日本国外初の「ドラえもん展」がシンガポール国立博物館で開催!ドラえもんとの大切な思い出がよみがえります!

1970年の誕生以来、ドラえもんは日本のみならず世界で愛される、不滅の人気作品です。今回シンガポールで初展示されるドラえもん展は、2002年に「THE ドラえもん展」として初開催、2017年に2回目の「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」として開催されました。

今回の「The Doraemon Exhibition Singapore 2022」のシンガポール国立博物館での展示は、海外初となります。しかも2名の著名なシンガポール人アーティストの作品がプラスされました。

沢山の思い出を共有した子ども時代の思い出、そして新しいドラえもんとの出会いもあるすばらしい展示です。今回は、SingaLifeがその内容を一挙紹介します!




THE DORAEMON EXHIBITION SINGAPORE 2022 ©Fujiko-Pro / Image credit: National Museum of Singapore


○THE DORAEMON EXHIBITION SINGAPORE 2022 ©Fujiko-Pro / Image credit: National Museum of Singapore


○ Takashi Murakami,「Wouldn’t It Be Nice If We Could A Thing」(2017),THE DORAEMON EXHIBITION SINGAPORE 2022 ©Fujiko-Pro / Image credit: National Museum of Singapore

藤子・F・不二雄先生も作中で満面の笑顔!


ドラえもんがシンガポールにやってきた!2つの展示会

今回のドラえもん展のすばらしいところは、2つのドラえもんが見られるところです。


一つ目は「MANGA DORAEMON 原画展」。

THE DORAEMON EXHIBITION SINGAPORE 2022 ©Fujiko-Pro / Image credit: National Museum of Singapore

まずは1970年に連載が開始された日本の漫画の主人公である猫型ロボットの原点にスポットライトを当てます。藤子・F・不二雄(漫画家・藤本弘のペンネーム)により描かれ、その後アニメ化、映画化され、人気を博しました。

本展では、原作者の想いを感じていただくため、故藤本先生の70点以上のスケッチや絵を集めた「MANGA DORAEMON 原画展」を特別に開催しています。日本の藤子・F・不二雄ミュージアムから貸与され、ドラえもんの原作者の独創的なイラストが海外で初公開となりました。


「MANGA DORAEMON 原画展」内容紹介

THE DORAEMON EXHIBITION SINGAPORE 2022 ©Fujiko-Pro / Image credit: National Museum of Singapore

ドラえもんとその仲間たちのはじまりや、「メモリーブレッド」「ウソつきミラー」など、ドラえもんの魅力的な仕掛けにまつわるエピソードを紹介しています。

絵画のほか、「映画ドラえもん」シリーズのハイライトを体験することができます。また、藤本先生がドラえもんの絵をたくさん描いた仕事部屋の机を再現し、先生の画材や本・道具を展示することで、先生がそこにいて描いている風景が浮かんできます。この机から子どもの夢が生まれたんだ!、と。

THE DORAEMON EXHIBITION SINGAPORE 2022 ©Fujiko-Pro / Image credit: National Museum of Singapore



ドラえもんの豊かな作品世界にインスピレーションを与えた恐竜や宇宙など、大好きなテーマに関するフィギュアを展示しています。また、藤本先生ご本人の解説により、ドラえもんの創作過程にも触れることができます。

THE DORAEMON EXHIBITION SINGAPORE 2022 ©Fujiko-Pro / Image credit: National Museum of Singapore

 

「Create Your Own Original Doraemon」内容紹介

二つ目の、「Create Your Own Original Doraemon」と題したセクションでは、「あなたのドラえもんを作ってください」という呼びかけで、現代日本を代表する28名のアーティストやアートグループが、それぞれの思い出をもとに独自のドラえもんを制作した作品が展示されます。

THE DORAEMON EXHIBITION SINGAPORE 2022 ©Fujiko-Pro / Image credit: National Museum of Singapore



2002年に参加した村上隆さんや奈良美智さん、蜷川実花さんたちは新作を出品。前作とリンクしたり、よりスケールアップした作品を発表。

Mika Ninagawa, “A tale of my dear DORA on a date”(2017), THE DORAEMON EXHIBITION SINGAPORE 2022 ©Fujiko-Pro / Image credit: National Museum of Singapore

変化する現代社会の中でドラえもんを位置づける現代アート作品を展示しています。こんなドラえもんがいたらとか、あっと驚くような作品がずらりと並んでいます。ドラえもんという作品に対して、アーティスト自身が強い思い出を持っているのが伝わってきます。

絵画、彫刻、グラフィック、写真などさまざまな作品が展示され、2つの幕で構成されています。

Sebastian Masuda, “Final Weapon” (2017), THE DORAEMON EXHIBITION SINGAPORE 2022 ©Fujiko-Pro / Image credit: National Museum of Singapore

第1幕:日本のアーティストやアートグループ18組が参加し、「自分だけのオリジナルドラえもんを作ろう」というプロンプトに応える作品を紹介します。ドラえもんというキャラクターが持つ無限の可能性を、アーティストが自由に解釈し、表現しました。

第2幕:10名の現代アーティストが、『ドラえもん』や『のび太の大魔境』など、長年にわたって制作されたお気に入りのドラえもん映画を参考にしながら、独自の解釈でドラえもんを制作するコーナーです。「ドラえもん のび太の大魔境」「ドラえもん」。「ドラえもん のび太の宇宙大冒険」や「ドラえもん のび太の雲の王国」など、これまで制作されたドラえもん映画を参考にしながら、ドラえもんの世界観を表現しています。



