シンガポールでは貴重な和菓子専門店「宗家 源吉兆庵」。日本の四季を感じる上質な和菓子をシンガポールでも
シンガポールの街中やショッピングセンターで、日本人が経営する洋菓子店や日本の洋菓子チェーン店を目にする機会が多くなりました。どのショッピングセンターにも1店舗は入居しているイメージですよね。
日本の洋菓子の専門店は増えたものの、シンガポールにある和菓子専門店をすぐに思い浮かべることができますか。この記事でご紹介するのは、シンガポール高島屋にある和菓子専門店「宗家 源吉兆庵」。たまには趣向を変えて、和菓子で日本を感じてみてはいかがでしょうか。
対面での売り上げが9割以上。そのわけは。
源吉兆庵シンガポール店では、自社サイトでオンライン販売もしていますが、売り上げの比率をお店に聞くと「店舗での対面販売が9割以上を占めます」とのこと。オンラインでの買い物が全盛のこの時期に9割以上が店頭販売というその理由は、シンガポール高島屋の店舗を訪れると、納得できます。ずらっとディスプレイされた和菓子たち。定番のどら焼きやゼリー、福渡せんべいはもちろん、季節限定の商品などなど、置かれた商品がきらきらと輝いて見えます。
この輝きは、おそらくパソコンやスマートフォンの画面越しでは伝わらないはず。ついつい買っちゃうこと間違いなしです。甘いものがお好きな方はなおさら注意が必要です。
一番人気はふわっと生地が美味しいどら焼き
源吉兆庵シンガポール高島屋店の一番人気の商品は、どら焼き「津弥(つや)」。ふわっとした生地の中に、甘さ控えめのあんこがぎっしりと詰まっています。実際に食べてみると、しっとりふわふわとした生地で、中のあんこもほどよい甘さ。食べたときに生地がぱさついていて、口の中の水分が取られてしまうお菓子が苦手な私ですが、津弥のこのしっとりには驚きました。緑茶やコーヒーなどの飲み物と一緒でなくても食べられます。
創業の地・岡山の特産品、桃を使った商品が豊富
源吉兆庵は岡山県で創業。岡山県の特産品といえば、桃です。その桃を使った商品も数多く取り扱っています。中でも一番インパクトがあるのは、丸ごと一つの桃をゼリーで包んだ「桃泉果(とうせんか)」。桃の代表的な品種・白桃を丸ごと使い、白桃の周りをさらに桃の果汁で作ったゼリーで包んだオリジナル商品です。店頭に並ぶその大きさにも驚くはずです。
「白桃プリン」は、白桃の果肉が入ったプリン。桃感を十分に楽しめるまろやかな味わいが特徴です。
「桃若姫(ももわか姫)」は、完熟する前の桃の実”グリーンピーチ”を生地で包んだ和菓子。桃の果実感と一口で食べられる手軽さが人気です。
シンガポールには2店舗
現在は銀座に本店を構えて、海外店舗はシンガポールを含めて台湾や香港、アメリカ、イギリスなどに展開しています。シンガポールに進出したのは、1993年。海外の一号店でした。シンガポールには、シンガポール高島屋の他に、ジュエルチャンギにも店舗を構えています。店頭に並ぶ商品は、全て日本からの直輸入。日本と同じ味がシンガポールの店舗でも購入できます。
期間限定の桜餅で幸せ
源吉兆庵は「シンガポールにいながらでも、日本の四季を感じられるように」との思いから、シンガポールの店舗でも期間限定の商品を多数取り扱っています。
例えば、桜の時期には桜餅、端午の節句の時期には柏餅、日本が秋めいた時期には栗を使った商品を。その季節ごとの美味しさを、シンガポールにいても味わうことができます。
シンガポールに来て3年になる私が、シンガポールで初めて食べる桜餅。絶妙な塩加減の桜の葉と餅の生地、生地に包まれているあんこの甘みが調和して、とてもおいしかったです。
店頭なら、好きな商品を選べる詰め合わせセット
オンライン販売よりも店頭販売での売り上げが大きいもう一つの理由。それは、店頭では、好きな商品を選んで、詰め合わせにしてくれるところです。
オンライン販売では、あらかじめ内容が決められているセットしか購入することができませんが、シンガポール高島屋やジュエルにある店舗では、好きな商品をセレクト。商品の数に応じて、最適なサイズの箱に詰めてくれるので、贈り物にもピッタリです。なので、贈り物を購入する場合でも送り先の方の好みに合わせて、商品を選ぶことができます。どら焼きが好きな方であれば、どら焼きを多めに詰めたり、季節の商品が好きな方であれば、季節を感じる商品を多くセレクトしたり。詰め方はそれぞれ。
スーパーマーケットに売っている和菓子もいいですが、専門店の和菓子の美味しさは格別です。源吉兆庵の和菓子で、日本の四季を感じるのはいかがでしょうか。
源吉兆庵 シンガポール高島屋店
住所:391-A Orchard Road Takashimaya Depertment Store #B206-1,S238873
電話:6735-1315
営業時間:高島屋の営業時間に準ずる
Web:http://kitchoan.com.sg/singapore-store
この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!