シンガポールの中高年、コロナワクチンの接種を希望しない人は低学歴・社交が少ない傾向

新型コロナウイルスワクチンの接種をためらうシンガポールの中高年には、低学歴かつ社会的交流が少ない人が多いという実態が、調査により明らかになりました

調査は、シンガポール経営大学(SMU)の加齢に関する研究所“Centre for Research on Successful Ageing(ROSA)”が56~75歳のシンガポール人約7,230人を対象に実施したものです。

調査時点でワクチンをまだ1回も接種していない人の割合が、調査対象者中、最も高かった年代層は、71~75歳で、この年代全体の16.26%に上りました。

学歴別では、小学校卒または無学歴の人の未接種率が高く、16.12%に及んでいます。

親しく交際している人の人数は、2回のワクチン接種を終えた人が、平均12.38人だったのに対し、ワクチン接種を希望しない人は同8.63人にとどまりました。

また、1人暮らしの人の割合は、2回のワクチン接種を終えた人が、7.05%だった一方、接種を受ける意向がない人は、約14.6%に上っています。

ワクチン接種を希望しない理由としては、“ワクチンの副反応が怖い”が最も多く挙げられ、“あらゆるワクチンをいっさい信頼していない”が、これに続きました。

さらに、ワクチン接種を希望しない人は、新型コロナウイルスに関するあらゆる情報源を信頼せず、政府やメディアよりも家族を信用する傾向が特に強く、一方、2回のワクチン接種を終えた人は、新型コロナウイルスに関する情報について、自分の家族よりも国内ニュースや政府を信頼する傾向にあることも、判明しています。

これを受け、今回の調査を行った研究者らは、ワクチン接種をちゅうちょしている高齢者に対して、若い親族を通じてワクチン接種を呼びかけるよう政府当局に提案するとともに、“ワクチンが健康に大きなリスクをもたらさない”ことを各個人に保証する必要性を強調しています。

ワクチンの接種普及に伴う集団免疫の確立とパンデミックの早期収束が待たれます。




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SingaLife編集部

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