シンガポールアーティストも参加

Jahan Loh, ‘Intergalactic Voyagers’ and ‘Teleportation Art: Series 1 & 2’ (2022), THE DORAEMON EXHIBITION SINGAPORE 2022 ©Fujiko-Pro / Image credit: National Museum of Singapore

現代美術家のJahan Loh(ジャハン・ロー)は、「My Journey with Doraemon」と題し、ドラえもんの漫画を読んでいた幼少期の記憶からインスピレーションを得て、テレポーテーションと銀河系への旅というアイデアを探求した彫刻作品を展示します。

ドラえもんの魔法の装置を使って、アート、科学、テクノロジーの力を駆使し、ドラえもんと共に、過去、現在、未来のめくるめく世界を探検している自分を想像しています。

Leslie Kee, “Imagine” (2022),THE DORAEMON EXHIBITION SINGAPORE 2022 ©Fujiko-Pro / Image credit: National Museum of Singapore



2つ目の作品は、シンガポールの著名な写真家 Leslie Kee(レスリー・キー)による「IMAGINE」「Love, Peace, One, You, Me, Doraemon」の世界を想定しています。

このアートワークは、Tom Brown(トム・ブラウン)の2022年秋コレクションを題材に、キーがオーケストレーションした多様なバックグラウンドを持つ9名のモデルたちとのコラボレーションです。青を基調としたポートレートのシリーズは、ドラえもんが自分を感じさせてくれる様子を思い出すように、肌色の美しさと真剣さを軽やかに、楽しく表現しています。


アーティストによって異なる表現

すばらしいのはアーティスト個々の作風が全く違い、新しいドラえもんを見せてくれるところです。個人的には鴻池朋子さんの「しずかちゃんの洞窟(へや)」作品が印象的でした。大迫力の大作です。牛革に描かれた作品で、不思議な世界観があります。

村上隆さんの2002年、2022年の作品はともにわくわく感を届けてくれます。ぜひ会場に足を運び、ここでしか出会えないドラえもんに会いに行ってみてください!

○ Tomoko Konoike, “Shizuka’s cave” (2017), THE DORAEMON EXHIBITION SINGAPORE 2022 ©Fujiko-Pro / Image credit: National Museum of Singapore



ドラえもんカフェ

THE DORAEMON EXHIBITION SINGAPORE 2022 ©Fujiko-Pro

そして主役に匹敵するくらい、すごいカフェが登場です!あの、とらやが限定カフェをオープンします。

地下ギャラリーホワイエで、500年近い歴史を持つ和菓子の老舗「とらや」とコラボレーションしたドラえもんカフェを開催。展覧会を鑑賞した後は、キャラクターの好物をモチーフにしたシンガポール限定のどら焼きセットや、日本から届けられたとらやのお菓子を楽しむことができます。

THE DORAEMON EXHIBITION SINGAPORE 2022 ©Fujiko-Pro

このどら焼きセットがたまりません!写真のようにドラちゃんの鈴が焼印されています!食べるのがもったいないくらい、かわいいものです。これは和菓子ファン、ドラえもんファン、とらやファン垂涎のスイーツです。

そしてその他のお菓子も売り切れ必至ですので、なるべく早く訪れるのが得策ですね。ワクワクします!


グッズ

THE DORAEMON EXHIBITION SINGAPORE 2022 ©Fujiko-Pro

ドラえもん展や藤子・F・不二雄ミュージアムのドラえもんグッズや、ドラえもんグッズの限定ラインアップがあります。トートバッグ、マグカップ、ステーショナリーなどで、ここでしか購入できないものばかり。もちろんパンフレットは絶対欲しいものの一つです。


シンガポール国立博物館

そしてせっかくシンガポール国立博物館を訪れるなら常設展やその他の展示なども、ぜひ見ておきたいですよね。ドラえもん展とセットのチケットもありますので、シンガポール国民や永住権保持者以外はこちらを利用するのがおすすめです。

見どころたくさんですので、時間にゆとりを持ってアートにふれる1日にしたいですね。

ドラえもんは永遠のおともだち

Satomi Kondo, “Sometimes humans do things that just don’t make sense”  (2017), THE DORAEMON EXHIBITION SINGAPORE 2022 ©Fujiko-Pro / Image credit: National Museum of Singapore

現在でも毎年公開されるドラえもん映画には、多くの観客が訪れます。そしてドラえもんに頼ってばかりだったのび太くんが成長する姿に涙します。

大人になったのび太くん(妻夫木聡)さんらが出演して人気となった、車のコマーシャル。2021年にはグッチとコラボした作品が話題を呼んでいます。

誕生から52年たってもなお愛され、おどろきを与え続けてくれるドラえもんは、子どもも昔子どもだった大人も、みんなの永遠のおともだちです。さあ、ドラえもんに会いに行きましょう!

「The Doraemon Exhibition Singapore 2022」
開催期間:2022年11月5日〜2023年2月5日
開催時間:10:00am〜7:00pm(最終入場 6:30pm)
最寄り駅:Dhoby Ghaut駅
場所:National Museum Of Singapore (シンガポール国立博物館)
住所:93, Stamford Rd, S178897
電話番号:6332 3659 / 6332 5642

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この記事を書いた人

林じゅん子

長崎県出身。バブル期の東京で浮かれて過ごし、そのままシンガポールへ。気がつけば20数年!香港映画がきっかけでアジア芸能にはまり、シンガポール初日本人芸能記者(自称)に。ラジオ、雑誌ともに芸能一筋、出会った芸能人は数知れず。 現在はエンタメ以外の3大好物、イケメン、おいしいもの、アニマルネタ目を光らせる。期間限定&新製品にも目がない、ローカルどっぷりジャパニーズ

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