【2022年8月9日】シンガポール ナショナルデー イベント情報!パレードも今年は一般観客もむかえ開催

コロナ禍により過去2年間は例年より縮小されて開催されていたナショナルデー パレード(National Day Parade, NDP)。
今年は一般観客も迎え、会場をほぼ満席にして催行される予定です。国をあげての一大イベント、2022年度のNDPの詳細をみていきましょう!
>独立までの道のり
>初代首相リー・クアンユーとは?
②パレード開催!
>2022年のテーマは?
>テーマソング-歌って踊ろう
③見応えたっぷりの開催イベント
>航空ショー
>パレード
>イベントラストを彩る花火
>ハートランド(Heartlands)開催イベント
>フロート(The float)開催イベント
④NDPを一緒に盛り上げよう!公式キャンペーン
>Pledge SG
>Doing Good
⑤NDPはここでも楽しめる!おすすめスポット
>シンガポールフライヤー
>マリーナ バラージ
⑥せっかくなので衣装も揃えよう!
⑦2022年のナショナル デー パレードを楽しもう
まずはシンガポール独立までの道のりを知ろう

今では一人当たりのGDPが世界第5位とトップ5入りしている先進国の一つのシンガポール。ここに至るまでには人々の計り知れない苦悩と苦労がありました。
独立までの道のり
19世紀、かの有名なラッフルズ卿が上陸。当時、島を支配していたジョホール王国より割譲され、ここから長きに渡るイギリスの植民地時代が始まります。三角貿易の中継地点としての役割だけではなく、天然ゴムやすずの港としても発展し、さまざまな人種が住み始め、現在の他民族国家が起源します。
その後、第二次世界大戦中は日本軍による軍政がひかれ、終戦後にまたイギリスの植民地支配が復活します。しかし、マレー半島では長年イギリスに搾取されてきた地元民の反発が強まり、イギリスは植民地支配を続けることを断念。1959年にはイギリスの自治領を経て1963年にはマレーシア連邦を結成します。
せっかく植民地支配から抜け出したのにもかかわらずまだまだ苦悩は続きます。マレー人優遇政策をするマレーシア中央政府と、それに反対しマレー人と華人の平等政策を進めるシンガポール人民行動党が対立。暴動にまで発展します。
その後、両者の歩み寄りは見られず、1965年8月9日、遂にマレーシア連邦から追放される形でシンガポールは都市国家として独立したのです。
初代首相リー・クアンユーとは?
そんなシンガポールを導く使命を与えられたのが初代首相リー・クアンユー。土地も資源もない国を今のように発展させた初代首相は今や「建国の父」「シンガポールの哲人」などと呼ばれています。住民の生活の安定の供給。民族間の争いをなくし公用語も4つの言語を公認。教育政策にも着手。国民こそが資源という考えのもと、国内情勢を安定させます。更にアジアの拠点としての好立地である強みを活かし手厚いインフラ設備で外資を誘致。シンガポールのその後の快進撃は見てのとおりです。
パレード開催!

2022年のテーマは?
今年のテーマは“Stronger Together, Majulah! (ともにより強く前進しよう)”というもの。Majulahは前進するという意味。57年前の独立時に国家としての希望と精神をこめた言葉です。良い未来に向けて、またCOVID-19から抜け出し、より力強く成長するという意味合いをMajulahの言葉に重ねています。多様性のある結束がシンガポール人を強くしてきたことを思いださせてくれます。
ちなみにロゴのハートのような人が手をつなぎあっているように見える形は数字の”57″なんですね。
テーマソング-歌って踊ろう
https://www.ndp.gov.sg/about/theme-song
2022年のテーマソングは”Storonger Together”。シンガポールのシンガーライター、ドン・リッチモンド作詞作曲です。
ミュージック ビデオの中では苦境に負けず、前を向き、助け合いながら前進してきたシンガポール人たちの強さを象徴する人々の姿が映っています。自身の服役経験を活かし、元受刑者への支援活動などを行っている陶芸家のキー・ワイ・キー, 家族や友人のサポートのもと圧倒的なチームワークで人々を魅了し続けるシンクロのシンガポール アーティスティック スイム チーム、COVID19でフライトがキャンセルされたシンガポール エアラインのCAが献身的にケア アンバサダーとして病院で貢献する姿など。
建国以来、時代は違えどもシンガポール人の精神は変わっていないことが表現されています。
見応えたっぷりの開催イベント
建国をお祝いする盛大な大イベント。会場は海上ステージ、マリーナ ベイ 、フローティング プラットフォームの2ヶ所。会場を盛り上げる航空ショー、戦車パレード、花火は両会場共に見ることができます。
航空ショー

戦闘機飛行、そして軍ヘリコプターがシンガポールの国旗を吊り下げて飛行する国旗儀礼、パラシュート隊“Red Lions”が空中の2ヶ所から舞い降りるショーがあります。一糸乱れぬ息の合った複数の戦闘機の軍団や青空に映えるシンガポールの赤の国旗はこの日以外なかなか見ることができません。また、ビルの多いシンガポールでのパラシュート隊のワザは必見。
パレード

