シンガポールで取得できるキャリアアップと趣味に役立つ資格ガイド決定版!

シンガポールにいる時間や環境を利用して、在住中に資格を取得しませんか?シンガポールには政府認定資格や世界的に認知されている資格も多く、日本国内では得られない機会がたくさんあります。仕事での競争力を高めたり、趣味を深めたりと、自分の目標に合わせて取得資格を選べるのも魅力です。

日本にも趣味からキャリアアップにつながる資格までさまざまなものがありますが、シンガポールでは、魅力ある人材を輩出し続けるために政府が助成金制度を設け、生涯学習の促進を行っています。それがシンガポールの生涯学習機関(SSG)です。国民がスキルアップやリスキリングを行うための支援を、政府が企業と連携して行っている国家政策というから驚きです。

2024年には、選ばれし在シンガポール企業11社がナショナル ワークプレイス ラーニング認証(National Workplace Learning Certification) と呼ばれる認証を受けました。これは、職場での継続的な学習・育成に意欲的に取り組む会社を表彰するもの。そんなところからも、近年シンガポールが国民のアップスキリング/リスキリングに注力していることがよくわかりますね。

そんなシンガポールでは、個人スキルを高めたり、キャリアアップに役立つ資格や政府認定資格など、取得できる資格がたくさんあります!この記事では、シンガポールで人気の資格カテゴリー別に、取得方法や学習法をご紹介します。

シンガポールで資格取得を目指すメリットとは?

シンガポールでは、政府が認定した資格や世界的に認知されている資格が多く用意されており、日本国内では得られない機会がたくさんあります。仕事での競争力を高めたり、趣味を深めたりと、自分の目標に合わせて多種多様な資格を選べるのも魅力です。

シンガポールで人気の資格カテゴリ

シンガポールで人気の資格としては、ビジネススキル向けの資格や語学向上に役立つ資格、趣味やスキルアップに役立つ資格が注目されています。特にUSCPA(米国公認会計士)やCIA(公認内部監査人)、金融サービス業界で役立つCACS(シンガポールのプライベートバンク資格)など、キャリアアップや転職において大きな役割を果たす資格が人気です。

ビジネススキル向け資格

■USCPA(米国公認会計士)

アメリカの資格ではありますが、世界的に非常に認知度の高い資格です。会計、財務のプロフェッショナルとして、国際的なビジネスシーンで活躍できる場が多くあるでしょう。シンガポールはビジネスや金融の中心地であり、多国籍企業が多数存在するため、USCPA資格を持つ人材に対する需要が高まっています。

メリット
USCPAを持っていることで就職やビザ取得がスムーズになることが多い資格です。世界的に非常に認知度の高く、会計・財務のプロフェッショナルとして国際的なビジネスシーンでの活躍が見込めます。相互承認協定(MRA)によってさまざまな国とライセンスの互換性があり、その国の資格を取りなおさなくても現地の公認会計士(CPA)として働ける点も利点です。

注意点
州ごとに受験資格が異なります。出願州と受験地は違っても構いませんが、試験合格後、ライセンス取得には州の定める実務経験を満たすことが必要になります。合格後3年以内にライセンス取得をしない場合、合格実績が失効する可能性があるので注意が必要です。

難易度
99点満点中75点以上で合格となる絶対評価の試験です。

オンライン受講
可(USCPAオンライン講座の詳細はこちら


■CIA(公認内部監査人)

公認内部監査人(CIA)は、シンガポールでも取得可能な国際的な資格です。この資格は、内部監査に特化した唯一の国際資格であり、世界中で広く認知されています。シンガポールでは、CIA資格を取得するための試験が実施されており、受験者はシンガポール国内のテストセンターで試験を受けることができます。公認内部監査人 (CIA) は、内部監査人協会が授与する、内部監査人のための唯一の世界的に認められた専門資格です。

メリット
国際的なキャリア形成、キャリアアップ、収入アップに繋がり、内部監査の専門家としてのキャリアを大きく前進させるための手段であると言えます。

注意点
シンガポールでのCIA試験は、受験料や教材費用が高額になることがあります。特に、国際的な資格試験であるため、追加の手数料が発生することもあります。

難易度
CIA試験のスコアは、各Partいずれも250〜750ポイントのスケールド スコアに換算され、600ポイント(おおむね75%の正答率)以上で合格となります。合格率は公表されていませんが、受験者が十分な準備をしなければ合格が難しい資格です。

