シンガポールのホーカーセンター5カ所でテイクアウト用容器の持参推奨キャンペーン開始
ごみのゼロ化運動を進めるシンガポールの非政府組織(NGO)、“ゼロ・ウェーストSG (Zero Waste SG)”は12月19日、ティオン・バル・マーケット、クレメンティ、マリーン・パレード・セントラルなど国内のホーカーセンター(屋台街)5カ所において、テイクアウト客に容器の持参を推奨するキャンペーン“ブリング・ユアー・オウン・コンテイナー(Bring Your Own Container、BYOC)”を開始しました。
シンガポールでは、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、2カ月にわたり外食が禁じられた外出制限措置“サーキットブレーカー”期間中、料理のテイクアウトや宅配サービスの利用が増加。
シンガポール国立大学(NUS)修士課程(環境管理)の修了生らによる調査によると、これに伴い、テイクアウト用食品包装材の使用量も、1334トン(2階建てバス92台分に相当)増えています。
これまでのごみゼロキャンペーンは、食料品の買い物時のマイバッグ持参呼びかけなどに重点を置いてきましたが、ゼロ・ウェーストSGは、今回のキャンペーンを通じて、食品包装材や使い捨て食器の使用削減を図る考えです。
また、キャンペーン開始の記念式典に出席したエイミー・コー上級国務相(サステナビリティー・環境担当)は、紙製、プラスチック製、分解性素材製を問わず、あらゆる使い捨て製品が、生産、輸送、廃棄の過程において二酸化炭素を排出する点に言及。
「日常生活における小さな変更が、将来の世代のためによりグリーンかつよりサステナブル(持続可能)なシンガポールを築くことにつながる」と述べています。なお、キャンペーンが行われているホーカーセンターにおいて、持参した容器を係員に示すと、決済アプリのプリペイドカードなどの賞品が当たるくじ引きに参加できるとのことです。
シンガポールでも広がりつつある環境保護活動。私たちも、日常生活においてできる行動から始め、地球環境の保全に微力ながらも貢献していきたいものです。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
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