【2026年最新!】パスポート不要でシンガポールへの入出国審査が可能に?2024年からの入国管理法変更点を詳しく解説!PRの方必見!

「スマートネイション」を掲げ、画期的で効率的なシステムを構築しているシンガポール。2024年からは入出国時にパスポート不要を可能に。訪問客に「手間なし、訪問なし、待ち時間なし」の体験を提供することを実現。その内容を詳しく見ていきましょう。
2024年からパスポートなし入出国審査が可能に!対象者は?

2023年に20周年を迎えたシンガポール入国管理局(ICA=Immigration and Checkpoints Authority Singapore)。 出入国管理、貨物通関、国境警備を行うと共に、シンガポール国民へのパスポートや身分証明書(IC)の発行、外国人への出入国パスや許可証の発行などを行っています。
一つ目は、トークンレス クリアランス(Token-less Clearance)です。パスポートや航空券(トークン)の実物を一切提出せず、「顔」と「虹彩(アイリス)」の生体認証のみでゲートが開くシステムとなっています。カバンからパスポートを取り出す手間がなくなり、数秒で通過可能です。チャンギ空港、セリター空港、マリーナベイ クルーズセンターで採用されています。
二つ目は、QRコード クリアランス(QR Code Clearance)です。 事前にスマホアプリ「MyICA mobile」でパスポート情報を登録し、生成されたQRコードを検問所のスキャナーにかざします。PRの方は、Singpassを選択するとパスポート情報が自動入力されるので、入力の手間がほとんどありません。QRコード クリアランスの導入により、陸路でマレーシアにアクセスする際などの動きが非常にスムーズで、渋滞緩和に繋がります。車一台につき最大10人まで「グループQR」として一括提示できるため、家族旅行やグループでの出入国が非常にスムーズになります。ウッドランズ、トゥアスの陸路検問所(マレーシア国境)で採用されています。
今回の自動化、パスポートレス化において、6歳未満のお子様は対象外となっており、有人カウンターでパスポートを提示して審査を受ける必要があります。理由としては、6歳未満の子供は、顔の骨格や指紋、虹彩などの生体特徴がまだ成長過程にあり、日々変化するためです。システムの生体認証データとして正確に照合・特定することが難しく、セキュリティ上の観点から有人での確認が義務付けられています。
シンガポール国内と世界の流れに合わせて、IT技術の力も取り入れたスムーズな入国が叶いことは双方にとっても嬉しいこと。ただし、入出国審査が緩くなる措置ではないので、しっかりと念頭に置いておきましょう!
2023年9月に可決された入国管理法改正、知っておくべきことは?
バイオメトリクス(生体認証)により入国審査をデジタル・自動化
今回の法改正により内務大臣が空港運営会社に対し乗客、乗員の情報を開示する権限を与えることとなりました。まず乗客ID、フライト情報はバックエンドで処理され、乗客ごとのデジタルトークンが生成されます。その後、チェックイン、手荷物の預け入れ、出国審査や搭乗の際には、自動化されたタッチポイントで生体認証を使って身元や旅行の詳細の情報を提供します。
乗客としてのメリットは、生体認証で各チェックポイントを通過でき、搭乗手続き中に何度もパスポート、航空券や搭乗券を提示する必要がなくなります。
なお、このデータは空港運営会社によって短期間保存され、その後適切に消去されるとのことです。
国外にいるPR保持者の資格を明確化
新法案では、シンガポール国外におり、さらに再入国許可証を持たないPRは所定の期間内に再入国許可証の申請をすることが義務付けられます。(内務省は所定の期間を6か月とする意向です)。
所定の期間を過ぎても再入国許可の申請を行わない場合、PR資格は失われることとなるので要注意です。意図としては、入国許可証保持者でPRである人の立場を、長期パスや市民権の申請者の立場と一致させるところにあります。
現行では許可証の有効期限が切れてから、1カ月間は資格回復を申請する猶予期間がありますが、新法案ではこの猶予期間は設けられないため、要注意です。
出入国管理局(ICA)の権限拡大
出入国管理局(ICA)は空路、陸路、航路、すべての入国方法において旅客、乗組員の事前情報を収集する権限を持てるようになりました。出入国管理局(ICA)は今後、航空会社やその他の交通事業者に対してシンガポールへの出発時点で「好ましくない人物」の搭乗禁止指令を出す権限をもつこととなります。
旅行者の負担軽減や時間短縮につながる