オンライン受講
可(シンガポールでは、CIA資格を取得するための準備コースやトレーニングプログラムも提供されており、試験対策を行うことができます。CIA オンライン講座の詳細はこちら


■CFA(CFA協会認定証券アナリスト)

CFAは世界的に認められた公認ファイナンシャルアナリストです。CFAプログラムは、世界中の400以上のテストセンターで実施されており、シンガポールでもCFA試験は定期的に行われています。(年に複数回)

投資分析の実践的なスキルを身に付けるCFAの資格は、競争の激しい投資業界で成功するために役立ちます。CFAを目指すプログラムもシンガポールで学ぶことができ、金融業界でのキャリアを築くための強力な手段となります。シンガポールでのCFAプログラムへの参加は、専門知識の習得だけでなく、国際的なネットワークの構築にも役立ちます。

CFAプログラムは、投資分析やポートフォリオ管理に関する高度な知識を提供し、受講者が金融業界での専門性を高めるためのカリキュラムが組まれています。プログラムは3つのレベルに分かれており、各レベルの試験に合格することでCFA資格を取得できます。

オンライン受講
可(CFA Instituteオンライン講座の詳細はこちら


■MOS(Microsoft Office Specialist)

MOSはマイクロソフト社が主催する検定試験であり、合格すると与えられる称号です。ExcelやWord、PowerPointなど、Microsoft Office製品の利用スキルを証明する民間資格となります。

Officeのバージョンや合格科目によって「マイクロソフト オフィス スペシャリスト マスター」、「マイクロソフト オフィス スペシャリスト アソシエイト」、「マイクロソフト オフィス スペシャリスト エキスパート」の称号があります。これらの試験科目は個々に独立していて受験する資格に決まりもないため、最初から上級レベル(エキスパート)を受験することも可能です。

試験内容は、パソコンを使った資料作成やデータ管理など実務的なもので、資格を取得することでデータ作成に関する業務のスキルアップに繋がります。マイクロソフト社が公式に認定する資格のため信頼性が高く、パソコンスキルの客観的な証明となります。シンガポールで試験を受けることも可能ですし、オンライン試験も開催されています。

メリット
世界共通の試験であるため、世界中で通用することは大きなメリットとなります。シンガポールはIT産業が盛んであり、CiscoやMicrosoftの認定資格などが求められることがあるため、就職や転職などさまざまな機会で資格保有による利点を感じられるでしょう。

注意点
試験会場で受験をする場合、持ち込み禁止のものが多数あります。スマートフォンや携帯電話など外部と通信できるもの、スマートウォッチや時計、メモ用紙、筆記用具、USBメモリやカメラなど、試験内容を複写、記録できるものも禁止されており、飲食物も持ち込めませんのでご注意ください。

オンライン受講
可(MOS認定トレーニングコースはこちら


語学力向上に役立つ資格

■TOEIC(就職・転職に)

英語力を証明するための資格です。150か国で使用されている英語テストで、企業がより効果的な労働力を構築できるように特別に設計されています。このためTOEICは、ビジネス英語のスキルを測るために多くの企業で重視されています。

メリット
シンガポールでの受験が可能で、ほぼ毎月試験が実施されています。(リスニング&リーディングやスピーキング&ライティングとさまざま)申し込みは受験当日の8日前まで受け付けており、約1か月前までに申し込みをしなければならない日本より気軽に受験できるのもメリットです。
▶TOEIC公式オンライン講座の詳細はこちら

注意点
最終的な試験会場は5日前にメールにて通知されます。受験会場では、パスポートで本人確認が行われるため、持ち物をよくチェックして試験会場へ向かいましょう。

費用:S$128以下〜
▶申し込み・受験予約はこちら

 

■IELTS(海外への進学・海外移住に)

IELTSには進学目的のアカデミック、就業、移住目的のジェネラルという2種類のモジュールがありますが、双方とも英語4技能を測るテストです。IELTSは、レベル別に上の9から下の1までに分けられるバンドスコア表記で、一目で英語力を測ることができるもの。

