シンガポール・マレーシア間の往来が約5カ月ぶりに再開。当面は、人数制限と検疫が必要

シンガポールとマレーシアは8月17日、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、3月以降閉鎖していた両国間の国境を再開しました。

シンガポールとマレーシア間の往来が再開するにあたり、両国は、2つのスキームを設定。必要不可欠なビジネスや公務を目的とした14日以内の短期滞在者が対象の“相互グリーンレーン(RGL)”と、長期就労ビザを保有するシンガポールまたはマレーシア居住者向け“定期通勤協定(PCA)”となっています。

各スキームに基づく往来可能な人数を、PCAは1日2,000人、RGLは週400人に制限しています。マレーシア・ジョホール州の出入国管理当局者によると、両スキームの申請枠は8月21日まですべて埋まっており、シンガポール通産省は「関係政府機関は、経済的利益と公衆の健康保護の間のバランスを保ちつつ、国境再開を慎重かつ入念に進めていく」としています。

国境が再開された初日の17日は、午前10時の時点で両方面合わせて約300人が国境を通過しました。

5ヵ月ぶりにジョホールバルの家族と再会するというシンガポールにあるホテル勤務の男性(40)は、雇用主の許可を得て、今年いっぱい無給休暇を取った後、来年に当地の職場に復帰する予定だといいます。「ずっと家族に会いたかったです。家族と過ごすことがまず大切で、お金はその後でも構いません」と家族の元に帰れる喜びを語りました。

一方、両国においてPCR検査が義務づけられる煩雑な申請手続きを理由に、往来を見合わせるとする声も一部の人の間から聞かれています。

新型コロナウイルスの感染が拡大する前は、シンガポール・マレーシア間の国境コーズウェーの通行者数は、両国間を毎日通勤するマレーシア人約10万人を含む1日あたり30万人以上に上っていました。

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SingaLife編集部

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