高リスクの場所でのトレース・トゥギャザー使用義務化を5月17日に繰り上げ
シンガポール保健省は5月4日、5月17日から新型コロナウイルスの感染リスクの高い場所においてトレーストゥギャザーのみによるSafeEntryを実装することを発表しました。政府は従来、6月1日から実装することを発表していましたが、 シンガポールでの感染増加を抑制するため、対策強化の一環として実施日の改訂に踏み切りました。今まで利用可能であった携帯電話のカメラでのQRコードのスキャンやSingpassアプリなどによるSafeEntryチェックインは5月17日に廃止されます。
高リスクの場所として対象となるのはモール、職場、礼拝所など、人々が長時間滞在し密になる可能性が高い場所で、トレース・トゥギャザーアプリまたはトークンを使用してチェックインを行うことが求められます。
ユーザーは、トレース・トゥギャザーアプリを使用して会場のQRコードをスキャンするかトークンを見せて会場のスタッフがスキャンできるようにしたり、会場に設置された読み取り用の機器(SafeEntryGateway)でアプリやトークンをタップしたりできます。移行期間として、身分証明書によるチェックインは5月31日まで認められます。
TraceTogetherトークンのユーザーは、トークンのバッテリーが不足していないことを確認し、外出時に常にトークンを持っている必要があります。トークンユーザーは、1分に1回程度点滅する緑色のライトにてトークンが機能しているかどうかを確認できます。トークンが赤く点滅している場合、または全くライトがつかない場合は、交換する必要があります。コミュニティクラブ、コミュニティセンター、または指定の選択したモールに設置されたトークン交換ブースでトークンの交換が可能です。
トークンを持っていない人は、国内のコミュニティクラブまたはコミュニティセンターで受け取ることができます。
政府は6月15日からSafeEntryGatewayの展開を拡大することも発表しており、飲食店、ホテル、フィットネスセンターなど、人々が長期間接触する可能性が高い場所が対象となります。政府は、トレース・トゥギャザープログラムとSafeEntryについて、感染者に接触した人を迅速に特定し、隔離するための重要なデジタルツールと位置付け、トレース・トゥギャザーのデータは最初の接触者リストを特定する一方で、SafeEntryデータは感染者が訪問した場所のリスト作成を可能にし、クラスターのリンクを構築するのに役立つと説明しました。
政府によると、これらのデジタルツールを組み合わせて使用することで、追跡の連絡にかかる平均時間を4日から1日半未満に短縮することが可能となりました。
ノビナにあるTan Tock Seng病院で発生したクラスターでは、感染者が訪れた場所に居合わせた人がSafeEntryによって特定され、SMSを通じて18,000人以上にアラートが送信されました。
政府は「最近の市中感染の事例では、効果的な接触追跡をする為にトレース・トゥギャザーの積極的な参加が必要不可欠」と述べ、トレース・トゥギャザーアプリやトークンの使用に協力を求めています。
トレース・トゥギャザーアプリをかざすだけでエントリーが出来る様になるとは便利になりますね。
一方、6月以降はIDでのチェックインが出来なくなるので、携帯電話のバッテリー切れ等を考慮するとまだトークンをお持ちでない方は受け取りに行かれることをおすすめします。
この記事を書いた人
SingaLife編集部
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