新型コロナの症状が出ていた新郎が結婚式の2日後に死亡。自分の葬式でも感染拡大かーインドー

新型コロナウイルスに感染していたとみられる新郎が自身の結婚式が開かれた2日後に死亡−

こんな悲劇的な出来事がインドで起こったと、シンガポールの新聞ストレートタイムズ紙が伝えています。

インド北東部、ネパールと国境を接するビハール州で6月15日に行われた結婚式。26歳の新郎は、結婚式の前に新型コロナウイルスによるとみられる症状が出たために、感染が疑われて入院していましたが、親族が退院させて結婚式を強行しました。

インドの結婚式のしきたりを詳しくは分かりませんが、結婚式の日取りを変更することは難しかったのでしょうか。この判断が悲劇を招いてしまいました。

結婚式には、親族や友人、知人およそ300人が列席したそうです。
地方や宗教によっても異なると思いますが、インドの結婚式は、とにかくゴージャスに催されることで有名だそうです。大勢の人が踊って歌って、盛大に新郎新婦を祝福するのが一般的です。

そして結婚式の2日後、新郎が死亡。新郎の葬式が催されることに。この葬式には、およそ200人が参列して結婚したばかりの男性を悼みました。

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その後、この結婚式や葬式の参加者から新型コロナウイルスの感染者が続々と見つかります。その数、111人
感染者の中には、結婚式と葬式のどちらにも参加していた人も含まれるといいます。

この悲劇の感染源が誰なのかは判明していません
新郎は新型コロナウイルスに感染していたかどうかは確定しておらず、遺体も検査がされる前に火葬されてしまいました。
花嫁や新郎の家族や親戚から感染者は見つかっていません。

州当局は新型コロナウイルスの感染拡大を防止する観点から、参加者の人数を、結婚式は50人まで、葬式は20人までにそれぞれ限定。
今回のこの悲劇について、ソーシャルディスタンス(社会的距離の確保)に違反した疑いがあるとして、州当局は調査しています。

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SingaLife編集部

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