シンガポール発祥の鶏ガラスープのラーメン店「壱鵠堂(ICHIKOKUDO)」。ハラル対応で、多国籍のお客さんで賑わう人気店

毎日、大量の鶏ガラを寸胴鍋で炊いて作る自家製の新鮮なスープが魅力のラーメン店壱鵠堂(ICHIKOKUDO)。濃厚で芳醇な味わいを感じられスープが麺によく絡み、シンガポール島内で店舗数を増やしているラーメン店です。この壱鵠堂(ICHIKOKUDO)は、戒律が厳しいイスラム教徒の方でも安心して食べられるお墨付き「ハラル認証」を得ているラーメン店です。
「ハラル認証」を取得するために、食材制限がある中で、創意工夫を重ね、豚骨ラーメンに負けない、濃厚で芳醇な鶏ガラスープを実現しています。

「ハラル認証」ラーメンとは

この記事の最初にも書いた「ハラル認証」。そのハラル認証を取得するには、イスラム教の戒律を満たさなくてはなりません。豚肉は禁止、酒類も禁止されているので料理酒やみりんも使えません。食材全てが「ハラル認証」を取得している必要があります。
そのため、スープのベースとなるのは豚骨ではく鶏ガラです。
お店でのスープの取り方を見せていただきました。毎朝お店に届く新鮮な鶏ガラを丁寧に下処理してから大きな寸胴鍋に入れ、野菜などと一緒に炊くこと7時間。灰汁を丁寧に取ることで、旨味が凝縮した白湯スープが出来上がります。壱鵠堂(ICHIKOKUDO)では、各店舗でそれぞれスープを仕込んでいるのでスープの旨味が抜群です。

多種多様なお客さんで大賑わい

店内の様子(コロナ規制の前に撮影)

この日取材したのは、平日のお昼時間帯が少し過ぎたころでしたが、店内はイスラム教徒(ムスリム)で大賑わい。みなさん、美味しそうにラーメンをすすっていました。

Directorの濱野祥吾さんによると「モスクでの礼拝を終えたあとに立ち寄ってくださるお客様も多いです。今はコロナの影響で観光客のお客様はいらっしゃいませんが、コロナ前は観光客の方にもたくさんご利用いただいておりました」とのことです。

他にもインド系と見られるお客さん、シンガポール人らしきお客さんと多種多様なお客さんの姿がみられ、夫婦、若者たち、女性同士と利用シーンもさまざまな様子。日本人からだけでなく、多くの人たちに愛されている飲食店だということが客層を見てもわかります。

一番人気は醤油ラーメン

一番人気は醤油味の壱鵠堂ラーメン<元祖>($10.9)。昆布だしの効いた醤油ベースのかえしに自慢の鶏ガラスープを合わせたラーメンは、さっぱりでありながらも濃厚な旨味を感じられます。
壱鵠堂(ICHIKOKUDO)では、ラーメンの種類によって麺の太さを変えており、壱鵠堂ラーメンにはスープとよく絡む北海道小麦を使った細麺を使用。
もちろん豚肉ではなく鶏肉を使ったチャーシューは味がしっかりと染みて、とっても美味煮卵やチャーシューなどの6種類のトッピングが乗ってこのお値段はかなりお得です。

バラエティ色々

壱鵠堂(ICHIKOKUDO)で提供するラーメンの種類は、およそ20種類
女性に人気なのが健康的な「大地のトマトラーメン($11.9)」。トマトがベースとなった真っ赤なスープのラーメンは、まるでパスタを食べているような気分に。コクのあるスープが女性に好評なのも納得。
一風変わったメニューを挙げるとすると、スパイシーな北海地獄ラーメン。海鮮をトッピングした北海地獄海の恵みラーメン($19.9)は、そのビジュアルに圧倒されます。カニの脚、ホタテ、エビなど魚介類がふんだんに盛られ、カニの脚は器からはみ出しているほどの大きさ。ぜひオーダーを。

手前が北海地獄海の恵みラーメン

餃子ももちろん人気

餃子ももちろん豚肉やラードを不使用。中身は鶏肉のミンチですが、食べ応えは十分。肉汁たっぷりで、鶏肉の旨味を感じる一品です。
そのほかに丼メニューや唐揚げなどのサイドメニューも充実。日本のお米を使った丼も日本を感じられる美味しさ。

モスクの目の前の立地

今回レビューのために訪れたのは、壱鵠堂(ICHIKOKUDO)のブソラストリート店。と書いても「どこだろう」と思う人が多いと思います。わかりやすく言い換えると、アラブ街の象徴・スルタンモスクの目の前です。
異国情緒溢れるアラブ街に、日本のラーメン店という違和感がありますが、店内をのぞくとここに出店した理由に納得です。

シンガポール発祥の壱鵠堂(ICHIKOKUDO)

日本でヒットしたラーメン店が、シンガポールに進出するのはよくあるケース。
壱鵠堂(ICHIKOKUDO)はそもそもシンガポール発祥で、2018年にサンテックシティに第一号店がオープンしました。

オープンの際は、ムスリムコミュニティの間で「ハラル認証のラーメン屋があるらしいよ」と話題に上がったそうです。豚骨ラーメンが主流のシンガポールでは、ムスリムの方にとってラーメンは手の届かない食べ物でしたが、ハラル認証を取った壱鵠堂(ICHIKOKUDO)はムスリム待望のラーメン店になったことでしょう。
その証拠に、現在では島内に8店舗を展開。シンガポールだけでなく、近隣諸国への拡大も期待できます。

壱鵠堂(ICHIKOKUDO)のコンセプトは人種・宗教に関係なくみんなで一緒に食事を楽しめるJapaneseレストラン。ムスリムの友人とも安心して来店できる壱鵠堂(ICHIKOKUDO)。自慢の鶏ガララーメンを堪能してください。


<店舗情報>
壱鵠堂(ICHIKOKUDO) Bussorah Street店
住所:45 Bussorah St, Singapore 199463
営業時間:月〜日 11:00〜22:00
定休日:無
Web:http://www.ichikokudo.com/

他に、サマセット、チャンギ空港ターミナル3、ジュロンポイント、ノースポイントシティ、パヤレバ、サンテックシティ、ヒリオンモールに店舗があります。



この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポールライフをもっと楽しく豊かに、をコンセプトに、在留邦人や短期滞在者、またシンガポールに興味がある方に、実用的で生活に役立つ情報を提供しています。