【2023年】シンガポールの祝日ディパバリ!ヒンドゥー教徒の光の祭典を詳しく紹介します!

2023年のディパバリは11月12日ですが、当日を迎えるまで1か月ほどお祭りムードが続きます。そのためディパバリ期間中は、リトルインディアの夜がより一層きらびやかに輝きます。ヒンドゥー教徒の祭典ではあるものの、シンガポールでは観光客も一緒に楽しめる行事の一つです。

しかし、ディパバリについてあまりご存じない方も多いのではないでしょうか。
ーディパバリの起源とは?
ーディパバリってどうやってお祝いするの?
こちらの記事を読めば、そんなあなたの疑問も解決します!



ディパバリの基本情報

シンガポールでは「Deepavali(ディパバリまたはディーパバリ)」と表記されていますが、「Diwali(ディワリ)」と呼ぶ場合もあります。これはヒンドゥー語では「Diwali(ディワリ)」、サンスクリット語では「Deepavali(ディパバリ)」と呼ばれることに由来しているからです。

ディパバリとは、善が悪に打ち勝つことを祝う祭典とお伝えしましたが、祝日となった起源は諸説あり、北インドと南インドで異なります。

ー北インド
インドの叙事詩「ラーマーヤナ」が起源となっています。
追放されてしまったラーマ卿が悪魔ラーヴァナを倒したことで王座を取り戻し、花火を打ち上げて勝利をお祝いしたり、家を粘土製のランプで飾り付けたりしました。
 
ー南インド
クリシュナ卿が起源となっています。
魔王ナラカに怯えた生活を強いられていた人々。
悲痛の叫びが通じ、クリシュナ卿がナラカを倒します。
人々は悪魔から解放されたことをディパバリの日にお祝いするようになりました。

それぞれの地域で起源は異なっていても、「善が悪に打ち勝つことを祝う」といった点で、通ずるものがありますね!

ディパバリはいつ?

ディパバリは、ヒンドゥー教徒にとって新年をお祝いする祭典でもあります。ヒンドゥー教は太陰暦を使っているため、毎年ディパバリが行われる日は変動します。

2022年のディパバリは10月24日でしたが、2023年は11月12日がディパバリの祝日と定められています。毎年、10月・11月にお祝いすることがほとんどです。

どうやってお祝いするの?

ディパバリのお祝いの方法は以下の5つがあげられます。

ー寺院にお参りに行く
ー新しい服を着てお祝いする
ー夜は花火などを使って華やかに盛り上がる
ーそれぞれの家などにイルミネーションを飾る
ー家族や親戚で集まって食事をする

その他にも、コーラムアートといってお米や砂・花などを色付けし砂絵のような絵を書いたりしてお祝いします。

このコーラムを描くのには、

①家内安全を祈る
②神を家に招き入れる

の2つの意味が込められています。風や雨などによってコーラムが消えると、神が訪れたとみなされ、縁起がいいとされています。


リトルインディアの様子

シンガポールの多様な祝日の一つであるディパバリ。インドの方が多く住むリトルインディアでは、家はもちろんのことお店や寺院全てに光の飾りがほどこされ、一面イルミネーションを楽しむことができます。

イルミネーション

「光の祭典」と呼ぶくらい、リトルインディアがまぶしくなるのがこのディパバリ。イルミネーションが見れる範囲として、リトルインディア駅付近からファラーパーク駅の周辺へと繋がり、ラベンダー通りとセラングーン通りの交差点のあたりまでライトアップされます。

このライトアップですが、毎年デザインが変わるのも魅力的です!かなり長い距離のイルミネーションが施されていますが、その中でもフォトスポットとしておすすめな場所が2ヵ所あります。

