ベーカリーを切り盛りするシンガポール人夫婦にインタビュー 【Desemベーカリー】 

Desem

地元民を虜にしている保存料なし、無添加のサワーブレッドが人気

※外出制限期間中も営業中。テイクアウト可

ウェストエリアに2019年にオープンしたDesemベーカリーは、その素材の良さと美味しさで近所の人をはじめヘルシー志向の人までをも虜にしているパン屋。今回は人気のパンやこだわりの素材について、お店を営むシンガポール人のノーマン夫婦にインタビューしてきました。

オープンのきっかけは?

もともと3年前までは北京でマレー料理レストランをしていましたが、シンガポールに戻って新しいことがしたい、健康的なものを提供する店を始めたいと思って試行錯誤してたどり着いたのがパン屋でした。私たち夫婦はベジタリアンなので、ヘルシーなものを作る、という点は譲れないポイントでした。パンは毎朝食べるし需要があるだろうとも思い、パンは天然酵母のものにしようと決めました。

ヘルシーなパンということは、保存料などは使っていないのでしょうか?

はい、添加物、保存料など一切使っていません。

素材はどういったものを使っている? 

小麦粉は日本産とフランス産の小麦粉を使っています。どちらを使うかはパンによって使い分け、ミックスして使うこともあります。チョコレートは、30ドル/1kgのフランス産VALRHONAのよい品質のものを使用しています。
Desemの酵母パンは、サワー種※を使い、小麦粉と水のみで作ります。青リンゴを潰し果汁にしたものを混ぜ、1週間発酵させます。フランスでのパン工房ではポピュラーなやり方で、柔らかくもっちり、少し酸味を感じるパンが出来上がります。(※小麦やライ麦の粉と水を混ぜて作る生地に、乳酸菌と酵母を主体に複数の微生物を共培養させた伝統的なパン種)

人気のパンは?

人気はローストガーリックブレッドのサワークリームチーズ(5.5ドル)ですね。週末は開店と同時にすぐ売り切れて買えないことが多いので、Whatsappやテキストメッセージで予約してもらうと安心です。このパンはサワークリームチーズがメインで入っていて、バターはフランス産のレスキュアを使用しています。ほんのり甘いサワーチーズクリームとガーリックパンの相性抜群ですよ。
ほかには黒米パン(ブラックライスブレッド)も人気で、表面の部分が薄くて硬く、中が柔らかいのが特徴です。また、黒糖パン(ブラックシュガーローフ)は、素焚糖という奄美諸島産の黒糖を使い、サトウキビの香りと柔らかく弾力のあるパンが人気の秘密です。

焼き上がりは何時?

開店の16時には種類豊富に揃えています。人気商品はWhatsappかテキストメッセージで事前に予約されると確実にキープできるのでお勧めです。

読者の方にひと言!

日本人の方にぜひ来ていただきたいです。上質な小麦粉や素材を使ったパンをお試しください。毎朝の食卓にぴったりの食パンもあります。コーヒーやラテも販売していますので、朝食やおやつ用にご利用いただけると嬉しいです。夫婦2人での手作りパンなので、それぞれのパンについて何でも気軽に聞いてくださいね。


DESEM Bakery
メニュー:ローストガーリックブレッドのサワドクリームチーズ(5.5ドル)、黒米パン(10.8ドル、ハーフ6.8ドル)、黒糖ローフ(4.8ドル)など。チョコクッキーやホールケーキは事前要問合せ

所在地:25 Jalan Mas Puteh, Singapore 128630

時間:16:00−21:00 (水〜金)、13:00-21:00 (土日)、月火休

電話:8137-8796 (ノーマン氏直通)

Web : desembakery.business.site

この記事を書いた人

Natalie

駐在4ヵ国目、2児の母。 日本で旅行情報誌の制作・編集を経て、在住国の海外邦人向け情報誌のライターへ。 お値打ちで美味しいもの、安く手に入る雑貨などを好むプチプラ・ラバー。激辛激甘に目がない。推しのKPOPを聴くこと、ドラマや映画を観ること、ゴミ拾いが趣味。

  • 帰国生のミカタ
  • SingalifeBiz