ご家族の海外への進学を検討している方やご自身のために、IELTSの詳細はこちらをチェックしてみてください。

メリット
ペーパー試験・コンピューター試験・オンライン試験といった方式があり、シンガポールでは島内に4か所あるBritish Council、もしくはIDPという機関からも試験提供されています。

注意点
TOEICと同じく、受験会場では、パスポートで本人確認が行われるため、持ち物をよくチェックして試験会場へ向かいましょう。

費用:1回の受験料S$378〜(スタンダードなもの)
TOEICやTOEFLに比べ高額になっています。
▶申し込み:受験予約はこちら

 

趣味・スキルアップ向け資格

 

■看護師

医療分野で働く場合、シンガポールの医療資格を取得することが必要です。特にシンガポールで日本人看護師が働くためには、いくつかの医療資格と条件を満たす必要があります。

必要な資格と条件は、

▪学歴要件(研修を受けた国からの看護師/助産師登録及び現在の実務免許)
▪母国での臨床看護実践(過去5年以内)
▪英語力(IELTSで6.0程度の英語力が必要)
▪シンガポール看護局(SNB)への登録
▪SNB実施の試験に合格し、病院の面接を通過する必要があります。

これらの条件を満たすことで、日本人看護師はシンガポールでの就業が可能になります。シンガポールでの看護師としてのキャリアは、国際的な経験となりさらなるキャリアアップ、スキルアップの機会となるでしょう。

オンライン申請
シンガポールの看護師登録の詳細についてはこちら(シンガポール看護委員会/SNB)

 

■PMP(Project Management Professional)

プロジェクトマネジメントのスキルを証明するために役立ちます。米国PMI(Project Management Institute)が認定する国際資格で、ITや建設などの多くの業界で注目されています。

35時間の公式なプロジェクト管理教育を受け、さらにプロジェクト管理の実務経験が求められますが、シンガポールには、試験を受けるためのプロメトリックテストセンターがあり、そこで試験を受けることができます!(シンガポールでの受験時は英語での試験となりますが、日本で受験する場合は日本語を選ぶことができます。)

メリット
スキルアップやキャリアアップに繋がる

注意点
CCRサイクル(3年間)毎に、資格更新手続きが必要

オンライン受講
可(PMP認定トレーニングコースはこちら

 

<趣味>

シンガポール日本人会では、随時さまざまな講座が開催されています。

■インターや現地校に通う子どもと家でも英語で会話したい!

シンガポール日本人会では、随時英語講座が開催されています。子育て英会話や日常英会話、中国語や英文法を学べるコースも!ぜひチェックしてみてください。
▶お申し込みはこちら

■親子でアーティスティックなレッスンに参加したい!

テーマに沿って親子で描く絵画レッスンは、お子さんとの思い出作りにも!
▶お申し込みはこちら

<国際的なアロマ資格>

■ITEC認定アロマセラピスト

ITECアロマは英国アイテックが認定するアロマセラピストの資格です。世界的に知名度と信用度が高く、イギリスや世界各国で教育機関が設立されている資格となっています。

シンガポールには、ITEC(International Therapy Examination Council)によって認定された多くの教育機関があり、アロマセラピーのコースを提供しています。取得するには、解剖生理学試験に合格する必要があり、同時にセラピストとしての資質やプロとしての心得、ビジネスに必要な知識も学ぶことができます。

シンガポールからの受講や受験も可能となっており、国際的なキャリア形成のためにもオススメの資格です。

オンライン受講
可(Spatec Academyのオンライン講座の詳細はこちら


シンガポール政府認定資格の特徴と取得方法

■CACS(シンガポールのプライベートバンク資格)

日本でも金融機関で働く場合に必ずと言っていいほど証券外務員資格が必要なように、シンガポールでもこのCACSが同様の必須ライセンスとなっています。プライベートバンクや金融業界でのキャリアを目指す場合においても、この資格は非常に有用です。シンガポール特有の資格であり、専門知識を証明し、競争の激しい市場での優位性や信頼を確保することができます。

