サッカースクールに変革!スペイン式「エコノメソッド」Vol.2

スペイン・バルセロナ発のサッカーのコンサルティング会社Soccer Services社が提供するEkkono Method(エコノメソッド)。この5月よりシンガポールで初めて、アルビレックス新潟シンガポール(以下、アルビS)も採用することになりました。世界的プレーヤーや名門クラブも採用するこのEkkono Methodとはどういうものか、そしてシンガポールサッカーになにをもたらすのかをSoccer Services社のミケルCEOに語ってもらいました。


サッカー指導のプロフェッショナル集団・Ekkono Methodとは一体どういうものでしょうか?

Miquel Farrerons
CEO, Soccer Service Barcelona

Ekkonoとは、スペインのバルセロナにあるサッカーの研究開発センターのことです。Ekkonoのライセンスをもったプロコーチたちによって20年以上運営しているのですが、ゲーム分析やトレーニング方法といったグランド上のことだけでなく、クラブアイデンティティづくりなど、組織に対してもアドバイスなどをして価値を高めるために活動しています。

現代サッカーで活躍できる選手を育てるため、またそれを実現するために指導者に向けて、そしてクラブや協会といった組織に対しての3つのカテゴリーでサービスを提供しています。

詳しくは、ぜひ私たちのサイトや書籍をご覧ください。
https://ekkonocoaches.com/who-we-are
https://ekkonocoaches.com/books

今回の提携によって、アルビSというクラブになにがもたらされるのでしょうか?

Ekkono Methodはどこにでも適用できるマニュアルではなく、国やクラブ、コーチのグループごとにあるそれぞれの特徴にあわせて用いられます。異なった環境・状況の中で触媒として作用し、変化をもたらすために効果を発揮するでしょう。

アルビSには、私たちの提供するEkkono Method Identityというプログラムによって、クラブのアイデンティティを構築していくことからスタートします。私たちのスペイン人コーチがチームに帯同しアドバイスすることで、チームの結束を強固にすることができるはずです。

Ekkono Methodはプロ選手だけでなくサッカースクールの子どもたちにも有効なのでしょうか?

もちろんです。Ekkonoが目指す選手像は「知的な選手」、つまり、さまざまな状況に適応して適切な対応ができる選手です。そういう意味で若い選手たちに私たちが力を注ぐのは、ゲームに対する理解度の向上です。そこが良い選手になるための大事な要素ですし、もっとも成長を期待できるポイントです。

(アルビSのサッカースクールでも)一般的な教育機関にあるものと非常によく似た道筋ですが、年齢とレベルに合わせてメニューを計画し、最適な方法・道筋を作ってあげることが大切です。

あとは、サッカーを楽しんでいる人を育てたい。Ekkonoがトレーニングの練習メニューを考えたり、選手への指導方法を考えたりするときの軸は、まさにこの2つなのです。

*アルビSでは新たにクラブ内にメソッド部門を設立し、Ekkono Methodをトップチームからサッカースクールまでの全カテゴリーで採用します

日本やシンガポールを含めたアジアのサッカー選手の印象はどうでしょうか?

 

これまでパリ・サンジェルマン(フランス)といったヨーロッパの強豪とも仕事をしました。15年前からアジアでもプロジェクトを行っており、特に近年は東南アジアの数カ国のクラブや連盟と仕事をする機会に恵まれているため、東南アジアの選手像をよく理解しています。

アジアの選手はヨーロッパの選手と技術的(ボールスキル)、身体的(特にコーディネーション)な違いはあまりありません。主な違いは、先ほども申し上げたゲームに対する理解度です。

子供たちがサッカーがうまくなるためには、良いコーチを見つけ、サッカーを楽しむこと。これ以上の上達への近道はありません。実際にアルビSに帯同するのはEkkonoライセンスコーチのマルサルコーチです。アルビSサッカースクールでみなさんとお会いできるのを楽しみにしています。

Marçal Trulls Sevillano
Soccer Service Barcelona

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

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