ロビンソンズ・ヒーレン店撤退後、大型家電量販店とテナントが2022年開業予定 ノジマ子会社のコーツが運営

シンガポールの家具・家電小売り大手コーツ(COURTS)アジアは、昨年12月に閉店した老舗百貨店「ロビンソンズ」が撤退した後の「ヒーレン(The Heeren)」に大型の旗艦店や複数のテナントが入る商業施設をオープンさせます。ヒーレンはオーチャードロード沿いでMRTサマセット駅近くの一等地に立地します。

新店舗の開業は2022年の1~3月ごろの予定です。旗艦店はヒーレンの6フロアを占め、コーツの店舗としてはシンガポール国内で最大規模となります。

コーツはもともとイギリスで創業しましたが、現在は日本の家電量販店ノジマの子会社となっています。ノジマにとって日本国外での商業施設運営は初の試みです。ノジマも同様の情報を既にリリースしており「世界的なパンデミック下においても『変化をチャンスに』と捉え東南アジアでのビジネス展開を加速します」とコメントしています。

コーツの担当者によると、コーツは現在オーチャードロードに店舗が1つあり、売り上げも良く、今のところ閉店させる予定はありません。「旗艦店がオープンしてから全体の運営方針は見直す可能性がある」としています。

コーツのシンガポールで初となる店舗は1974年、オーチャードロードにオープンしました。コーツ社は「シンガポールの人びとに革新的な家電・家具のショッピングを経験してもらい、オーチャードロードでさらに存在をアピールしていきたい」としています。

シンガポール都市開発機構(URA)は2017年、シンガポール観光庁と共同でオーチャードロードに関する計画を実行していくとの声明を出しました。この計画は15~20年間という長期に渡って繁華街の活性化を目指すものです。

コーツの現地幹部のホアン・グッ・タイン氏は「ヒーレンはオーチャードロードの中央にあるシンボルのような建物だ。ショッピングエリアの中心で魅力がある」と話します。シンガポール都市開発機構が進める長期プランとの関係についてホアン氏は「新店舗はエリアの活性化に貢献するだろう」とも述べています。

ロビンソンズは昨年10月30日、シンガポール国内の2店舗の閉店を発表しました。昨年12月16日にヒーレンの旗艦店を閉店させ、続いて、1月6日にはラッフルズシティの最後の店舗も閉めました。廃業は顧客の嗜好の変化や賃料負担が原因だったといいます。


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SingaLife編集部

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