【シンガポール→日本への一時帰国(20年4月)詳細レポート】出発から入国、PCR検査の結果が出るまで

4月に家庭の都合で日本に帰国せざるを得なくなったシンガライフ社員の私(20代、女性)。普段とは全く異なるこの時期の帰国体験について、ご紹介させてもらえればと思います。

(1)帰国スケジュール

私は以下のようなスケジュールで帰国をしました。
4月
11日午前6時頃 チャンギ発東京(成田)行きフライト
11日午後     成田空港到着
11日午後9時頃 成田空港→中部空港(セントレア)へ移動
12日午前1時頃 滞在先ホテルに到着
12日夜      PCR検査の結果通知(電話連絡を取れず)
13日       PCR検査の結果再通知
13日午後     滞在先ホテルをチェックアウト(東京に戻る人は名古屋から東京へのフライトに搭乗)

(2)帰国

普段なら混雑しているはずのチャンギ空港も人の姿はほとんどなく、免税店はほぼ全てが閉まっていました。時が止まり私だけが取り残されたかのような、人がいない空港の物寂しさを時間しました。

東京・成田行きのANAの機内はガラガラで、100人もいなかったと思います。座席や窓際に3人掛け、中央部分に4人掛けがある配置でしたが、4人掛けの座席は使わずに3人掛けに1人だけ座るという形でした。
機内のエンタメ(映画など)はいつもと変わりませんでいたが、ャビンアテンダント(CA)さんもマスクを着用している姿を見て、緊張感が生まれました。
機内食は普段と変わりはないものの、キャビンアテンダントさんは念の為に手袋をしてのサービスでした。
フライト時間が8時間なのはいつも通りですが、到着前に着陸後に実施されるPCR検査や帰国後の滞在先の注意点などが書かれた書類が配布されて、署名を求められます。

 

(3)到着

成田空港に到着したのは、11日の午後2時ごろ。着陸してから1時間ぐらい機内で待機を求められ、その後空港の建物に入り、検疫へ向かいます。成田空港も見慣れた成田空港ではなく、フライトを待つ乗客の姿もほとんどなく、帰国できた安心感よりも不安感の方が強かったです。
すぐにPCR検査を受けますが、検査所は入国管理場近くに設けられ、飛行機から降りた乗客は、1メートル以上の間隔を空けて座るように言われます。

 

PCR検査自体は数分で終了しますが、結果の通知は2〜3日後だそうです。
私が帰国した時期は、シンガポールからの入国者は14日間の隔離措置が取られている期間で、空港からは公共交通機関を使って移動することはできませんでした。
そのため家族や友人が送迎できるのであれば、その送迎で自宅などに戻りますが、そうでない人は自費でホテルなどを確保しなければなりません。
自宅に帰れない人は、PCR検査の結果が出るまでは政府が用意するホテルが与えられますがそれ以降の滞在費は自費となります。
私は福岡に帰るため、PCR検査の結果が出るまでは一時滞在となるホテルに移動しますが、ホテルに到着するまでが大変でした。

(4)国内移動〜セントレアへ〜

本来であれば成田空港近くのホテルで待機する予定でしたが、それらのホテルが満室だったのか、私を含めた同じタイミングで帰国した人たちは、愛知県にある中部国際空港(セントレア)に移動して宿泊することとなりました。
シンガポール以外の国々から帰国する人を待っての移動となったので、成田空港では専用の待機所が設けられ、そこで4時間待つことに。

待機所にはダンボールでできた簡易ベットが設営され、パンとお菓子が提供されます。空港内も自由に移動することは控えるように言われます。
成田空港を出発したのは21時ごろ。22時過ぎにセントレアに到着し、到着後はホテルまでのシャトルバスを待ちます。
成田からセントレアまでの飛行機内も間隔を空けて座り、機内はガラガラでした。

(5)ホテルにチェックイン

私が宿泊したのは空港近くの東横イン。部屋はあらかじめ割り振られており、シングルの部屋を一人で使います。
成田空港に到着してから、約11時間。やっと落ち着ける場所に到着できた安堵感と予想以上の長時間の移動だった疲労感でいっぱいでした。

(6)ホテルでの生活

部屋入室後は原則部屋の外に出ることは禁止されます。
1日3回(7時と12時と19時)に食事が提供されます。部屋のドアノブにお弁当とお水、お茶が掛けられています。

少食の私には十分な量でしたが、大食漢の方には少々物足りないかもしれませんが、それは仕方ありません。
シンガポールではこのようなお弁当を食べることがほとんどなかったので、とても嬉しく感じました。
食べたあとは、ゴミを部屋の外に置いておけば回収してもらえます。
私はパソコンを持っていたので、部屋で仕事するなどして過ごしましたが、何も持ってない人だったとしたら結構つらい時間だったと思います。

(7)検査結果の通知とチェックアウト

成田空港で受けたPCR検査の結果は、ホテルにチェックインしたその日(12日)の夜に出ました。各部屋に設置されている電話で知らされますが、鳴っている電話をとり損ねてしまったので、私が結果を知ったのは13日の朝です。
結果は陰性でした
陰性の場合は、ホテルを速やかにチェックアウトしなければなりません。私は通知が夜でしたので、翌朝にはチェックアウトします。
関東に戻る人は、チェックアウトした日の午前中に出発するフライトでセントレアから成田空港に向かいます。
それ以外の帰国者は、基本的にホテルで解散となります。ただ、公共交通機関が使えないので、家族や友人に迎えに来てもらうか、徒歩で移動しなければなりません。
帰国から14日間は隔離期間となっているので、たとえ陰性であっても自分で居場所を確保しなければなりません。
PCR検査の結果が出るまでの滞在費は、政府が負担してくれるため自己負担はありませんが、チェックアウトして以降の滞在費は自己負担となります。
私は福岡に戻りますが、名古屋に住む友人に空港に迎えにきてもらい、その後は各地にいる友人のほか、家族の車を乗り継いで福岡に向かいました。
※陽性だった場合は、病院に行くのか軽症の場合はホテルに待機しつづけるのかは定かではありません。

(8)一連の検査を受けてみて

今回、家族の都合でどうしてもこの期間に帰国せざるを得ませんでしたが、飛行機内、空港内、ホテルの滞在に至るまで本当に多くの方々が動いていただき、サポートをしていただきました。大変ありがたかったです。

日に日に増えていく新型コロナウイルスの感染者ですが、政府、保健所、医師や看護師、空港などありとあらゆる方々の尽力には、本当に感謝してもしきれません。
余計な負担を増やさないためにも、日本への帰国はまだしばらくは見合わせた方が賢明です。付け加えて現在は2週間の自宅待機も終了し、特に体調に問題なく、健康に過ごせています
私は日本では無用な外出を極力避けて、ウイルスを拡大させるリスクがあるような行動はしないように心がけたいと思います。
早く以前のように自由に行き来できる日が戻ってくることを願っています。

この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

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