シンガポールで無人の自動道路清掃車の試験運用が開始
シンガポール国内3カ所で1月13日、南洋理工大学(NTU)や重工大手シンガポール・テクノロジーズ・エンジニアリング(STエンジニアリング)などが参加する2つのコンソーシアムが開発した無人自動清掃車(Autonomous Environmental Service Vehicle=AESV)の試験運用が始まりました。
今回の試験運用は、特定の指定区域で、週末や夜間などオフピーク時間帯を皮切りに、7月まで続きます。自動運転車両の試験を行うに当たって、シンガポール陸上交通庁(LTA)の安全体制の下、緊急事には操縦する予備運転手がAESVに常時乗車するほか、管理センターからはリモート制御がリアルタイムで行われるということです。
NTU製AESVは、完全電動化される上、稼働時の二酸化炭素排出量のゼロ化を実現するとともに、騒音も軽減されます。一方、STエンジニアリング製AESVは、従来の道路清掃車と比べて、清掃時の水使用量を最大で60%節減できます。
AESVを導入することで、人間が行う作業を極力減らして、作業員が別の仕事に従事できるようになるとともに、清掃作業をオフピーク時間帯に行うことで、道路の混雑緩和にもつながると期待されます。
エイミー・コー上級国務相(持続可能性・環境/運輸担当)は、NTU自動運転車両試験研究センターでのAESV試験運用開始に際し、ロボット技術を活用した環境ソリューションの商業化・輸出に向け、期待を示しました。
シンガポール政府が推進する技術オートメーション化の波は今後、社会の隅々まで行き渡ることになりそうです。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
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