今年は The Float @ Marina BayにてNDP史上初のバーチャルパレードが開催されます。
NDP 2022のテーマソング「Storonger Together」のバーチャル合唱団のパフォーマンスと融合し、シンガポール軍と民間軍による音楽隊のバーチャルパレードが予定されています。バーチャルとはいえども国をあげてのお祝い、見応えあること間違いありません!例年は戦車パレードでしたが、今年度、戦車は会場にてディスプレイされています。
イベントラストを彩る花火

島内の数ヶ所から打ち上げられる、まばゆいばかりの色とりどりの花火。
マリーナ ベイ エリアでの海上の花火を観覧しようと、毎年多くの人がこのエリアに集まります。近所のレストランなども花火観覧者でにぎわうので、早めの予約がお勧めです。とにかく近隣が混み合うので、確実に見られそうな場所を早めに抑えることが重要です。
ハートランド(Heartlands)開催イベント
8月6日と7日のNDP週末は、島内5ヶ所でカーニバルを開催予定。また、ハートランドでは家族で楽しめるアクティビティがあったり、シンガポール軍と民間軍の戦車などのディスプレイも見ることができます。そして地元アーティストによるミュージカルやダンスパフォーマンスと盛りだくさん。今後の詳細発表が待ち遠しい限りです。
フロート(The float)開催イベント
The Float @ Marina Bayでのイベントは「私たちの国の強さ」、「私たちの物語」の二部構成。第一部ではシンガポール軍と民間軍による音楽隊のバーチャルパレード。続いて、第二部ではシンガポール人の強さ、団結を祝うライブパフォーマンスとショーフィルム「The Story of Us」というタイトルのショーセグメント。コミュニティおよび国としてのシンガポールが、直面した課題からどのように強くなるかを描いています。これまでのシンガポールの歩んだ道のり、コロナ禍の生活などに気持ちが重なり、それぞれに込み上げてくる思いがあるでしょう。
ナショナルデーに関する詳細はこちらから!リンク先のSNSをフォローして最新情報をチェックしましょう。
NDPを一緒に盛り上げよう!公式キャンペーン
Pledge SG
一人ひとりが何か良いことを行う誓約をしましょうというキャンペーン!「娘のボランティアを全力でサポートします」「公園をいつもきれいに使います」など、みんなのそれぞれの誓約でシンガポール全体をより強く、より明るくしていこうというものです。
#PledgeSGのタグ付けでご自身のSNSに投稿し、お友達3人を指名してタグ付け、もしくはこちらのサイトのDigital Social Wallに投稿して参加できます。
Doing Good
7月16日から8月6日までの22日間、シンガポール人はそれぞれの誓約を果たすことを推奨されています。Doing Goodキャンペーンを通してさまざまなボランティアの機会がこちらで紹介されています。もちろん、ご自身の方法でボランティアに参加してもOK。ボランティアを通してお互いへの思いやりを持ち、シンガポールを強くしていこうというもの。
「人こそ資源」と国民を大事にしてきたシンガポールならではのキャンペーンではないでしょうか?
NDPはここでも楽しめる!おすすめスポット
シンガポールフライヤー

高さ165メートルの観覧車。アジア最大の観覧車です。30分間の乗車時間の間、シンガポール全景が見渡せるこの観覧車から見る花火は間違いなく美しいでしょう。
マリーナ バラージ

セントラル ビジネス地区にある大きなダム施設。広々とした公園のようなこの場所からは家族でリラックスしながら航空ショーや花火を見るのに最適。家族と、友人と。素晴らしい絶景ポイントで祝祭ムードを楽しみましょう。
せっかくなので衣装も揃えよう!

NDPに向けて数ヶ月前からリハーサルやキャンペーンを行っているシンガポール。国の独立のお祝いに向けてこの時期は街中が盛り上がっています。お祝いの気持ちをこめて、赤や白の入った服や国旗マークの入った服を購入してNDPに臨みましょう。フェアプライスなどのスーパーやローカルブランドの衣服店で購入することができますよ。
2022年のナショナルデー パレードを楽しもう
過去2年は縮小されていましたが、今年は感染対策をしつつ一般観客も招待できる状況で開催となりました。独立時から常に困難を乗り越えてきたシンガポール。コロナ禍も例外ではありません。“Stronger Together, Majulah! (ともにより強く前進しよう)”という今年のスローガンを胸に建国57年をお祝いしましょう!
期間:ハートランド(Heartlands): 8月6日(土)、8月7日(日)、8月9日(火) フロート(The float): 8月9日(火) 時間: 詳細はSNSより発表予定 Facebook, YouTube, Instagram Tiktok 場所:ハートランド(Heartlands) フロート(The float): 20 Raffles Ave, S 039805 WEBサイト |
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます

この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!