コロナ感染者追跡端末を学校でも配布へ
シンガポールのビビアン・バラクリシュナン外相(スマートネーション・イニシアチブ担当)は12月23日、新型コロナ感染者と接触した人を追跡する携帯端末「トレース・トゥギャザー・トークン」を学校でも配布すると発表しました。
シンガポールでは、街中にあるコミュニティセンターなどの受け取り場所を通して9月から端末を配布してきましたが、ほぼ全住民の分に相当する500万個を配り終えるには2月末までかかる見込みとのことです。
これに先立ち、シンガポール政府は12月15日、2021年1月の学校再開時には、トレース・トゥギャザー・トークンの利用を義務化しないと発表しています。住んでいる地域でトークンの配布が開始されていないと心配する保護者を安心させるのが理由です。
しかし、教育省(MOE)のガイドラインによると、7歳以上の全員に、校内でトレース・トゥギャザー・トークンまたは携帯アプリのいずれかの使用が義務づけられます。ただし、児童・生徒がトークンを持ってくるのを忘れた場合、または携帯電話にアプリがダウンロードされていない状態でも、児童・生徒の登校を拒否しないとのことです。
トレース・トゥギャザー・トークンの機能は、スマートフォンにアプリをダウンロードすることでも実行できます。その仕組みは、アプリかトークンの利用者同士が近づくと互いに認識し、暗号化したデータを端末に記録します。データは25日間保存され、その後自動的に削除されます。新たな感染者が確認された場合、シンガポール政府の担当者が記録されたデータを使い、濃厚接触者を割り出します。
バラクリシュナン外相はまた、現在配布されているトークンには形の異なる4種類のデザインがあるが、すべて機能は同じと説明しました。
まだセーフ・エントリーを使っている場所が多いようですが、いよいよトレース・トゥギャザーが義務化されそうな雰囲気です。まだ受け取っていない方は、早めに受け取られたほうがいいかもしれません。
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SingaLife編集部
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