新型コロナ追跡アプリと端末の国民導入率が7割超える 28日からの一段の規制緩和「フェーズ3」移行前に

シンガポール政府が新型コロナウイルス感染拡大防止対策として導入した接触追跡アプリとトークン端末配布による「トレース・トゥギャザー(TT)」プログラムへの参加が国民の約7割となりました。経済活動再開に向けた最終段階の第3段階(フェーズ3)に移行する条件を満たしたこととなります。移行は12月28日からの見通しです。

一方、この施策を担当するヴィヴィアン・バラクリシュナン担当大臣兼外務大臣は12月23日、国民全員がアプリのダウンロードまたはトークンを入手する機会が得られるようになるまでは、映画館やスーパーといった場所に設置しているQRコードを使ったチェックインシステム「セーフエントリー」について、TTに参加していないと入られないようにすることはないと発言しています。

ヴィヴィアン大臣によると、12月21日時点でシンガポールの住民の7割がアプリかトークンを入手しTTに参加しています。ユーノスで開かれたトークン配布の場では記者団に「200万人以上がアプリをダウンロードし登録、使用している。トークンについては9月14日以降、約175万個が配布済みだ。驚くべき数字で、協力してくれた人には感謝している」などと話しました。

10月20日には教育相が「フェーズ3への移行前にTT7割の参加が必要」と発言しました。他に、感染防止対策や検査態勢も条件です。

リー・シェンロン首相は12月14日、国民に向けたテレビ演説で「長く待ったが28日にはフェーズ3に入る」と発言しました。

フェーズ3になると、これまで5人だった外での集まりの人数が8人までに拡大。自宅や飲食店でも8人まで集まれるようになります。ショッピングモールや観光アトラクション、宗教活動のための施設などの人数制限も緩和されます。

これらの場所には現状、国が導入・設置しているデジタル・チェックインシステム「セーフ・エントリー」を使うように義務づけられています。新たなルール下では代わりにTTアプリかトークンを使用しなければなりません。アプリとトークンはQRコードでのチェックインに対応しています。

トークンの配布は9月に始まりました。長い列ができないような分割配布の工夫もされています。トークン配布は政府の予想以上に順調に進み、半数以上の人びとがすでにトークンを受け取ったと言います。また、来年2月夏までに政府は約500万個のトークンを製造するといいます。

ヴィヴィアン担当大臣は「むこう数週間、数か月でトークンのストックはさらに増える。配布場所も増やすのでまだ受け取っていない人も焦る必要はない」と呼び掛けています。

TTのアプリとトークンは、ブルートゥースで近くの端末とつながるようになっています。25日間のみ保存されるこの接触のデータが、素早い追跡を可能にしています。

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SingaLife編集部

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