その痛みは深刻な歯科疾患のサインかも？シンガポールの歯科医が語る歯の痛みの種類や原因

医療・健康

2024.04.04

年齢・性別問わず身近に起こりうる歯のトラブル。今はあまり痛まないから…と放っていませんか？痛みや違和感は、実は深刻な症状のサインかもしれません。今回はシンガポールの歯科Meiplusの先生に、歯の痛みの種類や原因、それらがどんな症状のサインになりうるか、などを聞いてみました！

歯の痛みの種類と考えられる原因

鋭く、断続的な知覚過敏や痛み：
冷たいものを口にした時に感じる知覚過敏には、歯茎の退縮・磨きすぎや加齢によるエナメル質の減少・または虫歯の可能性があります。また、熱に対する知覚過敏も虫歯を意味しますが、膿瘍（のうよう）や亀裂、重度の虫歯の可能性もあります。

慢性的な歯の痛み：
歯の1本以上に慢性的な痛みがある場合、神経の損傷が原因となっている可能性があります。神経の損傷は、歯ぎしり、重度の虫歯、怪我による歯の外傷などが原因で起こることがあります。

激しくズキズキとした痛み：
時に顔の腫れを伴うことがあり、感染症や膿瘍の兆候である場合が多いです。

食事の時の痛み：
食事時に痛みを感じる場合は、虫歯か歯のわずかな亀裂が原因かもしれません。

奥の顎の痛み：
奥の顎の痛みは、親知らず（奥歯）の埋伏（まいふく）である可能性があります。しかし、顎関節症や歯ぎしりのサインである可能性もあり、どちらも顎の痛みや顔の骨の他の部分の痛みを引き起こします。

歯痛の程度は、特に歯の知覚過敏や進行具合によってさまざまです。断続的な痛みであれば、たまに気になる程度で済むかもしれませんが、慢性的な痛みであれば、早急な対処が必要になるかもしれません。どのような種類の痛みであれ、歯科医院で口腔検診を受けることが必要です。

痛みの原因と、その対応策

エナメル質の減少：
酸性を含んだ食事、強すぎるブラッシング、または自然な磨耗によってエナメル質が失われることがあります。この場合にもディセンシタイザー（知覚過敏抑制剤）が有効です。

摩耗：
エナメル質の損失、歯の凸凹、小さな欠け、ひび割れは知覚過敏や痛みの原因となり、通常の場合、歯の破壊を示しています。歯の表面の凹凸はコンポジットレジン（複合材料）で埋めることができます。

虫歯：
虫歯は不適切な食生活や歯の不衛生が原因で起こります。虫歯の程度によっては、コンポジットレジンやアマルガム（銀歯）、また神経の損傷や歯の神経の露出を伴う場合は根管治療が必要です。

感染症または歯槽膿漏：
感染症や膿瘍は虫歯や外傷が原因となります。感染症や膿瘍の治療計画は、抗生物質と痛みの治療から始まり、根管治療のための経過観察が行われます。

歯のひび割れや破折：
歯のひび割れや破折は、歯ぎしりや歯の外傷、あるいは長年の磨耗や損傷によって起こることがあります。通常、割れた歯はクラウンやベニアのような保護用の被せ物で治療します。

歯ぎしり：
歯の破折や凸凹、さらに噛み合わせのズレを引き起こす可能性があります。睡眠中に使用するマウスガードは、歯ぎしりによる自傷行為から歯を守るのに役立ちます。

親知らずの埋伏：
表面に出ず、埋まった奥歯を指します。埋まった親知らずを取り除いて痛みを和らげるためには、口腔外科手術が必要になることがあります。

その痛み、もっと深刻な問題を示しているかも…?

歯の痛みの中にはより深刻な健康問題を示しているものもあるため、放っておくべきではありません。

顎や頬骨の痛み、咀嚼の難しさは、顎関節症（TMJ）の最初の兆候である可能性もあります。さらに、副鼻腔感染症が上顎の臼歯に痛みを生じさせるため、その痛みの原因が歯であると誤解してしまうこともあります。長く続く痛みや激痛がある場合は、歯科医に相談しましょう。

幸いにも、痛みの原因を特定するための技術は進歩しており、歯を残すために快適で効果的な対応策の開発が進んでいます。

歯の痛みの応急処置

急に歯が痛くなった時、私たちは自宅で鎮痛剤を飲むことができます。しかし、できるだけ早く歯科医院に行くことをお勧めします。

もしすぐに歯科医院に行けない場合は、洗口液で口をすすぎ、保冷剤や氷嚢で歯の痛みを和らげることができます。

快適で親切な歯科　Meiplus

Meiplus Dentalcare（メイプラスデンタルケア）では「歯科治療サービスを通じて審美的な美しさを提供する」というビジョンのもと、アメリカ・韓国・シンガポールなどで長年経験を積んだ医師が快適で効果的な治療を行っています。

不要な抜歯を避け、歯の健康を確保するためのデジタル歯科治療、さらにデンタル・ベニアやインプラントなどの審美歯科のオプションでは、従来の治療法よりも審美的かつ機能的なオプションを提案します。

また、症状を英語で伝えるのはなかなか難しいですが、メールもしくはWhatsAppで日本語対応が可能なところがポイントです！苦手意識や不安がある方も、安心して相談できますね！

歯の違和感には早めの受診を！

治療方法や費用などに不安があり、シンガポールで歯医者さんに行くことをためらっている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、自己判断で痛みを放っておくことが症状の悪化を引き起こす可能性もあります。日々のケアはもちろん、定期的な検診や、違和感を感じた時の早めの受診が大切です。シンガポールでも、歯の健康をキープしましょう！

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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