シンガポールのヘン副首相、第4世代リーダー職を辞退。59歳の年齢も一因。次期首相選びが白紙に

シンガポールのヘン・スイキャット副首相(59)は4月8日、与党・人民行動党(PAP)の建国後、第4世代(4G)のチーム・リーダー職を辞退する意向を明らかにしました。

これに伴い、新型コロナウイルスの感染拡大収束後に首相職を退く意向を示しているリー・シェンロン首相の後任選びが、白紙に戻ったことになります。

ヘン氏は2018年、4Gチーム・リーダーに選出され、リー首相退任後の次期首相就任が確実視されていました。ヘン氏は、リー首相に辞意を伝えた書簡の中で、「われわれには、ポストコロナ時代のシンガポールを再建するだけではなく、次の段階の国を築く取り組みを導くリーダーが必要だ」との考えを表明。

辞任を決めた理由として、“新型コロナウイルスの感染拡大をめぐる、長きにわたる深刻な課題”“自身の年齢”“トップの職務に求められる資質”を挙げ「次期首相には自分よりも若い人が望ましいと思う」と述べるとともに、今後も副首相兼調整相(経済政策担当)として閣内および4Gチーム内にとどまり、4G指導部が再選出する次期リーダーを支援する意向を確認しました。

一方、リー首相は、ヘン氏の決意に理解を示し、同氏の書簡に対して「辞意を尊重する」と返信
コロナ禍の過去1年間をはじめとするヘン氏の際立った貢献に謝意を表しました。また、4G指導部も「ヘン氏の決定を尊重し、受け入れる」とする声明を発表。

ヘン氏の辞任について「シンガポールの長期的利益を念頭に置いた決心だったと理解している」としたうえで、シンガポールが今後、復興・発展していくにあたり、これまでと同様にヘン氏の助言・貢献に期待を寄せました。

次期リーダー選定については「より多くの時間を要する」として、後任が決まって首相交代の準備が整うまではリー首相に首相職にとどまるよう要請。リー首相は、これに応じるとのことです。

新型コロナウイルス感染拡大の収束が、なかなか見通せない中、突如、舞い込んできたヘン氏辞意表明の一報。早急に次の指導者が定まり、国の行く末が安定するよう、待ち望まれます。

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SingaLife編集部

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