シンガポール初の赤ちゃんパンダの名前“ルァルァ”に決定

※画像提供:Mandai Wildlife Group


川をテーマにした動物園リバー・ワンダーズ(旧リバー・サファリ)で生まれたシンガポール初のパンダの赤ちゃん(雄)の名前が、一般市民による投票の結果、“ルァルァ(叻叻)”に決まりました。

シンガポールのヘン・スイキャット副首相と中国の韓正副首相が2021年12月29日、バーチャルセレモニーで、共同発表しました。

“ルァルァ”は、貿易港として発展を始めた当時のシンガポールの中国語名“石叻坡”から1文字を取り、名づけられたものです。

投票は、11月3日~7日にかけて行われ、“ルァルァ”は、総投票数6万4,000票あまりのうち、3万1,000票以上を獲得。

このほかの候補としては、“ホンホン”、“シンリー”、“シンヤン”、“シンユアン”が挙がっていました。

“ルァルァ”は2021年8月14日、父親カイカイと母親ジャージャーの間に誕生。カイカイとジャージャーは4月、発情の兆候を示したものの、自然交配が実を結ばなかったため、年1度の繁殖期終了を前に、カイカイの冷凍精子を用いて人工授精が行われました。

生まれたときに推定200gだった“ルァルァ”の体重は、12月29日時点で9.62kgにまで増えています。

また、12月30日からは、午前10時30分と午後3時30分の1日2回、約20~30分間の“ルァルァ”の一般公開も始まり、“ルァルァ”は、特製の玩具で遊んだり、歩き方を覚えようとしたりしている姿などを来園者に披露しています。

“ルァルァ”の成長は、ソーシャルメディア上でも、話題になっており、リー・シェンロン首相は12月29日、“ルァルァ”の命名を受け、フェイスブックに、「“ルァルァ”は、カイカイとジャージャーの仲むつまじさとシンガポールと中国両国の2国間関係の象徴だ」と記しました。

新型コロナウイルスの感染再拡大など、暗いニュースが多かった2021年。愛くるしい“ルァルァ”は、きっと人々の希望の灯となることでしょう。



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SingaLife編集部

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