ーリトルインディア駅付近
テッカセンター周辺

ーファーラーパーク駅付近
スリ スリニヴァサ ペルマル寺院(Sri Srinivasa Perumal Temple)の周辺

にそれぞれ巨大なイルミネーションがあります。インスタ映えを狙うにはもってこいのスポットです。

その他にもリトルインディアのメインストリート・セラングーンロードでは、毎年豪華な光のアーチがライトアップされます。

屋台

ディパバリ中、いたるところに屋台が設置され、お祭りムード一色になるのも、ディパバリの見どころの1つです。

リトルインディアの北側にある屋台は、普段お土産屋や住民の生活路として使われているキャンベル・レーンを封鎖し、ディパバリのために設置されます。きらびやかな雑貨や、ヒンドゥー教の神々の置物だったり、売っている商品はさまざまで、おなじみのカラフルなバングル(チューリー)もたくさん見かけます。

また、家族みんなでディパバリのお祝いをするために、インドの伝統菓子を買う方もとても多いです!写真にあるのがラッドゥー(Laddu)という甘いインドのお団子でとても人気があり、ディバパリ期間に限らずよく食べられているインドの伝統菓子です。

ディパバリ中に買い物をすることは縁起がいいとされています。

ヒンドゥー教徒は、ディパバリの日に新しい民族衣装を着てお祝いするため、当日に備えて購入する人も多く、屋台にはカラフルなパンジャビ ドレスがずらり。観光客でも、簡単にパンジャビ ドレスが手に入るため、ディパバリ当日に着てお祝いするのもすてきですね!

ディパバリ中の屋台での買い物をもっと楽しむために、いくつか注意事項をお伝えします。

ー混雑が苦手な方は、屋台での買い物は平日に!
ー財布や貴重品をしっかり守る!
ー少額にくずした現金を持っていく!
ーかなり押しの強い勧誘に負けない!
ー商品を撮影するときは店員さんに一声かける!

普段から活気づいているリトルインディア周辺は、ディパバリ中はさらに混雑します。しっかり貴重品の管理をし、スリに注意して、楽しく買い物をしましょう!

屋台なので、単価もさまざまです。S$5・S$10など細かい現金を持っていくことをおすすめします。

イベント

ディパバリ中に開催しているイベントをご紹介します。

インディアン ヘリテージ センター(IHC)

出典:Indian Heritage Centre Singapore

インドコミュニティの歴史を紹介する博物館「インディアンヘリテージセンター(IHC)」では、毎年ディパバリにちなんだ企画を開催しています。

DEEPAVALI OPEN HOUSE CELEBRATIONS!
開催期間:10月14日~11月12日
詳細はこちら。

Indian Heritage Centre Singapore(インディアンヘリテージセンター(IHC))
住所: 5 Campbell Lane S209924
最寄り駅:Little India駅
営業時間:10:00-18:00
電話番号:6291 1601
WEBサイト


銀の馬車のパレード

ディパバリ当日までに2回開催されるパレード。女神スリ・ドラウパディ・アマンの像を銀色の馬車に乗せヒンドゥー教徒たちが引きながら、チャイナタウンにあるスリ マリアマン寺院(Sri Mariamman Temple)からリトルインディアまで巡行します。

その他にも、パレードの1週間前には、スリ マリアマン寺院にてティミティ(火渡りの祭り)という祭事も執り行われます。ティミティとは、男性信者が燃える炭の上を裸足で歩き、ヒンドゥー教の女神へ祈りを捧げる儀式です。

祭事を見ることで、さらにディパバリを体感することができるはずです!

LiSHA(Little India Shopkeepers & Heritage Association)

2023年も多くのイベントが予定されています!北インドと南インドのデザインの融合を優雅に提示する魅惑的なファッションショー家族みんなで参加できるイベント企画など盛りだくさん。楽しいこと間違いなし!

LiSHAでは、イベントの他にもディパバリについての情報を配信中です。
詳しくはfacebookをご確認ください。

LiSHA(Little India Shopkeepers & Heritage Association)
住所:48 Serangoon Rd, Little India Arcade #02-16, S217959
開催日:ディパバリ期間中
営業時間:月~金 9:00-18:00
電話番号:6392 2246
WEBサイト



シンガポールでディバパリを体験しよう!

1年通していろいろな宗教の祝日を楽しむことができるシンガポール。コロナ禍の制限も緩和されている今だからこそ、シンガポールで昔のような活気あふれるディバパリを体験してみてはいかがですか?

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。



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この記事を書いた人

SingaLife知りつくし隊

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