旅行者の負担軽減
今後も増加が見込まれる、シンガポールへの旅行者が入国審査時に長い列を並ぶことなくスムーズに入国審査を行うことができます。パスポートレスのシステム導入の背景には、旅行者の負担軽減や時間短縮の目的がありました。トークンレスが導入された飛行機やクルーズ船は、搭乗前に乗客名簿がICAに送られています。誰が来るかがデータ上では事前にわかっているため、ゲートで顔と虹彩(アイリス)を読み取るだけで、名簿の中の搭乗者と瞬時に紐付けることが可能です。QRコードの導入は、主に陸路の渋滞緩和です。入国審査で長時間並ばず、時間短縮になるようになることは旅行者の負担を大いに軽減します。パスポートレスの導入は、今後ハブ空港であるチャンギ空港を訪れる人が急増することに対する、有人カウンターの人手不足や待機時間への懸念による、先手打ちの対策だったといえます。
陸路の渋滞緩和
マレーシアとの国境(ウッドランズ、トゥアス)は、車やバイクで事前通知なく出入国者が到着することがほとんどです。ゲートに来るまで誰が乗っているかをICAが把握できないため、パスポートに代わる「識別子」としてQRコードが必要になります。審査員がパスポートを一冊ずつめくる時間を省くための「デジタルトークン」が導入されることにより、自動車やバス、電車で入国する人などの待機時間が大幅に減少します。QRコードは、陸路の渋滞緩和に大いに役立っています。
人的ミスのリスク軽減
これまで入国管理局の職員が行ってきた作業をIT化することにより人的ミスのリスクを下げることが可能となります。別名のパスポートによる不法入国は、残念ながらゼロではありませんでした。指紋認証がうまくいかない際に、審査官が手荒れと判断して手動でバイパス(通過許可)を出すことにより起こったミス等を踏まえ、これまで審査官一人ひとりの判断に頼っていた境界線上の安全を、AIと生体認証が24時間365日、守り続ける仕組みというわけです。トークンレス クリアランスやQRコード クリアランスは単なる効率化ではなく、正しい権利を持つPR(永住権保持者)が、より確実かつ安全に保護されるための進化ともいえます。
リスクへの対応策は?
入国審査の自動化によるリスクへの対応についてもシンガポール政府はぬかりなく行っています。
人工知能の利用
潜在的な脅威をより的確に検知し、シンガポールへの入国を阻止するため、貨物、小包、手荷物のスキャン画像の異常を追跡する人工知能の利用を試験的に導入しています。
ICA職員の教育
ICA職員の仕事も入国審査カウンターでの仕事だけではなく、プロファイリングや調査など、より高度な知識を身につけることができるよう教育しています。
データプライバシー保護とサイバーセキュリティの徹底
このICAに関連するITプロジェクトに参加が可能なのはシンガポール企業のみ。また、その企業の従業員はプロジェクトに従事する前にセキュリティ スクリーニングを受ける必要があり、徹底した秘密保持契約を結ぶことになります。
生体認証(トークンレス クリアランス)でシンガポールに入国できない時は?
トークンレス クリアランスは非常に便利ですが、シンガポール居住者(PRなど)であっても、パスポートの提示を求められるケースや、利用できないケースもあります。
有人カウンターに行く
トークンレス クリアランスでゲートを通れない場合は、何かしらのエラーが起こっている状態です。有人カウンターか、近くにいるICA(入国管理局)を呼び対応をお願いする必要があります。トークンレス クリアランスでゲートが通れないからといって出国できないわけではありませんので、落ち着いて対処をしましょう。また、そのような時にも物理パスポートは必要ですので、常に携帯していることが前提です。
パスポートの原本を用意しておく
シンガポールの審査が「不要」になったからといって、パスポートを家に置いて行くことだけは避けましょう。相手国の審査(マレーシアなど)の目的地の国では、依然として物理パスポートの提示とスタンプが必要です。また、トークンレス クリアランスで、何かしらのエラーにより入国できない場合、物理パスポートが必要になります。カバンの底にしまったり、スーツケースに入れて荷物を預けてしまう、などがないようすぐ取り出せる位置にパスポートを用意しておきましょう。また、 ICAの職員が確認のためにランダムチェック(提示)を求める場合があります。緊急時も然りです。航空会社のカウンターでも、チェックインの際には渡航書類としてのパスポート確認が引き続き行われますので、物理パスポートは必ず持参しましょう。
サングラスやマスク、カラーコンタクトを外す
トークンレス クリアランスでは、物理的なパスポートや航空券(トークン)を一切出さず、「顔」と「虹彩(アイリス)」の生体認証のみでゲートが開きます。そのため、登録した情報と見た目が違う場合、ゲートを通ることができません。カラーコンタクトを着用していると虹彩の正しいチェックが困難になり、サングラスやマスクはお顔の認証を妨げますので、必ず外してからゲートに入りましょう。
シンガポール入国時はパスポート不要に
今後、これまで以上にシンガポールを訪れる人は多くなると予想されています。その中で入国審査がパスポート不要、自動ゲート化とストレスなく効率的に行われるのは嬉しい情報です。しかし、決して審査自体が緩和されたわけではないので常に最新の情報をチェックして渡航しましょう。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!



















