も認められています。せっかくシンガポールに暮らしているのだから、友達とシンガポールの街を歩き回るのも大事なこと。
寮には、シャワー室や洗濯機・乾燥機も完備。夫妻で務めている優しい寮監もいるので、早稲田渋谷シンガポール校で初めて一人暮らしを始めるという生徒でも、安心して過ごせる環境が整っています。
三浦夢大さん(高校3年生、ハノイ日本人学校出身)
入学資格は日本国外在住者
早稲田渋谷シンガポール校に入ることができるのは「保護者が日本国外に居住(予定も含め)している」生徒。これは、創立の趣旨が「日本国外で暮らす生徒に日本の教育を提供すること」だから。
国外在住であれば、東南アジア圏外の生徒でも入学が可能です。メキシコやドバイから入学してくる生徒もいるそうです。
学校説明会の日程や入学試験については、早稲田渋谷シンガポール校のウェブサイトをご確認ください。
入試担当・倉橋先生にお話を伺いました。
本校を志望される生徒さんの大きな動機の一つに「高校で留学経験を積みながら、卒業後は推薦枠で早稲田大学に進学できる」ということがあります。海外の高校に留学したとしても日本の大学を希望する生徒にとっては、受験勉強は大きなハードルです。本校であれば、早稲田大学系属校として推薦枠で早稲田大学に進学できるため、近年、入学を希望される生徒さんの数が増えているのは嬉しいことです。
また、現在は入学資格が「保護者が日本国外に在住している生徒」としておりますが、日本にお住まいの方からの問い合わせも増えており、今後、どこかのタイミングで「日本に居住する生徒」の受け入れを解禁することも検討しております。
「自調自考」の理念は、本校を特色づける大きなものですが、特に「答えのない問題を自分の頭で考えて、日本語と英語の両方で伝えることができる力」が重要であると考えております。本校には「自調自考」の力を育む環境が揃っています。
意欲的な生徒の入学をお待ちしております。
<生徒の声>
・大江優斗さん(高校1年生、シンガポール日本人中学校出身)
小学5年生の時に、シンガポールに来て、日本人学校に入学しました。それからずっとシンガポールにおり、早稲田渋谷シンガポール校のことは、自然と情報として持っていました。
この学校の魅力はたくさんありますが、英語への力の入れ方がすごいと思います。
少人数で行われる英語会話の授業では、先生から一方的に教えてもらうのではなく、生徒同士でディベートを行うこともあり、実践的な英語力が身に付いていると感じます。
・吉野百香さん(高校1年生、クアラルンプール日本人学校出身)
中学校の先輩が早稲田渋谷シンガポール校に通っていて、楽しそうだったので私も志望するようになりました。親元を離れての生活ですが、一緒の学校出身の生徒が2人いるので、両親に会えない寂しさも紛れます。今は友達と一緒にいることがすごく楽しくて、勉強は大変な部分はありますが、この学校に入って良かったと思います。
<基本情報>
早稲田渋谷シンガポール校
住所:57 West Coast Rd, Singapore 127366
電話:6773-2950
WEB:http://www.waseda-shibuya.edu.sg/
この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!