メリット
多くの資格はオンラインで学ぶことができ、柔軟な学習が可能です。CourseraやedXなどのプラットフォームを利用して、必要なスキルを身につけることができます。

注意点
試験を受ける前の登録を忘れず行いましょう。IBF(Institute of Banking and Finance)のポータルにアクセスし、必要な手続きを行う必要があります。登録後、最新の試験ガイドにアクセスできるようになります。

試験費用
例として、CACS Paper 2の受験料は、法人会員が約S$410、非会員が約S$490です。


オンラインで資格取得!シンガポール発のおすすめコース

■女性リーダーシップ研修コース

このコースでは、女性に必須のリーダーシップスキルを与え、自信を高め、キャリアアップのための戦略を提供することを目的としています。女性が職場の課題を乗り越え、より高い責任に備えるのに役立ちます。

女性のリーダーシップには、女性が意思決定の役割を担い、進歩を推進し、組織やコミュニティ内で他の人にインスピレーションを与えることが含まれます。女性のユニークな視点と強みを活用して、効果的にリーダーシップを発揮することに焦点を当てた内容です。

女性ならではの多様な視点から、包括的な環境を整えることは、革新的な意思決定のプロセスに大いに力を発揮するでしょう!

オンライン受講
可(the knowledgeacademyオンライン講座の詳細はこちら)


オンライン講座で取得を目指そう!

■MBA(経営学修士)

MBAとは、ビジネススクールで経営学の修士課程を修了した人に授与されるものです。資格ではなく「学位」ですが、MBAを取得することで、キャリアの進展が期待できます。多くのMBAプログラムでは、ビジネスのさまざまな側面を学ぶことができ、特にリーダーシップや戦略的思考を強化します。また、取得後はより高い役職や責任のあるポジションに就くことが可能になります。実際、MBAを取得した人の大半が、給与の向上、スキルアップやモチベーションアップ、ネットワークの構築やリーダーシップポジションへの準備に役立ったと感じているようです。シンガポールでは、シンガポール国立大学(NUS)、ナンヤン理工大学(NTU)、シンガポール経営大学(SMU)など、複数の大学がMBAプログラムを提供していますが、SBS(Singapore Business School)などの有名なオンライン講座もあり、ライフスタイルに合わせた受講スタイルを選べます。

オンライン講座
可(SBSオンライン講座の詳細はこちら


■日本語教師養成講座LSEアカデミー

LSEアカデミーは、タイにある日本語教師の国家資格「日本語教師」(登録日本語教員)養成専門校です。バンコクに学校がありますが、日本やシンガポールからもオンライン受講が可能となっています。海外在住の日本人を対象にした日本語教員養成課程、グローバル オンデマンド授業クラスを提供しています。

日本語教師の国家資格「登録日本語教員」を取得するためには、日本語教員試験(国家試験)の合格が必要です。こちらのクラスは、日本語教員試験の合格を目指すものとなっています。1回のクラスは3コマ×45分で、計50回(150コマ)の受講を修了することになります。無料セミナーも随時開催されていますので、ぜひご検討ください。
▶無料セミナー受付は

2025年グローバル オンデマンド授業クラス受講料等
入学金:4,180円
受講料:262,000円
テキスト代:24,800円(国際配送料込み)
副教材代:13,200円(国際配送料込み)
その他、諸費用がかかります。
WEBサイト


資格取得で失敗しないための注意点

必要書類の確認: 資格取得には通常、最終学歴の卒業証明書やパスポートのコピーなど、特定の書類が必要なケースが多いです。特に、英語での卒業証明書が求められることが多いため、事前に準備しておくことが重要です。

申請手順の確認:資格によっては、オンライン申請や面接が必要な場合があります。シンガポールの資格取得プロセスは厳格であるため、各資格の具体的な要件や手続きをよく理解しておきましょう。

シンガポールならではの資格に挑戦しよう

いかがでしたでしょうか?シンガポールでは、政府認定資格や世界認知度の高い資格が多く用意されており、TOEICなどの英語試験も日本より頻繁に開催されています。日本国内では得られない機会をうまく活用して、個人スキルを高めたり、キャリアアップに役立つ資格、日々の生活を充実させる趣味の時間を楽しめるといいですね。

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

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